あなたは「USPとコンセプトって何が違うの??」と混乱したことはありませんか?
どちらも自分の商品の強みを表現しているものであるし、それぞれどう違うのかってわかりづらいですよね。そこで今回は、USPとコンセプトの違いについて解説しました。
この記事を読むことで、USPとコンセプトで悩み混乱することが無くなりあなたの商品企画の質が一層高まるでしょう。ぜひ、最後まで読んで最高のUSP・コンセプトを作り上げていってください。
売れる商品・サービスとは
あなたがある商品を選び、購入した時を思い出してください。あなたはどうして、それを購入したのでしょうか。他にも似たような商品、サービスは存在したはずです。
それでもその商品を購入した訳としては、「その商品だけが持っている魅力・売り・強み」に惹かれたからですよね。人がモノを買うときには必ず理由があります。
売れる商品・サービスは売れるべくして売れています。似通った他商品・サービスとは違ってお客様の目に光輝いて見えるその商品独自の強み、これをUSPといいます。このUSPがしっかり出来ているか否かで売上は大幅に変わります。
USPとは
USPとはUnique Selling Propositionの略で、直訳すると「独自の売りの提案」になります。その商品だけが持っている魅力、強みのことを指します。
前述した通り、このUSPがハッキリしていてかつお客様にとって魅力的であればある程商品が売れやすくなります。このUSPが曖昧だったり、お客様にとって微妙だった場合は中々売れないでしょう。
これはどんな価格であっても、無形でも有形でも、提供しているお店が有名でも変わりません。USPはスモールビジネスもビッグビジネスにも共通して、重要になります。
USP例①ドミノピザ
USPの例として、有名なのがドミノピザです。宅配、デリバリーピザとして超大手のドミノピザの、USP、独自の売りの提案は何か知っていますか?
- 30分以内でお届け
- 間に合わなければ代金は頂かない
- 熱々でジューシーなピザ
この3つです。熱々でジューシーなピザを30分で届けれくれるというシンプルで、とても魅力的なUSPですよね。しかも、間に合わなかった場合はお金を払わなくていいという企業側の自信、誠実さが感じ取れます。
USP例②ダイソン
2つ目はダイソンです。有名な掃除機ですね。ダイソンと言えば、多くの人が「あぁUSPはあれか」とぴんと来ていると思います。
- 吸引力が変らない
- 世界でただ一つの掃除機
- コードレス
これがダイソンのUSPです。吸引力にこだわっているお客様や、掃除機を長く使いたいお客様にとってはめちゃくちゃ有効なUSPですよね。
USPとコンセプトの違い
ちなみに、ここまでUSPについて例を出しながら解説してきましたが、違和感を覚えている方いませんか?
「ダイソンのUSPなら『吸引力の変わらないただ一つの掃除機』じゃないの?」
そう思っている方、とても多いと思います。そして本当に惜しいです。実はそれは、USPではなくてコンセプトというものなのです。ここは多くの人が勘違いしている部分なので、必ずこの記事で覚えていきましょう。
コンセプトとは商品のUSPをお客様に一発で伝える為にわかりやすい言葉に凝縮したモノのことです。なのでダイソンのCMではUSPを凝縮した「吸引力の変わらないただ一つの掃除機」という音声だけが流れます。
もちろん、ダイソンの強みは吸引力の変わらないただ一つの掃除機であるだけではありません。USPはまだほかにもあります。ただ、それをお客様に簡単に伝える為に綺麗にまとめて、コンセプトになったというだけです。
つまり、コンセプトとはUSPをわかりやすく一言でまとめたものです。USPがなくてはコンセプトは作れません。
コンセプトの例
コンセプトとは、前述した通りUSPを一言でわかりやすくまとめたものになります。では、この社会に溢れてる商品・サービスのコンセプトを例としてみていきましょう。
コンセプト例①iPod
あの有名なiPodのコンセプトは何かしっていますか?
「ポケットに1,000曲のミュージックライブラリを」
これだけでこの商品がどんな強み、売りを持っているのか一発でわかりますよね。そして覚えやすい。このコンセプトが綺麗に伝わるかどうかも、お客様の購買行動に大きく影響してきます。
コンセプト例②ライザップ
ライザップのコンセプトといえば、99%の人が分かると思います。
「結果にコミットする」
これはCMのダイエットした人たちのビフォーアフターの映像のおかげで、より強烈なコンセプトとして多くの人の記憶に残ったと思います。サボったりさせず、必ず結果を出させる事がビンビン伝わってきますよね。
USPの作り方
前述したUSPの例を見ると、多くの人がUSP作成にはアイデアが必要なのではないかと思ってしまいます。ですが、それは違います。確かにある程度は、発想も求められてきますが9割以上はアイデアなしで正しいUSP作成法を実践していけば、それで十分です。
USPの作成方法は主に以下の3つです。
- 競合分析
- 競合には解決できない問題、悩み、需要
- その問題の解決方法→USP
大手、個人の競合をそれぞれリストアップしそれぞれが解決できていない悩み、需要を見つけ出します。そこからあなたの商品で解決できそうなものを見つけます。
それがあなたの商品・サービスだけの強み、USPとなります。別の記事でさらに詳しく解説しているので、USP作成の段階にある方はぜひチェックしてください。
コンセプトの作り方
コンセプトの作り方は主に2つです。
- 商品・サービスの強み、売りを見直し要素分解する
- それぞれの要素をまとめる
全ての強みを一言にまとめようとするのは無理があります。なので、最もお客様に届けたい強みだったり、他者との差別化が図れる強みをコンセプトにしてみてください。
強み、売りを見直す時は
- 誰の為のものか
- どんな方法か
- どんな未来が得られるか
- どう新しいのか
- なぜあなたがやるのか
という5つの観点から見直してみるのをお勧めします!
コンセプトの作り方は、以下別の記事で詳しく解説しているので、ぜひチェックしてください。
終わりに
USP、コンセプトはスモールビジネスでも大規模な事業でも、売上に大きく影響します。また、その作成にはアイデアより競合分析などの地道な作業の方が必要になります。
商品・サービス企画で最も重要な部分だと言っても過言ではありません。ぜひ最後まで妥協せず頑張って、作り上げてみてください!!そして、あの商品と言えばあれだと思い出してしまうぐらい、魅力的なUSP・コンセプトを生み出しましょう。