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【体験談】Webライターが独立するための流れやツールを徹底解説

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副業でWebライターをしている方の中には「そろそろ独立したいけど、どうやったら独立できるんだろう」と考えている方もいるのではないでしょうか。

個人事業主という働き方が浸透してきた近年でも、実際に独立した方が身近にいることは珍しいので、具体的に何をすれば独立できるのかは想像しづらいですよね。

そこでこの記事では、Webライターとして独立するまでの流れや、独立するにあたって用意すべきツール、開業の流れなどを解説します。

実際に個人事業主のWebライターとして活動している筆者が、独立に向けてすべきだと思ったことすべてを紹介しているので、目次を見て気になった部分だけでも読んでみてください。

独立までの大まかな流れ

まずは、独立までの大まかな流れを説明します。なお、この記事では「独立=会社を辞めて個人事業主として活動すること」と定義しています。

  1. 独立後も十分な収入が見込める状態を整える
  2. 退職する
  3. 開業届を税務署に提出する

退職して開業届を提出すれば独立自体はできますが、何の準備もなくただ独立するだけだと、独立後に収入が安定せず、再就職しなければいけなくなる可能性があります。

そのため、独立後も生活するのに十分な収入を見込める状態を整えてから退職するようにしましょう。

具体的には、以下のような準備をしておくと、独立後も収入が安定しやすいでしょう。

  • 継続案件を受注する
  • 記名記事を増やす
  • ブログ運営をする

継続案件を受注すると独立後しばらくは収入が見込めるので、退職前に獲得しておくことを強くオススメします。

また、退職前に獲得した案件だけでWebライターを続けていくことは難しいので、独立後は新しい案件を獲得するための営業も必要です。その際に自分の能力をアピールするための材料として、記名記事やブログを提示できるようにしておくと良いでしょう。

なお、ブログは一歩間違えると実績どころか「質が低い記事を量産するライターであることの証明」になりかねないため、とりあえずブログ運営をすれば良いわけではありません。

しっかりとメディア運営やライティングの勉強をして、実績として使用できるレベルでブログ運営をしましょう。

Webライターとして独立するメリット

Webライターとしての独立には、メリットとデメリットの両面があります。どちらも紹介するので、しっかりと把握した上であなたが独立すべきかどうかを判断しましょう。

Webライターとして独立するメリットは、大きく分けて以下の2つです。

  • 自由に使える時間が多い
  • 自分で仕事を選べる

1つめのメリットは、会社員に比べて自由に使える時間が多いことです。Webライターは一般的に出来高制の働き方なので、納期までに記事が納品できれば時間の使い方は自由だという特徴があります。

2つめのメリットは、自分で仕事を選べることです。Webライターが案件を獲得する際は、クラウドソーシングサービスやSNSなどで気になった案件に自分から応募することが多いです。

そのため、やりたくない案件や明らかに待遇が悪い案件は、事前に避けられるという特徴があります。

Webライターとして独立するデメリット

Webライターとして独立するデメリットには、大きく分けて以下の4つがあります。

  • スケジュールとタスクの管理が大変
  • いつ仕事が無くなるかわからない
  • 社会的信用が得にくい
  • 孤独を感じやすい

ただ、Webライター特有のデメリットではないものや、見方によってはデメリットとは言えないものも含まれているので、それぞれのデメリットについて詳しく解説していきます。

