「どうやって記事を書けばいいんだろう」「もっと効率的に記事を書いていきたいんだけど、いまいちいい書き方がわからない」と悩んではいませんか?
記事を書いた経験が少ないときは、自分の書き方に自信が持てなかったり「これで合ってるのかな」と不安になったりする気持ちは、とてもよくわかります。
今回は、今までに数百記事(※正確な数字は覚えていません。もしかしたら1,000記事を超えているかも・・・。)を書いてきた僕自身の記事を書くまでの一連の流れを紹介しています。
記事の書き方・流れに正解など存在しませんが、1つの成功事例として考えた上で最後までこの記事を読んでいただき、ぜひとも取り入れられるポイントは今後のあなた自身のライティングに活かしてみてください。
僕が1記事を仕上げるまでに辿っていく流れ
Webライターとして、キーワードが決まった記事を書く場合、僕は以下の通りの流れに沿って執筆をしています。
- キーワードをチェックして検索意図を考察する
- 見出し構成の作成と情報のリサーチを同時並行で進める
- 1つ目の見出し2から順番に書いていく(本文執筆)
- 「まとめ」の執筆
- 「リード文」の作成
- 画像挿入・文字装飾
- 記事タイトルの作成
もちろん、記事によっては所々で「追加でのリサーチ」が入ったり、そもそもリサーチをしない(※自身の経験談を存分に活かせる場合)ことがあったり、多少の違いはありますが、おおよそこの流れを辿っています。
実際この流れを辿る中で、僕自身がどんな点に注意しているのかを次の章から紹介します。
キーワードをチェックして検索意図を考察する
まずは、キーワードをもとに検索エンジンユーザーの検索意図を考察します。検索意図の考察の仕方としては「そのキーワードで調べて、上位記事を見る」というのが王道ですが、僕はいきなり調べることはしません。
検索意図の考察においては、以下の手順を踏んでいきます。
- 自分だったらなぜそのキーワードで調べるのかを考え、検索意図の仮説を立てる
- 仮説を立てたら上位記事をチェックして、仮説が正しいかどうかを確認する
それぞれ、詳しく紹介します。
自分だったらなぜそのキーワードで調べるのかを考え、検索意図の仮説を立てる
いきなり上位記事をチェックするのではなくて、僕の場合はまず「自分だったらなぜそのキーワードで調べるのか」を考えます。
上位記事は、あくまでも「機械が出した答え」であって、検索エンジンユーザーである生身の人間が出した答えではありません。
もちろん、上位記事は検索エンジンに評価をされているというところで参考にすべきですが、実際にそのキーワードで調べているのは感情を持った人間ですから、キーワードによって読者の温度感が異なります。
そういった温度感を図る上では、書き手である自分自身が「自分だったらなぜそのキーワードで調べるのか」を考察した方が、精度は高くなるでしょう。
そして、自分自身の頭の中で考えることで、検索エンジンユーザーが「どの程度悩んでいるのか」「緊急性がどのくらいあるのか」も見えてきた状態で検索意図の仮説を立てます。
仮説を立てたら上位記事をチェックして、仮説が正しいかどうかを確認する
仮説を立てたら、その仮説が正しいかどうかを確認するために、これから書こうとしているキーワードで検索をかけて、上位記事をチェックしにいきます。
上位記事をチェックする際に特に重視しているのは「記事タイトル」「リード文」です。どちらも記事の顔・冒頭であり、どちらも基本的には読者が抱えている悩みや、その記事でどんな悩みが解決できるのかを書いています。
その「悩み」こそが読者の検索意図ですから、自分自身が立てた仮説と上位記事に書かれている悩みとを照らし合わせて、仮説が正しいかどうかを確認します。
記事タイトル
「記事タイトル」は、限られた文字数で読者に「読みたい!」と思ってもらう必要があるため、読者の悩みや知りたいことをピンポイントで書き記さなければなりません。
ということは、読者の悩みや知りたいことが端的に書き記されているということですね!
リード文
こちらは、記事の冒頭の文章ですが記事タイトルよりも文字数を費やすことができるため、読者の悩みや知りたいことに対しての言及がなされているケースが多くあります。
「読者の気持ち」に対して共感をする文章が書かれているケースもあるので、もしそのような共感の文章が書かれていたら「読者の現状」を表しているのだと捉えましょう!
