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あなたはNBAを知っているでしょうか?世界各国で根強い人気を誇るバスケットボールリーグのことです。事業規模はとてつもない大きさになっていますが、そんなNBAのマーケティング戦略はいたってシンプルです。個人でビジネスをしている人にも自社で事業を展開している場合にも活用できる内容です。最後まで読んでいただき実践してもらえれば、タイトルにもあるように「200以上の国と地域」のように世界で事業展開できるようになるかもしれません。
NBAとは
NBA(National Basketball Association)とは、北米の男子プロバスケットボールリーグのことを言います。アメリカ国内とカナダのチームを合わせて全30チームで構成されています。10月からシーズンが始まり、翌年6月に年間チャンピオンが決定します。
NBAの規模
NBAの規模を紹介しておきましょう。
NBAの世界規模
NBAは世界に多くのファンを抱えています。NBAの一大イベントであるオールスターゲームともなると世界200以上の国と地域で放送されます。またNBAは「選手」もアメリカ国外から加入してきます。主な国でいうとカナダ、フランス、ドイツ、ブラジル、アルゼンチン、スペイン、ラトビア、スロベニア、ロシア、ギリシャなど各国から集まってきています。多くの国と地域から集まってくるからこそ、自国の選手を応援しようとNBAを観る人が増えたと言っても過言ではありません。
日本でもNBAは人気
日本でもNBAは人気です。その要因としてあげられるのは田臥勇太が一時期在籍していたことも1つの要因です。田臥観たさにNBAを観た人も少なからずいることでしょう。
NBAは〇〇で世界一?!
プロスポーツともなると年間に何千万~何億円という年俸をもらいます。それがいわゆるお給料となりますが、NBAは全選手の平均年俸が世界の17の様々なプロスポーツのリーグの中で世界一なのです。
年俸世界一の要因とは
あげられる要因としては「放映権料収入」の増加。これはNBAに限らずヨーロッパサッカーでも高騰しているのですが、NBAは15-16シーズンよりも約3倍まで高騰しました。その放映権料の高騰により各チームに分配される金額も高くなり、NBAの各チームの資産価値は約13%平均して上昇しています。チーム資金が潤沢になっているのです。
潤沢になった影響で契約金も高騰
潤沢になった資金によって、選手とチームの契約時の金額もかなり高騰しています。例えば今年の契約によって1人の選手が5年230億円の契約を結びました。年俸換算すると46億円。それだけの金額を払える余裕があるということです。
ちなみにですが、「バスケットボールの神様」と称されているマイケル・ジョーダンの最高年俸は33億円だった(このほかに広告収入等あり)ことも考えると、年俸の高騰は凄まじいことになっていると言えます。
そんなNBAは、先ほども述べたように世界各国に市場があります。物理的に、試合を観戦しに現地に足を運ぶことは不可能です。そんな遠い国に住む人からも愛され続ける理由がNBAのマーケティングに隠されていると僕は思っています。次の章からは、NBAのマーケティング戦略について触れていきます。
NBAのマーケティング戦略
ここからはNBAのマーケティング戦略について触れていきます。
戦略①ソーシャルメディアの活用
ニューヨークに本拠地を置くニックスは、デルタ航空とタイアップしてTwitterを活用したキャンペーンを行いました。「#NYKDelta」と検索してもらえればキャンペーンに関するツイートが出てきます。
ニックスからの質問に対してRTと「#NYKDelta」を付けたツイートによって応募するのですが、その質問は「デルタ航空でどこに行きたいか」。応募者の中からランダムで抽選をして当選者には試合観戦チケットと航空券をプレゼント、というキャンペーンでした。
ニックスの公式Twitterアカウントのフォロワー数は約190万人いて、最低でもその人たちにはこのキャンペーンを知らせることができます。また、「#NYKDelta」のツイートをしたユーザーのフォロワーも観ることができるので、不特定多数の人にキャンペーンを知らせることができたはずです。
戦略②NBAチームによるプレシーズンマッチの開催
NBAでは、シーズン直前になるとプレシーズンマッチが数試合行われるのですが、アメリカ国内に限らず様々な国/地域で行なっています。今年は中国やハワイ、オーストラリアでも開催されました。過去にはカナダやヨーロッパ諸国、日本でも開催されたことがあります。つい先日楽天とNBAが提携を組んだので日本でもまたNBAの試合が観られるかもしれません。普段見ることのできないNBA選手を間近で観られるということもあり、かなり人気のようです。
戦略③強化施設を各国に設ける
NBAでは選手を育成するための施設を各国に用意しています。アフリカ大陸のセネガルやオーストラリア、中国などに設けています。また、「Jr.NBA」という若い年代を対象とした選考会などを行いアメリカの同年代のチームと対戦する機会を設けるなど、育成・強化にも余念がありません。
背景として考えられるのは、各国の子供達にNBAという夢を身近に感じてもらうこともそうですし、将来的にNBAプレイヤーとなって母国のファンをNBAに取り込むこともありそうです。
戦略④不定期でのイベントの開催
NBAはチャリティーイベントや各国でのイベントを行なっています。今年はカイリー・アービングが来日しました。それまでにも選手はイベントやプレイベートで来日しており、TwitterなどのSNSはその都度盛り上がります。
鍵は「非日常の体験をいかにファンにプレゼントできるか」
NBAのファンの日常は「テレビで試合を観る」「ネットで結果を知る」ことです。しかし、ソーシャルメディアの活用もプレシーズンマッチの開催も強化施設を設けることもイベントも、全てファンに「非日常」をプレゼントしているのです。NBAはバスケ界では世界最高峰の舞台なので多くの選手が夢見る舞台です。選手としても、ファンとしても。世界各国に選手として目指す人も熱狂的なファンもいます。より身近に感じる機会を設けて、NBAへの熱を高めてもらう。それによってNBA自体も利益を生むことが可能ですし拡大していきます。一方でプレイヤーを目指す人もファンも「夢」を見ることができます。
NBAの事例から自社ビジネスに活かすために
これは何もスポーツにおけるビジネスの話をしているのではありません。様々なビジネスに活用できるのです。今回のNBAのマーケティング事例から知ってもらいたいことは「非日常の体験をいかにファンにプレゼントできるか」です。
リアルビジネスにしろインターネットを主に活用したビジネスにしろ、いかに顧客に「非日常」をプレゼントできるかが重要になってきます。それによりロイヤルカスタマーを作ることもより濃いリードを作ることも可能になります。
顧客の「日常」を知る
まずは、顧客の日常がどんなものなのかを知るところから始めましょう。日常を知ることができたらそれと真逆のことをする、いわゆる「非日常」を考えて提供してください。
ずっと非日常を与えていたらそれが日常になる
ただし、ずっと非日常を与えていたらそれがいずれ日常になってしまい、全くマーケティング戦略としての効果が得られません。日常の中に時折混ぜ込む程度で構いません。
まとめ
今回の記事ではアメリカプロバスケットボールリーグ、NBAのマーケティング事例を見てきました。世界200以上の国と地域に事業を展開しているNBAですが、行なっていることはどれだけ小さな事業規模でもできることです。例え個人で回せてしまう規模だとしても「非日常を与える」ことを意識するのです。それだけでも今より大きな事業規模へと広がっていくことでしょう。