「おこづかいが少ないからお金が欲しいんだけど、中学生の自分でもできる仕事ってないかなぁ？」
そんなあなたにはWebライターがおすすめです。Webライターは性別や年齢に関係なく、時間や場所を選ばず働ける、夢のような仕事です。
中学生は欲しいものや、やりたいことが次々出てくるので、お金がいくらあっても足りないですよね。
本記事ではWebライターの仕事内容や始め方、どれくらい稼げるのかといったことを現役Webライターが紹介します。
最後まで読めばWebライターの魅力がわかるので、お金を稼いで欲しいものを手に入れるきっかけを掴むことができるでしょう。
中学生でもWebライターとして稼げるの？
結論から言うと、中学生でもWebライターを始めることは可能です。
労働基準法の第五十六条によると、職場がアルバイトを採用する場合、労働希望者の年齢が満15歳になった後、最初に迎える3月末を経過しないと働かせることができない決まりとなっています。
（参照：e-Gov法令検索 労働基準法）
つまり通常のアルバイトの場合ですと、中学生は卒業するまで働くことができません。
しかしWebライターは誰かに雇われているわけではなく、自分で仕事を取って働くスタイル（個人事業主と言います）なので、中学生でも労働することが可能です。
学業に支障の出ない範囲で時間を有効活用すれば、おこづかいよりも多くのお金を稼ぐことができるでしょう。
Webライターが貰える報酬金額の仕組み
Webライターの1記事あたりの報酬金額は、基本的に文字単価（1文字につき何円の報酬とするか）と指定文字数（1記事を完成させるのに何文字まで必要か）で決まります。
例えば文字単価が1円で、指定文字数が2,000文字の場合、1記事あたりの報酬金額は2,000円です。
なお文字単価は専門知識が必要なジャンルだったり、長文が求められる内容だったりすると、高くなりやすいです。
中学生は大人と比べると専門的な知識やスキルが身に付いていないので、最初は文字単価1円未満の案件ばかりになるでしょう。
Webライターで中学生はどれくらい稼げるのか
前章で説明した報酬金額の仕組みを踏まえて、中学生が1ヶ月間Webライターとして活動した場合、どれくらい稼げるのかをシミュレーションしてみましょう。
シミュレーション条件は以下の通りです。
- 文字単価1円、指定文字数2,000文字の記事を3時間で完成させる
- 学校に行く前の1時間と、学校から帰った後の3時間をライティングにあてる
- 土曜日のライティング時間は平日の倍の8時間、日曜日は休み
- 上記の条件を30日分当てはめる
まず月〜土曜日までの労働時間を合計すると28時間になります。
28時間を4週繰り返して112時間。日曜日などで6日分残ってますが、これは宿題したり友達と遊んだりするための時間としましょう。
これで1ヶ月あたりの労働時間が112時間と決まりました。そしてそれを1記事完成までにかかる時間である3時間で割ると、約37となります。
この37が、1ヶ月あたりに執筆可能な記事数です。1記事あたりの報酬金額は2,000円ですので、2,000円×37記事で74,000円。
シミュレーションの結果、中学生でも1ヶ月で74,000円を稼ぐことが可能だとわかりました。中学生のおこづかいでは考えられないような金額です。
今回のシミュレーションはかなり希望的観測が含まれていますが、半分以下の30,000円だとしても相当すごい報酬金額です。
ちなみに金融広報中央委員会の調査によると、一般的な中学生のおこづかいの金額は1,000円だそうです。
つまりWebライターなら、おこづかいの30倍以上のお金が手に入る可能性があるということです。毎月30,000円稼げれば、大抵の欲しいものが買えるようになるでしょう。
（参照：子供のくらしとお金に関する調査（第３回））
中学生でWebライターを始めるメリット6選
Webライターは年齢問わず始められる仕事ですが、特に中学生から始める場合のメリットを6つ紹介します。
- 時間を有効活用できる
- 同級生と知識で差がつく
- 作文が得意になる
- 物事を深く考える力が身に付く
- 社会勉強になる
- 自由に使えるお金が手に入る
時間を有効活用できる
最も大きいメリットは、時間を有効活用できることでしょう。
