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カニバリゼーションとは?ブログへの影響や発生原因、対策を解説

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ブログを運営している方なら、一度は見たり聞いたりしたことがある言葉「カニバリゼーション」。

言葉は知っているけど、具体的にどんなものなのかは知らないという方も多いのではないでしょうか。

今回はカニバリゼーションについて知りたい方に向けて、カニバリゼーションの基礎知識や発生原因、ブログへの影響などを紹介していきます。

この記事を読めばカニバリゼーションの対策方法が学べるので、ぜひ最後まで読み進めてください!

カニバリゼーションとは

「カニバリゼーション」とは、簡単に説明すると「コンテンツの重複」です。Google検索でキーワードを検索したときに、同じメディアのコンテンツが複数表示されてしまう状態を意味します。

カニバリゼーションは元々他のビジネス分野で使われていたマーケティング用語で、自社の商品が原因で自社の他の商品の売り上げを妨げてしまう現象を指した言葉でした。

マーケティング用語としてのカニバリゼーションは、動物の“共食い”を意味する「cannibalism」という英単語が由来となっています。

「コンテンツ同士が自分の売り上げを食い合う様子」を的確に表現した言葉といえますね。

カニバリゼーションが発生する原因

カニバリゼーションが発生する原因は、主に以下の3つです。

  • キーワードのニュアンスが被っている
  • コンテンツ内容が被っている
  • アンカーテキストやaltタグに同じようなキーワードが含まれている

この中でも「キーワードのニュアンスが被っている」という項目は、そのままコンテンツ内容の被りにも繋がりやすくなるので、特に気をつけたいですね。

例えば「ブログ SEO 対策」というメインキーワードで書かれた記事と、「ブログ SEO やり方」というキーワードで書かれた記事が同じサイトに存在しているとします。

どちらの記事も「ブログに活かせるSEO対策」について紹介しているので、コンテンツ内容も被る可能性が高くなります。

コンテンツやキーワードが被ってしまうと、Googleはどちらを検索結果に表示させれば良いのかがわからなくなってしまうので、カニバリゼーションが発生しやすくなるのです。

カニバリゼーションが与えるブログへの影響

コンテンツの内容が被ってしまうと、ブログにどんな影響があるかを具体的に紹介します。簡単に紹介すると以下の3つです。

  • 検索順位で上位を獲得するのが難しくなってしまう
  • 読者を迷わせてしまう
  • 時間と労力が無駄になってしまう

まず、記事に対するGoogleからの評価が分散してしまうので、検索順位で上位を獲得するのが難しくなります。

またどちらの記事を頼りにすれば良いか分からないので、読者がクリックを躊躇ったり満足度が低下したりもします。

そして内容が被っているということは、同じ作業を繰り返す、つまり無駄な手間をかけてしまっているということです。それに気づいた時のショックは大きいでしょう。

自分のブログがカニバリゼーションを起こしていないか調べる方法

ここまでは、カニバリゼーションの基礎知識について紹介しました。

この項目では、実際に自分のブログでカニバリゼーションが発生していないかを確認する方法を3つ紹介します。

調べる方法①Google検索

まず最初に紹介する方法は「Google検索」です。検索窓に「site: ドメイン名 確認したいキーワード」を入力してみましょう。

すると、検索結果にある自分のサイトの中で、同じキーワードでGoogleにインデックス登録されている記事を調べることができます。

最も手軽に調べることができますが、キーワードをいちいち入力しなくてはならない為、コンテンツ数が多くなるほど確認に時間がかかってしまいます。

調べる方法②Googleサーチコンソール

次に紹介する方法は「Googleサーチコンソール」です。Googleサーチコンソールを利用している方なら、誰でも調べることができます。具体的な確認方法は以下の通りです。

  1. 検索パフォーマンスにある「検索結果」を開く
  2. 画面上部にあるタブの「+新規」を選択する
  3. ドロップダウンが出てくるのでその中から「検索キーワード」を選択する
  4. キーワードを入力できる画面が出てくる
  5. カニバリゼーションを確認したいキーワードを入力する
  6. 同じキーワードで検索結果に登録されるコンテンツが一覧表示される
  7. コンテンツの内容をチェックする

ただ、こちらの方法もGoogle検索と同じく、調べたいコンテンツを手動で検索する必要があるため、手間がかかってしまいます。

なので、カニバリゼーションが起きている可能性があるコンテンツに当たりをつけて、検索すると良いでしょう。

カニバリゼーションが起きている可能性があるコンテンツとは主に以下のような特徴が挙げられます。

  • 検索順位がなかなか安定しない
  • 記事のクオリティよりも検索順位が低い
  • PV数に比べて成約率が非常に高い

上記の特徴に思い当たる記事がある場合、Googleサーチコンソールを使ってカニバリゼーションが起きていないかをチェックしてみてください。

カニバリゼーションを発見した場合の対処法は、次の見出しで紹介しています。

調べる方法③ahrefs

最後に紹介するのは有料サービスの「ahrefs」を使う方法です。ちなみにデータをチェックするにはスプレッドシートも必要です。

ahrefsは全世界で60万人以上のユーザーが利用しているSEO分析ツールです。利用には99$〜999$の月額料金がかかります。(利用プランによって料金が異なります)

ahrefsを使ってカニバリゼーションを確認する方法は以下の通りです。

  1. 画面上部にある「サイトエクスプローラー」を選択
  2. 入力窓にahrefsで調べたいサイトのドメインを入力
  3. 左側にあるタブの「オーガニックキーワード」を選択
  4. サイトに流入しているキーワードがリスト表示される
  5. 同画面にある「エクスポート」をクリック
  6. 「CSVでエキスポート」というポップアップが表示される
  7. ポップアップ中にある「Full export」を選択