スケジュールとタスクの管理が大変

Webライターとして独立するデメリットの1つめは、スケジュールとタスクの管理が大変なことです。

これはWebライターに限った話ではありませんが、独立するとスケジュールとタスクの管理をすべて自分でしなければいけません。

スケジュール通りに物事を進められない方や、タスクに優先順位をつけて消化することが苦手な方は、仕事への取り組み方を改善しなければ独立後に苦労するでしょう。

いつ仕事が無くなるかわからない

Webライターとして独立するデメリットの2つめは、いつ仕事が無くなるかわからないことです。

いつ仕事がなくなるかわからない不安定な状態で仕事を続けるのは、精神的に大きな負担になるでしょう。

ただし、これはWebライターに限った話ではなく、個人事業主であれば誰にでも言えることです。

少しでも仕事が安定するように、常に継続案件を抱えたり複数のクライアントと仕事をしたりと、対策をするようにしましょう。

社会的信用が得にくい

Webライターとして独立するデメリットの3つめは、会社員に比べて社会的信用が得にくいことです。

社会的信用がないと、住宅ローンやクレジットカードの申請が通りづらかったり、賃貸物件の審査に落ちやすかったりします。

ただ、近年では「個人事業主向け」とアピールしているクレジットカードや不動産会社もあるので、そういったサービスを利用すれば、会社員との差はあまり感じないかもしれません。

孤独を感じやすい

Webライターとして独立するデメリットの4つめは、一人で作業をすることが多いため、孤独を感じやすいことです。

ただし、Webライターでの独立を目指す方の中には「一人で黙々と作業するのが好き」「大勢の組織の中で働くことが苦手」という方もいます。

そういった方にとっては、デメリットどころか大きなメリットと言えますね。

Webライターで独立するために用意すべきツール:記事執筆

ここからは、Webライターで独立するために用意すべきツールを、記事執筆・営業・お金の管理の3タイプに分けて紹介していきます。

記事執筆のために用意すべきツールは、副業でWebライターをするときと変わらず、パソコンだけです。初期費用が安く抑えられるのは、Webライターの魅力の1つですね。

なお、独立するにあたって新たにパソコンを購入する場合、領収書は必ず残しておきましょう。個人事業主は事業のために使ったお金を経費にできるので、Webライターの場合はパソコン代を経費に計上できるからです。

また、Webライターは重いソフトを使うわけではないので、インターネットとGoogleドキュメントさえ使えれば、手頃な価格のパソコンで問題ないでしょう。

Webライターで独立するために用意すべきツール:営業

Webライターで独立するにあたって営業のために用意すべきツールは、以下の4つです。

  • 名刺
  • 記名記事
  • ブログ
  • SNSアカウント

ただ、これらは無くても仕事は始められるものばかりで、あくまでも「用意しておくと活動の幅を広げやすいもの」です。

どのように役立つのかもあわせて、それぞれのツールについて詳しく解説していきます。

名刺

営業のために用意すべきツールの1つめは、名刺です。

Webライターは、クライアントとのやり取りがオンラインで完結することが多いため、名刺が無くても仕事をすることはできます。

ただ、クライアントとの対面での打ち合わせや取材、オフラインセミナーへの参加などをする可能性があるならば、名刺は持っておいた方が良いでしょう。

私はまだ誰かに名刺を渡したことはありませんが、名刺が必要な機会が急に来ても良いように用意だけはしています。クライアントと対面した際に名刺を持っていないと失礼にあたる可能性があるので、注意しましょう。

記名記事

営業のために用意すべきツールの2つめは、記名記事です。

記名記事とは、執筆したライターの名前が書かれている記事のことで、案件を獲得する際に有力な実績として提示できます。

私もWebライターをしていて感じますが、記名記事があると案件が獲得しやすいです。特に高単価の案件を受注したいと考えている方は、記名記事はあったほうが良いでしょう。

ブログ

営業のために用意すべきツールの3つめは、ブログです。

ブログが無くてもWebライターはできますが、ブログを運営していると、案件を獲得する際に実績として提示できます。

ただし、質が低い記事を公開しているブログを提示すると逆効果なので、ブログ運営をするならしっかりとメディア運営やライティングの勉強をしましょう。

なお、私はブログは持っていませんが、代わりに記名記事を実績として提示しています。ブログ運営も記名記事の執筆も時間がかかるので、まずはどちらかに注力して実績をつくることをオススメします。