見出し構成の作成と情報のリサーチを同時並行で進める
検索意図の考察が完了したら、続いて見出し構成の作成と情報のリサーチに移ります。基本的に僕の場合には、この2つを同時並行で行います。
検索意図を考察する中で「上位記事のチェック」を行いますが、この時に「記事の中に入れた方がいい要素」についてあらかじめ目星をつけておくのがポイントです。
見出しというのは記事の構成(骨組み)ですから、まずは「見出し」から作り上げていきます。抽象的な表現にはなってしまいますが、基本的には読者の検索意図に合わせた上で構成を作っていきます。
読者は何かしら解決したい悩みや知りたいことがあるので、それらを欲している状態が「記事を読み始める前の現在地点」となり、記事を読み終わった先でどのような行動を起こしているのが理想かが「読了後の地点」となります。
ですので、読者の現在地点から読了後の地点まで、読者をストレスなく進ませるためにはどうすればいいかを念頭に置きながら見出しの構成を作っていくのです。
1つ目の見出し2から順番に書いていく(本文執筆)
記事の構成を作り十分なリサーチが完了したら、実際に記事を書いていきます。
実際に記事を書いていくにあたっては、以下の画像のように「見出し構成を作成する時点で、書く内容を大方メモしておく」ケースが多いようですが、僕は行いません。
僕の場合には見出し構成を作成する段階では、見出しのタイトルだけを用意しておいて、メモ書きなどは残しません。見出しタイトルだけがズラーっと並んでいる状態から、本文を書き始めます。
実際に本文を書いているときは、先ほども行ったリサーチを同時並行で行っていきます。僕の場合にはリサーチの画面と記事の編集画面を高頻度で行き来して書くのが基本です。
記事執筆中のリサーチに関しては、基本的に検索エンジンやSNSを活用していますが、場合によっては書籍を活用したりサービス運営元に問い合わせたりして、正確な情報を集めることを意識しています。
この方法を行うことで、数時間から数日(※問い合わせへの返信を待つ場合)かけて本文を執筆し終えることも頻繁にありますが、僕の場合には「読者の欲している情報を正確に届けるため」に、時間は惜しみません。
ライターとして活動していく場合、「時給」が気になるところではあると思うので「数日かけて本文・1記事を仕上げる」というのは時間がかかりすぎると捉えるかもしれませんが、「読者の欲している情報を正確に届けるために、時間は惜しまない」というスタンスは、ぜひとも持っておいて欲しいですね!
「まとめ」の執筆
本文全体を書き終えたら、記事の最下部にある「まとめ」の見出しを執筆していきます。
言ってしまえば「まとめ」も「本文」も同じように文章を書く場所ではありますが、僕の場合には大きな違いがあると考えているので、今回は項目を分けて紹介することにしました。
僕が思う「まとめ」と「本文」の違いは、「記事の中に書かれている重要なことを、別の言葉で言い換えて新鮮な印象を与えながらも、同じことを伝えるのがまとめ」というところだと考えます。
単純に「記事のまとめ」と捉えてしまうと、記事に書いてあった内容を箇条書きで紹介するのはある種のテンプレートなのかもしれませんが、同じ内容を書いても読者に飽きられてしまいます。
ですので僕の場合には、「記事の中に書いた重要なことを、別の言葉で言い換えることで新鮮な印象を与えながらも、実際に伝えていることは同じ」にすることを意識しています。
「リード文」の作成
本文も「まとめ」も書き終わったら、記事冒頭にある「リード文」の作成に移ります。僕自身がリード文を書く上で特に意識しているのは、以下3つのポイントです。
- 読者の悩みや現状を言い当てる
- 読者の気持ちに共感する
- 読者に、「この記事を読めば悩みが解決するかも」と思ってもらえるように、記事の紹介をする
僕が本文の執筆を終えてからリード文に取り掛かる理由は、リード文の内容と記事の内容とで一貫性を保つため、です。
仮に最初にリード文を書いてしまうと、記事の内容がずれてしまい一貫性が保たれなくなる可能性があります。
また、記事を全て書き終えた状態ならば、「読者に1番響くポイント」が見えてくるので、先述した読者に対して「この記事を読めば悩みが解決するかも」と思ってもらえるような形で記事を紹介することができるのです。