授業以外の時間の使い方として、塾に行ったり部活をしたりといったことがありますが、Webライターはそれらと同じくらい価値ある時間を得られます。
特に文章を書くことが好きな人なら、好きなことをしながらお金も稼げてしまうという一石二鳥の活動なので、オススメです。
同級生と知識で差がつく
同級生は知らない知識を数多く身につけられるのも、Webライターのメリットです。
Webライティングは与えられた記事のテーマについて調べ、理解したものを文章化するのが主な仕事です。
そのため自分が知らなかったり、興味がなかったりするジャンルの記事を書かなくてはならない場合があります。
Webライターの活動を続けるほど新しい知識が得られるため、普通の学生生活を送っている同級生に大きく差をつけることができるでしょう。
作文が得意になる
記事を書くほど文章力が身につくので、学校の宿題やテストで行う作文がスラスラと書けるようになります。
また文章を書く能力は、中学校生活だけでなく受験や就職活動でも役に立ちます。
なので中学生のうちからWebライターとして活動することは、将来の自分を助けることにも繋がると言えるでしょう。
物事を深く考える力が身につく
記事を一度書いてみるとよく分かるのですが、他人に何かを伝えるのは、実はとても難しいことです。
「読者が求めていることはなんだろう」「この情報をわかりやすく伝えるにはどうしたら良いだろう」など、Webライターは仕事中、常に何かを考えています。
活動を続けるほど深く考える力が身に付いていき、その力は他の勉強や習い事でも活かせるようになります。
社会勉強になる
Webライターは、年齢や性別関係なく始められる仕事です。
そのため、仕事をWebライターに依頼する側（クライアントと言います）は中学生でも関係なく大人と同じ接し方をします。
これは普通の中学生の活動では、まずできない経験です。仕事をしてお金を稼ぐとはどういうことなのかを中学生のうちから学べるのは、Webライターならではのメリットです。
自由に使えるお金が手に入る
こちらのメリットが、Webライターに興味がある中学生にとっては最大の魅力に感じられるでしょう。
中学生は周りに影響されやすい時期ですので、欲しいものやしたいことが次々浮かんできます。
周りの同級生が限られたおこづかいでやりくりしなくてはならない中、Webライターとして活動している人は、自由に使えるお金に余裕があるので、欲しいものが手に入りやすいです。
中学生でWebライターを始める5つのデメリット
中学生の内からWebライターを始めるのは、良いことばかりではありません。
中学生がWebライターを始めたときに、考えられるデメリットは以下の5つです。
- 我慢しなくてはならないことが増える
- 良い条件の仕事が見つかりにくい
- 学校生活に悪影響が出てしまう可能性がある
- 経験や知識が豊富な大人を相手に戦わなければならない
- トラブルがあった時に対処できないかも知れない
我慢しなくてはならないことが増える
Webライターに関わらず、どんな仕事でも「いつまでに提出するか」を決める、期日（納期と言います）が存在します。
納期を守れないWebライターはクライアントからの信用を失ってしまうので、仕事が続けられなくなってしまうかも知れません。
そのため納期を守ることを最優先で日々を過ごすことになるので、やりたいことを我慢してでも記事を書かなくてはならないときがあります。
良い条件の仕事が見つかりにくい
正直、普通の中学生ができるレベルの仕事は、報酬金額が低い可能性が高いです。
Webライターは、全ての人があらゆる仕事を受けられるわけではありません。
「〇〇の資格を持っている人」や「△△の業務に従事した経験のある方」など、報酬金額が高い仕事を受けるには、特定の条件を満たしている必要がある場合が多いです。
中学生は大人と比べて社会経験が少ないため、なかなか良い条件の仕事を見つけることは難しいでしょう。
学校生活に悪影響が出てしまう可能性がある
先述したようにWebライターの仕事には納期がありますが、それが学校生活に悪影響となる可能性があります。
納期が迫ってくると寝る間を惜しんで記事を書いたり、授業中もつい記事について考えてしまったりと、学生の本分であるはずの学校生活が上手くいかなくなってしまうかも知れません。