SNSアカウント

営業のために用意すべきツールの4つめは、SNSアカウントです。

SNSアカウントを持っていないWebライターもいますが、SNSでライターを募集しているメディアも存在するので、持っておくと案件を獲得できる機会が増えます。

また、同じくSNS運用をしているWebライターもいるので、仲間作りの場としても使えるでしょう。

実際、私もSNS経由で執筆の依頼をされたり、他のコミュニティのWebライターと仲良くなったりしたことがあります。案件獲得や交流の場を広げたい方は、SNSアカウントを持っておくと良いでしょう。

Webライターで独立するために用意すべきツール:お金の管理

Webライターで独立するにあたってお金の管理のために用意すべきツールは、以下の3つです。

  • 会計ソフト
  • 事業用の口座とクレジットカード
  • 見積書・請求書のテンプレート

会計ソフト

お金の管理のために用意すべきツールの1つめは、会計ソフトです。

会計ソフトを使うと、確定申告に必要な決算書類を比較的簡単に作成できます。また、会計ソフトにクレジットカードの情報を登録して、クレジットカードで決済をすると勝手に記帳される仕組みを作ることも可能なので、お金の管理にかかる時間を大幅に削減できます。

Webライターの仕事に集中できるよう、会計ソフトは導入しておくのがオススメです。

事業用の口座とクレジットカード

お金の管理のために用意すべきツールの2つめは、事業用の口座とクレジットカードです。

事業用の口座・クレジットカードを作成し「この口座とクレジットカードは事業用の支払いだけに使う」と決めておくと、お金の管理が格段にしやすくなります。特に、会計ソフトと連携しておくと、勝手に記帳される仕組みを作ることができるのでオススメです。

税金や社会保険料が引かれた給与が振り込まれる会社員とは違い、個人事業主は受け取ったお金から自分で諸々の支払いをする必要があります。

「受け取った額=自由に使える額」だと思って生活していると、資金が回らなくなってしまう可能性があるので、事業用の口座とクレジットカードを用意して、自分のお金の流れが一目でわかるようにすることをオススメします。

見積書・請求書のテンプレート

お金の管理のために用意すべきツールの3つめは、見積書・請求書のテンプレートです。

何かしらのサービスを利用して案件を受けているならば、サービスに備わっている請求書作成機能を利用できますが、サービスを介さずに直接契約すると、自分で見積書や請求書を作成する必要があります。

クライアントから見積書や請求書の作成を依頼されても慌てないように、テンプレートを用意しておきましょう。

開業して個人事業主をスタート!

ここまで読んで、改めて「独立したい!」と思った方のために、開業の方法をご紹介します。

開業するには税務署への「個人事業の開業・廃業等届出書」の提出が必要で、場合によっては「青色申告承認申請書」「青色事業専従者給与に関する届出・変更届出書」などの提出も必要です。

「個人事業の開業・廃業等届出書」は税務署で受け取れる他、国税庁のWebサイトでダウンロードすることも可能です。記入したら、税務署の窓口または郵送で提出しましょう。

なお「青色申告承認申請書」は確定申告を青色申告で行いたい場合に必要で「青色事業専従者給与に関する届出書」は、確定申告を青色申告で行い、かつ家族や親族を従業員として雇用したい場合に必要です。

確定申告の方法

個人事業主としての所得(所得=売上-経費)が年間20万円を超えると、確定申告をする義務が生じます。

なお、確定申告とは、1年間の所得と所得にかかる税金を計算し、納税額を税務署に報告する手続きのことです。

確定申告と聞くと難しそうなイメージがあり、面倒に感じるかもしれません。そんな方のために、以下の記事では確定申告の方法を5つの手順に分けてわかりやすく解説しています。

確定申告の直前になって「何からすれば良いんだろ…」「必要なものがわからない…」と困ってしまわないよう、今のうちに手順を確認しておきましょう!

所得20万円以上は副業Webライターも確定申告!経費計算や方法を解説「副業としてWebライターを始めたいが、確定申告しないといけない?」と疑問に思っていませんか? 会社員にとって馴染みの薄い確定申告...

もし確定申告を忘れてしまうと、追加で税金を納めなければいけなくなってしまう可能性があります。

あなたの大切なお金を守るために、年間の所得が20万円を超えたら確定申告は必ず行いましょう!

