「学生起業に興味があるけど、まず何をすればいいんだろう」「起業のイメージが漠然としていて、具体的に何をすればいいかわからない」と思っている方も多いのではないでしょうか。
起業経験がある方はなかなか身近にいないので、よくわからないですよね。
この記事ではそんな方のために、学生起業をするための4つの手順や、成功例などを紹介していきます。
この記事を読めば今までよりも具体的に学生起業のイメージができるようになりますので、ぜひ最後まで読んでみてください。
(画像出典:https://pixabay.com/ja/photos/%e3%83%81%e3%83%bc%e3%83%a0%e3%83%af%e3%83%bc%e3%82%af-%e5%8d%94%e5%8a%9b-3213924/)
学生起業をするために
「学生起業」とだけ聞くと、イメージが漠然としていて具体的に何をすれば良いかがわかりづらいですよね。
そこで、学生起業をするために必要なことを4つにわけて以下にまとめました。
- 目標を決める
- 事業のテーマを決める
- 需要を調査して事業を決める
- 法人か個人事業主か決める
まずは、上に挙げた学生起業をするためにすべき4つのことを詳しく紹介し、その後に実際に成功した学生起業の例や、学生起業のメリットデメリットを紹介していきます。
学生起業をするためにすべきこと①目標を決める
起業をしようと思ったら、まずは目標を具体的に設定しましょう。
ゴールを決めることで、どういう方針で進んでいけば良いのかが明確になります。
ただし、いきなりスケールの大きい目標を設定してしまうと、どうすればゴールに到達できるのかがわからずに挫折してしまいます。
以下の記事では、目標と現状のギャップを確認し、やるべき行動を明確にするための方法を詳しく紹介していますので、ぜひ併せて読んでみてください(当メディア内の別記事が開きます)。
自分の理想の未来を手に入れるためには、どういったステップが必要なのかを逆算して考え、今やるべきことに取り組みましょう。
学生起業をするためにすべきこと②事業のテーマを決める
目標が決まったら、どんな事業テーマにするかを決めましょう。また、事業のテーマを決める際には、自分が決めた目標と照らし合わせて考えましょう。
ただお金を稼ぐことが目標なら、世の中に需要があるテーマにすべきですし、得意や好きを仕事にするのが目標なら、自分のスキルをお金にするためのテーマにすべきです。
このテーマ設定が上手くいかないと、「お金は稼げてもつまらなくて辞めてしまう」「お金にならなくてせっかくの趣味や特技が嫌いになる」という事態に陥る可能性があります。
以下の記事では、事業テーマの設定方法を詳しく解説していますので、ぜひ併せて読んでみてください(当メディア内の別記事が開きます)。
学生起業をするためにすべきこと③需要を調査して事業を決める
事業のテーマが決まったら、需要を調査して、そのテーマでどういった事業をやるのか決めましょう。
大学の講義で学ぶような、大規模な調査をする必要はありません。
「〇〇がなくて困っている」「〇〇を代わりにやってくれる人がいないか」など、私たちの身の回りには満たされていない需要がたくさんあります。
世の中の負の側面にアンテナを張ることを意識すると、そういった需要を見つけられるでしょう。
学生起業をするためにすべきこと④法人か個人事業主か決める
どんな事業をやるかが決まったら、その事業を法人を設立してやるのか、それとも個人事業主としてやるのかを決めましょう。
一般的には、最初は個人事業主として事業をスタートし、ある程度収益が安定してきたら法人を設立するというのがオススメされています。
なぜなら税金の仕組み上、収益が少ないときは個人事業主のほうがオトクで、収益が多くなってくると法人のほうがオトクになるからです。
法人の場合は法人登記が、個人事業主の場合は開業届の提出が必要と、どちらを選択しても届出が必要になりますので、忘れずに手続きを行いましょう。
学生起業の成功例
ここまでで学生起業をするための手順を紹介しましたが、まだ学生起業のイメージが固まっていないかもしれません。
そこで、以下では実際に学生起業をして成功した例を3つご紹介します。あなたが起業する際の参考にしてください。
- Facebook(マーク・ザッカーバーグ氏)
- 有限会社オン・ザ・エッヂ(堀江貴文氏)
- BASE株式会社(鶴岡裕太氏)
Facebookは、マーク・ザッカーバーグ氏が立ち上げた会社で、現在は世界中で8憶人が利用しているSNSです。
もともとはハーバード大学の学生交流サービスとして立ち上げたのが始まりです。
その後、アイビー・リーグ(アメリカ北東部にある8つの私立大学の総称)の学生にも開放し、最終的には世界中の誰でも利用できるようになりました。
有限会社オン・ザ・エッヂ
有限会社オン・ザ・エッヂは、ホリエモンこと堀江貴文氏が1996年に立ち上げた会社で、ホームページ制作の受託事業などを行っていました。
インターネット関連ビジネスで急成長を遂げ、1997年には株式会社へ変更、2000年には東京証券取引所マザーズ市場に上場しました。
BASE株式会社
BASE株式会社は、鶴岡裕太氏が学生時代に起業した会社で、決済の簡略化を行うシステムの運営をしています。
現在もオンライン上で販売可能なプラットフォーム「BASE」を展開しているので、知っている方も多いのではないでしょうか。
学生起業のメリット
