ビジネスの世界では「自分で考えろ」とよく言われますが、実はフィードバックがとても重要です。
自分1人で仕事をしていたら、時間がかかり過ぎたことやミスをしてしまった経験はありますよね。
つまり、1人でできると思っていても、経験が少ないうちは難しいということです。
この記事では、フィードバックを受ける目的や受ける側が気を付けるポイントを5つ紹介します。仕事の成果が出ない人や成長したい人は、ぜひ最後まで読んでください。
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ビジネスにおけるフィードバック
ビジネスにおけるフィードバックは、改善点や良かった点など評価を伝えることを指します。
ビジネスの目標を達成するために実施した、行動や結果をもとに指摘することが多いです。
ちなみに、フィードバックは、指摘する内容に応じて2つに分類できます。
ポジティブフィードバック
ポジティブフィードバックは、受ける側の行動を肯定的に伝えるフィードバックです。
承認欲求が満たされ、自己肯定感を高めるので、モチベーションを上げるのに有効な方法です。
ただし、良い点だけしか指摘されないと、あなたの成長が止まる恐れがあります。ポジティブフィードバックを受ける際は、助言ももらうようにしましょう。
ネガティブフィードバック
ネガティブフィードバックとは、問題点を指摘し、立て直すために行うフィードバックです。成長を促すのに有効的な方法です。
ネガティブフィードバックを受けると、自分が否定されたような気分になりますが、あなたを否定している訳ではありません。
必要以上に落ち込まないようにし、改善策を考えていきましょう。
ビジネスでフィードバックを受ける3つの目的
フィードバックを受け慣れていない人は、自分からわざわざ受けに行こうとは思わないでしょう。ですが、フィードバックを受けずに、ビジネスを進めるのは時間の無駄遣いです。
一人で解決しようと頑張っている人は、まず、フィードバックを受ける3つの目的を理解しましょう。
- 目標達成
- モチベーションの向上
- パフォーマンスの向上
目標達成
フィードバックを受けることで、目標を達成しやすくなります。早い段階で軌道修正ができたり、課題の解決方法が見つかったりするからです。
たとえば、あなたが東京から大阪への行き方を知らないとしましょう。誰にも聞かないと何で行けば良いのか、どの方向へ行けば良いのか分からず迷子になります。
しかし、早い段階で人に聞けば、「〇〇駅まで行って、東海道新幹線に乗ると行ける」という答えがすぐに手に入るでしょう。
鉄道を例に出すと「こんな間違いはしない」と思いますが、ビジネスの世界では例のようなことが起こります。
ですので、目標に正しく向かえるように、フィードバックを受ける必要があります。
モチベーションの向上
フィードバックを受けることで、モチベーションが上がることもあります。
たとえば、難しいと思っていた目標に対して、「この調子でいけば5ヶ月後に目標達成できるよ」と背中を押されたら、ポジティブな気持ちになりますよね。
また、壁に直面してずっと悩んでいた問題の糸口が見つかると、やる気が出ることもあります。
パフォーマンスの向上
フィードバックを受けることで、あなたのパフォーマンスが向上することもあります。
たとえば、あなたが無駄の多いやり方で作業していた場合、指摘してもらうことで効率よく行動できるでしょう。
また、目標に対して効果的な行動にポジティブなフィードバックを受ければ、自信を持って動くことができます。その結果、作業のたびに迷わずに済むので、生産性が高まるでしょう。
次の章では、フィードバックを受ける際の5つの極意について説明します。
- 素直に聞き入れる
- 早いタイミングで受ける
- アウトプットの質を高めた状態で受ける
- 見て欲しい部分を伝える
- 内容にあわせて相談する人を選ぶ
極意①事実を素直に聞き入れると成長につながる
フィードバックを受ける際に1番大切なことは、事実を素直に聞き入れることです。
相手と自分の意見が対立すると「でも」と反論したくなりますが、グッと堪えましょう。あなたが成長できないのは、指摘された部分が改善されていないからかもしれません。
フィードバックを素直に受け入れて実践し、自分の成長の糧にしましょう。