仕事が途切れないWebライターになるポイント

独立後に仕事が途切れてしまい、生活ができなくなってしまわないように、仕事が途切れないWebライターになるポイントを5つ紹介します。

  • SEOの知識を身につける
  • 得意ジャンルを見つけ、専門性を高める
  • 営業力を高める
  • 実績をつくる
  • 取材にも対応できるようにする

SEOの知識を身につける

仕事が途切れないWebライターになるポイントの1つめは、SEOの知識を身につけることです。

当たり前のことですが、ほぼすべてのクライアントは、集客や売上の向上がしたいと考えています。つまり、SEOの知識を身につけることは、クライアントが喜ぶ記事を作成することに直結するのです。

そのため、SEOの知識を身につけ、クライアントの役に立つ記事を書けるようになれば「継続的に依頼したい!」と思ってもらえるWebライターに近づけるでしょう。

得意ジャンルを見つけ、専門性を高める

仕事が途切れないWebライターになるポイントの2つめは、得意ジャンルを見つけ、専門性を高めることです。

専門性が高い記事は、E-A-Tの観点でGoogleから良い評価を受けられるため、検索上位を獲得しやすく、クライアントのメディアの役に立ちます。

役に立つ記事を納品できると、クライアントに「次もこのライターに執筆を依頼したい」と思ってもらえるようになるので、案件を獲得しやすくなったり、高単価の案件を獲得できたりします。

いろいろな分野で記事を執筆するのも良い経験になりますが、短期間で収入を上げたいならば、特定のジャンルで専門性を高めるのが良いでしょう。

営業力を高める

仕事が途切れないWebライターになるポイントの3つめは、案件を獲得するための営業力を高めることです。

営業力を高めておけば「今の案件がいつ無くなっても大丈夫」と前向きに仕事に取り組めたり、より高い単価で案件を受けることができたりします。

また、Webライターにおける営業とは「このライターに記事を書いてもらいたい」と思ってもらう力、つまり自分の魅力をクライアントに伝える力です。

そのため、あなたの強みや能力をクライアントにアピールするのはもちろんのこと、丁寧なコミュニケーションやマナーなどに気を配り、人間として信頼してもらうことも重要です。

実績をつくる

仕事が途切れないWebライターになるポイントの4つめは、実績をつくることです。

資格が無くても始められるのはWebライターの魅力の1つですが、裏を返せば能力を証明できるものがないとも言えます。そこで、クライアントに提示できる実績をつくっておくと、信頼を得やすくなり、案件の営業がしやすくなるでしょう。

Webライターの実績として役立つのは、主に記名記事とブログの2つです。どちらもあなたの記事作成能力を示す材料になるので、用意しておきましょう。

取材にも対応できるようにする

仕事が途切れないWebライターになるポイントの5つめは、取材にも対応できるようにすることです。

Webライターが書く記事のほとんどは、ライターが持っている知識を活用して書いたり、Web上で情報を集めて書いたりしますが、中には取材が必要なものもあります。

取材をする場合、一般的なライティングスキル以外にも、取材相手と打ち解ける力や話を聞きだす力が必要であるため、記事作成の難易度が格段に上がります

そのため、取材もできるWebライターになれば、できないWebライターと差別化することができ、あなたの市場価値が向上するでしょう。

【まとめ】Webライターで独立するためのポイント

今回は、Webライターとして独立するまでの流れや、独立に向けてすべき準備などを解説しました。

その中でも特に重要なのは、以下6つのポイントを押さえて、独立後も収入を安定させることです。

  • 継続案件を受注する
  • 記名記事やブログなどの実績をつくる
  • SEOの知識を身につける
  • 得意ジャンルを見つけ、専門性を高める
  • 営業力を身につける
  • 取材にも対応できるようにする

独立したは良いものの、収入が安定せず再就職しなければいけなくなる個人事業主は少なくないと言われています。

あなたがそうなってしまわないよう、副業でやっているうちに独立後も十分な収入が見込める状態を整えておきましょう。