また納期優先で日々を過ごした結果、友達付き合いが悪くなり仲間外れにされてしまう。なんてこともありえるでしょう。
経験や知識が豊富な大人を相手に戦わなければならない
2つ目のデメリットとして紹介した「良い条件の仕事が見つかりにくい」と少し似ています。
クライアントは中学生でも大人と同じ接し方をしますが、これは逆に言えば、中学生は自分よりはるかに知識も経験もある大人と、同じ条件で勝負しなければならないということです。
Webライターは記事を書く前にテストライティングを受けることがあります。ライターの文章力や思考力を見極め、実際に仕事を依頼して良いかをテストするのです。
中学生よりも大人の方がスキルも知識も経験も豊富なので、テストライティングに合格しやすいです。そのため中学生が案件を獲得するまでの道のりは、大人よりも険しいと言えるでしょう。
トラブルがあった時に対処できないかも知れない
中学生は大人と比べると人生経験に乏しいので、何かトラブルが起こった時にどう対応すればいいか、わからなくなってしまうかも知れません。
例えば経験の浅さゆえにクライアントを怒らせてしまったり、子供だからといってまともな対応をしてくれないクライアントと、仕事をすることになってしまったりする可能性があります。
そういった時に中学生だと的確な判断ができないことが多いので、最悪の場合トラブルが更に大きくなってしまうでしょう。
仕事は、普段学校で同級生や先生と交わすやりとりよりも、かなり複雑で難しいです。少しでも自分では対応できないことに巻き込まれそうになったら、すぐ親に相談しましょう。
Webライターの仕事内容
Webライターの主な仕事内容は、以下の5つです。この他にも必要な作業があったり、逆にやらなくても良かったりする場合があります。
- 情報のリサーチ
- 記事構成の組み立て
- 本文の執筆
- 記事の装飾
- フィードバック内容の反映
情報のリサーチ
記事を書くときは、クライアントから指定されたキーワードか、クライアントがあらかじめ用意しているいくつかのキーワードの中から選んで書き始めることがほとんどです。
記事を書くキーワードが決まったら、まず記事を書く予定のキーワードで検索をかけてみましょう。
そのキーワードで検索をかける人が何を求めているのかを調べたり、キーワードそのものについて調べたりするのです。
この「読者の欲求やキーワードについての情報を調べること」をWebライターの世界では「リサーチ」と言います。
記事構成の組み立て
リサーチして記事内で説明する情報がまとまったら、次はどの順番で説明するかを決めます。この作業が「記事構成の組み立て」です。
話題の内容ごとに区切りを作るのですが、その区切りのことを「見出し」といい、見出しにはタイトルをつけます。
読者が興味を持つようなタイトルを考えたり、説明がわかりやすくなるよう順番を工夫するのがこの作業の目的です。
本文の執筆
続いての作業は「本文の執筆」です。Webライター＝文章を書く仕事というイメージから、この作業をメインと考える人は多いでしょう。
確かに手を動かす量だけで言ったら、本文の執筆が最も多いかも知れません。
しかし、実際は本文の執筆よりもリサーチや構成の組み立てのほうが、作業内容としては重要かつ時間がかかります。
リサーチや記事構成の組み立てでしっかり作った骨組みに、スラスラと読みやすい文章を肉付けしていくののが本文執筆の役割です。
記事の装飾
本文が書けたら、次は記事の装飾を行います。装飾とは「文章以外で記事を見やすくする工夫」のことです。
文字の色を変えたり、イメージ画像を挿入したりと、様々な方法で文章を見やすくします。
メディアによっては他の記事との統一感を守るために、装飾に関するルール（レギュレーションとも言います）が設けられている場合があります。
修正内容の反映
上記4つの作業が完了したら、クライアントに記事を提出します。
提出した記事は編集担当者がチェック（添削とも言います）し、修正がある場合はその内容をまとめたものをWebライターに返信します。
送られてきた修正内容を踏まえて、Webライターは修正を行い再提出。全ての修正が反映され記事が公開OKとなったら「納品」となり、1記事完成です。
中学生Webライターに必要なスキル
Webライティングの業界は実力主義なので、中学生でも大人と対等以上に仕事することも可能です。