ちなみに、筆者は数百人にライティングのフィードバックを行なってきましたが、成長スピードが早い人は「フィードバックを受け入れて、次回に活かす」という共通点がありました。
極意②早いタイミングでフィードバックを受ける
フィードバックは、早いタイミングで受けるようにしましょう。先ほども述べたように、軌道修正が楽だからです。
たとえば、全て終わった段階でフィードバックを受けた際、根本から間違っていたら1からやり直しになってしまい、余計な手間が増えてしまいます。
特に、経験の少ない仕事の場合、根本から間違っていることが多いので、自分よりも経験が豊富な人に早い段階でフィードバックをもらうようにしましょう。
極意③フィードバックを受ける際はアウトプットの質を高く
先ほどは早い段階でフィードバックを受けた方が良いと述べましたが、完成間近のものを見せるときはアウトプットの質を高めた方が良いです。
仮にフィードバックを受けるために提出した物が50点の状態だった場合、60点になるためのフィードバックしかもらえないこともあるからです。
「100点にするスキルはない」「すべて改善される訳ない」と思われてしまい、最善なフィードバックをもらえないでしょう。
また、手を抜いた状態で受けると、「やろうと思えばできるから」という思いが働き、素直にフィードバックを受け取ることができなくなります。
極意④どこを見て欲しいのか伝えるのがビジネスでは重要
意見を求めたら、的外れな答えや曖昧な答えが返ってきた経験はありませんか?その理由は、漠然とした問いを相手に投げかけたからでしょう。
これでは、実りあるフィードバックにはなりません。ですので、フィードバックを受ける際は、どこを重点的に見て欲しいのか相手に伝えるようにしましょう。
また、参考になるフィードバックを受けるには、質問の仕方も重要です。
例えば、「点数にすると何点ですか?改善点も教えてください」「〇〇をターゲットに企画を作ったのですが、ターゲットはこのままで良いですか?」と、相手が回答しやすい工夫をしましょう。
質問をする際は、「どこの、なにが、どう分からないのか」をはっきりさせましょう。
また、自分の意見も最後に伝えましょう。自分なりの答えを出すことで理解が深まりますし、どこまで理解しているのか相手に伝えることができます。
極意⑤誰にビジネスのフィードバックをしてもらうかが大切
フィードバックを受ける際は、誰に行なってもらうかも大切です。
人には得て不得手があるように、企画力が優れた人、営業が上手な人、はたまた分析・改善が得意な人など様々です。
なお、相手の力量が分からないまま、フィードバックを受けるのは危険です。場数は踏んでいるかもしれませんが、毎回失敗している可能性もあります。
相手の今までの実績を参考に、あなたがいるフェーズに合わせて、フィードバックをしてくれる人を選ぶと良いでしょう。
すぐにフィードバックを受けられる環境へ
会社員であれば周りに経験豊富な先輩がたくさんいて、すぐにフィードバックを受けることができるでしょう。
しかし、本業と違う分野で副業をしている場合、経験者からフィードバックを受ける機会は途端に減少します。
総務省の「平成29年就業構造基本調査」によると副業をしている人は267万人であり、仕事をしている人の4%しかいません。
ですので、ビジネススクールを筆頭とした、同じ業界の人が集う環境に身を置くのがおすすめです。
ビジネススクールの中には、残念ですが詐欺紛いの会社も存在します。入会する際は、営業マンが説明していた内容と契約書が一致するかは必ず確認しましょう。
また、利用者の口コミや評判を調べるのも、自分の身を守るためには必要です。
ビジネスにおけるフィードバックのまとめ
ビジネスにおけるフィードバックは、改善点や良かった点など評価を伝えることを指します。
せっかく受けたフィードバックを最大限生かすためにも、以下の5つは守るようにしましょう。
- 素直に受け入れる
- 早いタイミングで受ける
- アウトプットの質を高めた状態で受ける
- どこを見て欲しいのか的確に伝える
- 自分のフェーズに合わせて相手を選ぶ
経験が少ないうちは、間違った方向に進み、根本から間違っていることも多いです。ですので、積極的に経験豊富な先輩からフィードバックをもらうようにしましょう。