読者が欲している情報を提供しなければ読み進めてもらえないので、読者に対していかに「欲している情報があるかも」「悩みが解決するかも」と思ってもらえるかを、特に意識しています。
画像挿入・文字装飾
記事の文章部分を書き終えたら、伝わりやすさや見やすさを考慮して、画像の挿入・文字装飾を行います。
画像の挿入・文字装飾は、「黒文字一辺倒」な記事をより見やすくしていくというのが基本的な目的ですが、僕は「記事の内容が読者に伝わりやすくなるように!」という点も大事な目的として据えています。
「記事に画像を掲載する重要性とは?注意すべきルールも併せて紹介」というこちらの記事でも紹介していますが、画像は「内容をイメージできる画像」を選ぶ必要があると考えています。
そして、文字装飾をするにしても「目立たせたいところ=伝えたいこと」を太文字や赤文字にしますよね。
これらはやはり「記事の内容が読者に伝わりやすくなるように」というのが、根底にある考え方です。
全てを書き終えた後に画像挿入や文字装飾をすることで、記事全体のバランスや前後関係などを考えた上で編集ができるので、僕は文章を全て書き終えてから行います。
記事タイトルの作成
最後に行うのが記事タイトルの作成です。上位を取っていたとしても、結局クリックされるかどうかは記事タイトルによるので、時間をかけて作成していきます。
記事タイトルを作成するにあたっては、いきなり完璧なものを作ろうとするのではなく、僕の場合には3つのステップを踏んでいきますので、その段階ごとに紹介しますね。
ステップ1,候補を列挙する
検索結果ページ上では表示されるタイトルの文字数に上限がありますが、始めから文字数を気にしてしまうとなかなか思うようなタイトルが作れなくなってしまいます。
ですので、まずは文字数を気にすることなく候補を列挙していきます。その記事が狙っているキーワードを入れておけばOKとし、多少過激になったとしてもどんどんと候補を生み出すのがポイントです。
タイトル作成に慣れてくると、列挙するタイトル候補の文字数はおおよそ28~32文字程度になってきますし、過激な表現や誇張表現などは始めから抜いた状態で考えられるようになっていきます。
「候補がこれ以上出てこない!」という状況になったら、次のステップへと進みます。
ステップ2,候補を掛け合わせて現段階で最適なタイトルの最終候補を作る
候補をいくつ書き出したとしても、最終的に記事に設定できるタイトルは1つですから、絞り込まなくてはなりません。
そこで僕は、複数のタイトル候補の中からいくつかを掛け合わせて、現段階で最適なタイトルの最終候補を1つ作り出します。
候補を掛け合わせる際に重視するポイントは、「読者の悩みを言い当てている単語が入っているか」「インパクトのあるフレーズが使われているか」です。
あくまでもここでは「単語」「フレーズ」単位で、読者にとって魅力的な要素が入っているかどうかを考えます。
タイトル全体で見た時に不自然な日本語になっていたとしても、この段階ではOK!最後に調整していきます。
ステップ3,30文字前後に収まるよう調整する
タイトルの最終候補が上がったら、30文字前後に収まるよう微調整を繰り返していきます。
例えば「紹介していきます!」という言葉は「紹介!」と短くしたり、「ステップ」という言葉を「手順」へと置き換えたりして、微調整を繰り返すのです。
また、最終候補を全体で見た時に日本語的な不自然さがある場合には、より自然な表現になるよう助詞を加えたり単語・フレーズを並び替えたりすることもよくあります。
2021年4月現在、Google上で表示されるタイトル文字数は28文字のため「28文字以内」にしたくなるところですが、訴求したい言葉やインパクトのあるフレーズが28文字目よりも前に収まっていれば、タイトル全体が30文字以上になってもOKと捉えています。
まとめ
記事の書き方に、正解はありません。人それぞれ違うのが基本と考えた方が良いでしょう。
そして、今回紹介してきた内容は僕が継続的に行っている執筆の流れでして、1つの成功事例と言えると思っています。
あなた自身が、今の記事の書き方にあまり自信がなかったり効率化を求めていたりする場合には、1度でも良いのでぜひ参考にしていただけたら嬉しいです。