ただ文章そのものを書いた経験や社会経験の差から、中学生よりも大人の方が仕事を進めやすくはあります。
中学生は今の内に以下3点のスキルを身につけておくと、いずれ大人顔負けの仕事ができるでしょう。
- リサーチ力
- タイピングスキル
- ビジネスマナー
リサーチ力とは「疑問点を言語化し、それを解決するための道筋を自分で考え実行する力」です。上手にリサーチできるようになると、1記事完成にかかる時間も大きく短縮できるでしょう。
Webライターを行うなら、タイピングスキルの向上は避けて通れません。無料のタイピングゲームなどで簡単に練習できるので、タイピング操作に慣れておきましょう。
そしてWebライターは、中学生でも大人と同じ扱いされるということは、社会経験のある大人と同じビジネスマナーが求められるということです。
中学生だからといって社会的に非常識な対応は許されません。ビジネスマナーについて先生や親に教えて貰ったり、本やネットで調べたりしてみましょう。
中学生でWebライターを始めるための勉強方法
中学生がWebライターを始めるなら、まずは国語の教科書で読み書きの基礎を徹底的に勉強してください。
具体的な勉強方法としては、教科書に載っている話を丸写ししたり、音読したりといった方法がおすすめです。
教科書に載っている文章は正しい日本語が使われているので、それを真似したり声に出したりすることで正しい日本語を感覚で覚えることができます。
また個人ブログを開設することも有効です。正しい文章を書くことを意識して記事を書いていけば、自然とWebライターに必要なライティングスキルが身に付いていることでしょう。
Webライターを始めるために準備するもの
Webライターを始めるために必要な準備は、パソコン1台あれば十分です。
パソコンがなくてもインターネットに繋がる、文字が打てる機械なら良いのでiPadやスマホでもできなくはありません。
ただタイピングやリサーチの作業効率を考えると、パソコンが最もおすすめです。
とはいえ中学生にとってはどれも高価なアイテムですし、持っていない人も多いでしょう。
なので初めのうちは親に頼んで、親のパソコンやスマホを借りて仕事をしてみると良いです。
Webライターとしてある程度稼げるようになったら、自分のパソコンを買ってさらに作業効率を高めていきましょう。
Webライターの始め方
中学生がWebライターを始める手順は以下の5つです。
- 銀行口座開設
- クラウドソーシングサイト登録
- 条件に合う案件を探し、応募する
- テストライティングを受ける
- 納期までに記事を提出する
まずは振り込み用の銀行口座を用意しましょう。15歳未満は親の同意がないと開設できないため、親に相談して開設ください。
そして仕事を探したり受けたりするサイト、クラウドソーシングサイトに登録します。18歳未満で登録可能なサイトは以下の3つ。
親の名義で登録したものならクラウドワークスやランサーズといったサイトでも仕事ができます。
ただしその場合は「親の手伝い」という形で仕事をすることになるため、親に作業内容や報酬金額を報告したり、親のアドバイスに従いながら仕事を進めたりする必要があるでしょう。
クラウドソーシングサイトへの登録が完了したら、サイト内で自分の条件に合う案件を探してみましょう。
最初は仕事の流れに慣れるために、単価が低くても作業量が少なかったり、得意そうな内容の案件に挑戦するのがおすすめです。
希望の案件を見つけたら、応募しましょう。するとテストライティングを受けることになり、テストに合格すると本格的に案件に取り掛かれるようになります。
ここまでがWebライターの仕事を始めるまでの流れです。案件には納期が設定されているので、必ず納期までに記事を書き、提出しましょう。
まとめ
今回はWebライターに興味を持つ中学生に向けて、Webライターとはどう言う仕事なのかを紹介しました。
Webライターは年齢や性別関係なく、いつでもどこでも働ける仕事です。
中学生のうちから社会勉強ができる上に、同級生が貰っているおこづかいよりも、30倍以上のお金が手に入る可能性があるWebライター。
この記事を読んで「Webライターになってみたい」と思った方は、今すぐ親に相談してWebライターを始める準備に取り掛かりましょう。