学生起業をするための手順と成功例をみて、段々とイメージが固まってきたと思いますが、それでも学生のうちに起業するのは怖いかもしれません。
以下では、学生のうちに起業するからこそ得られるメリットを3つ紹介します。
- 社会人よりも自由な時間が多い
- 学生ならではの資金調達法がある
- 就職することになっても役に立つ
社会人よりも自由な時間が多い
学生のうちに起業するメリットの1つ目は、社会人になってから起業するよりも自由な時間が多いことです。
社会人の場合、多くの方は仕事に時間を取られ、平日の昼間はまとまった作業時間が取れないでしょう。
しかし学生の場合は、平日でも授業がなければ作業時間が取れますし、何よりも長期休暇があります。
使える時間が多いということは、それだけトライ&エラーができるということなので、起業が成功する可能性も高くなるでしょう。
学生ならではの資金調達法がある
学生のうちに起業するメリットの2つ目は、学生ならではの資金調達法があることです。
学生起業をする方のための助成金や補助金の制度がある他、大学生向けのビジネスコンテストなども存在しています。
ビジネスコンテストの場合、入賞しただけで10~100万円程度の賞金がもらえたり、メンターがついてくれたりすることもあります。
就職することになっても役に立つ
学生のうちに起業するメリットの3つ目は、もし起業に失敗して就職することになっても、起業に挑戦した経験自体が役に立つことです。
起業したいと言っているだけで行動しない方がほとんどの中で、実際に起業をした行動力や、経営者の視点を経験したことを評価してもらえます。
学生起業のデメリット
次に学生のうちに起業することによって生じるデメリットを3つ紹介します。
- 学業との両立が困難
- 経験値が足りない
- 信用を得づらい
学業との両立が困難
学生のうちに起業するデメリットの1つ目は、学業との両立が困難なことです。
起業にのめり込むうちに段々と大学へ行かなくなり、そのまま中退してしまうというケースをよく聞きます。
少しでも上手くいくと「就職も、その為の大卒の資格も要らないかな」という気持ちになってしまう方が多いようですね。
経験値が足りない
学生のうちに起業するデメリットの2つ目は、社会人を経験していないため、ビジネスマナーなどの経験値が足りないことです。
基本的なビジネスマナーが身についていないせいで、意図せず失礼な振る舞いをしてしまったり、商談に悪影響が出てしまったりすることがあります。
しかし、これは新卒で就職した場合でも同じことが言えますので、大きなデメリットにはならないでしょう。
信用を得づらい
学生のうちに起業するデメリットの3つ目は、「学生」というだけで信用が得づらいことです。
自分たちがどれだけ本気で取り組んでいても、周囲から「遊び半分でやっているのではないか」と疑われてしまうことがあります。
しかし、同じく学生起業をした方には親近感を覚えてもらいやすくなるので、一部からはより厚い信頼を得ることができるでしょう。
学生起業を成功させる4つのコツ
最後に、学生起業を成功させるための4つのコツを紹介します。起業してみようと思っている方は、ぜひ以下のコツを参考にしてください。
- 小さく始める
- 本気で取り組む
- 下調べ・準備を徹底する
- 相談できる環境を持つ
小さく始める
学生起業を成功させるコツの1つ目は、小さく事業をスタートさせることです。
起業と言えば多額の資金をかけてやるイメージがあるかもしれませんが、初めての事業でそれをするのはリスクが高すぎます。
ビジネスに失敗はつきものなので、失敗したら再起不能になるようなリスクは背負わないようにしましょう。
まずは資金や人的コストがかからないよう、小さな規模で事業をスタートさせましょう。理想は初期費用が0円で始められることです。
本気で取り組む
学生起業を成功させるコツの2つ目は、本気で取り組むことです。
当たり前のようですが、「失敗してもいいや」という気持ちで取り組んでいては成功するものも成功しません。
また本気で取り組んでいなければ、失敗したときの経験が次に活きるものではなくなってしまいます。やるならば本気で取り組むようにしましょう。
下調べ・準備を徹底する
学生起業を成功させるコツの3つ目は、下調べ・準備を徹底することです。
起業というと華やかなイメージがあるかもしれませんが、実際には地道な下調べや準備が必要になります。
この下調べや準備をおざなりにすると、事業の見通しが甘くなり、失敗する原因になってしまいます。
相談できる環境を持つ
学生起業を成功させるコツの4つ目は、相談できる環境を持つことです。
学生起業のデメリットとして挙げた通り、学生は経験値が足りていないことが弱点です。
その弱点をカバーするために、いつでも相談できる環境を持つことが大切になります。
大学で起業サークルなどの環境に入るか、あなたの大学にそういったサークルがなければ、企業が運営する企業コミュニティやスクールに入るのも良いでしょう。
【まとめ】学生起業をしてみよう!
今回は学生起業をするための4つの手順や、成功例などを紹介しました。
- 目標を決める
- 事業のテーマを決める
- 需要を調査して事業を決める
- 法人か個人事業主か決める
「学生起業」とだけ聞くとイメージが漠然としていますが、こうやって手順にわけて見てみるとわかりやすいですね。
この記事を読んで学生起業のイメージが明確になり、起業してみたいと思った方は、まずは目標の設定から行ってみましょう。