ここまで行うと、キーワードカニバリゼーションをチェックするためのCSVファイルが作成されるので、ダウンロードしましょう。

続けてahrefsが作成したKeyword Cannibalization[TEMPLATE]というスプレッドシートを開いてください。

スプレッドシートを開いてからは以下の手順で確認を行いましょう。

  1. 「ファイル」のタブから「コピーを作成」を選択
  2. スプレッドシートがコピーされる
  3. コピーしたスプレッドシートの「ファイル」タブから「インポート」を選択
  4. 「アップロード」のタブにダウンロードしたCSVファイルをアップロード
  5. 「インポートをインポート」というポップアップが表示される
  6. ポップアップ内のチェックボックスを「現在のシートに追加する・自動的に検出する・はい」を選択
  7. データをインポートする

ここまで行うと、スプレッドシートにカニバリゼーションを確認する用のデータが表示されます。

ユーザーが検索しているキーワードとそれによって流入があったコンテンツがわかるようになっています。

一つのキーワードで複数のコンテンツが表示されていると「カニバリゼーションが起きている」と判断することができますよ。

カニバリゼーションを発見したときの対策方法

カニバリゼーションを確認する方法は分かっても、それを見つけたときにどう対策すれば良いか分からなければ意味がないですよね。

そこでこの見出しでは、カニバリゼーションを発見したときの対策方法を紹介します。主な対策は以下の4つです。詳しくは順番に解説していきます。

  • 内容が被っている記事をリライト
  • 内容が被っている記事を統合
  • 内容が被っている記事の消去
  • 内容が被っている記事のURLを正規化

対処法①内容が被っている記事をリライトする

まずは「カニバリゼーションが起きている記事の内、一番伸びているコンテンツ以外をリライトする」という対処法です。

「内容が被っているからカニバリゼーションが起きている」ので、リライトしてカニバリゼーションを回避するという単純な方法ですね。

記事タイトルを変えたり、細かい表現を変えたりするだけで別コンテンツとして認識される可能性が上がりますよ。

対処法②内容が被っている記事を統合する

こちらは「301リダイレクト」を使って内容が被っているコンテンツ同士を統合させるという方法です。

カニバリゼーションが起きている記事が、いずれも高い影響力(被リンクなど)を持っている場合に有効です。

「301リダイレクト」を行えば、コンテンツの評価や被リンクがリダイレクト先に引き継がれます。

複数のコンテンツの評価をキープしつつ、カニバリゼーションを防ぐことができるのでオススメですよ。

対処法③内容が被っている記事の消去

コンテンツを削除するだけですから、一番簡単な方法ですね。「被リンクがないコンテンツ」や「情報が古くなっている方のコンテンツ」などは削除しても良いでしょう。

外から見て価値が薄いコンテンツを削除すれば、相対的に価値が濃いコンテンツの評価が上がるので、検索順位上昇に繋がります。

対処法④内容が被っている記事のURLを正規化

最後に紹介するのは「canonicalタグ」を使ってURLを正規化するという方法です。こちらは「カニバリゼーションが起きている記事を全て残しておきたい」場合に有効。

カニバリゼーションが起きている記事の中で、検索結果に表示させたくない記事にcanonicalタグを使うと、検索結果には表示させたい記事だけが表示されるようになります。

canonicalタグを使った記事の評価は、canonicalタグで設定した記事に引き継がれるので、Googleからの評価も落とさずに済みますよ!

カニバリゼーションを未然に防ぐには

ここまでカニバリゼーションを確認する方法や、その対処法を説明してきましたが、そもそもの話カニバリゼーションが起きないようにしていれば、対処する必要もありませんよね。

長期的にブログを運営していると、コンテンツが増えてきてどうしても過去の内容と似たキーワードで記事を書いてしまうことがあります。

なので無闇にコンテンツを増やす前に、あらかじめスプレッドシートなどに追加するキーワードやそのキーワードを執筆する目的をまとめておくと良いでしょう。

また、ブログのペルソナを決めておくのも有効です。ペルソナを決めておけばキーワード選定時にペルソナが必要としていそうなキーワードに絞って選出することができるので、用意するコンテンツに無駄がなくなります。

「ある程度は仕方ない」と割り切る気持ちも大切

一つ前の見出しではカニバリゼーションを未然に防ぐ方法を紹介しましたが、長期的にブログを運営していると、意図せずコンテンツが重複してしまうことはどうしてもあります。

カニバリゼーションは確かに大きな機会損失になる可能性がありますが、それを恐れて動けなくなってしまうのは本末転倒です。

ブログを始めたばかりでまだ数記事しかない内は、カニバリゼーションを気にしても時間の無駄です。

カニバリゼーションを気にしつつも「ある程度被るのは仕方ない」と割り切り、どんどん記事を書いてコンテンツを増やしていくようにしましょう。

まとめ

今回はカニバリゼーションの原因や確認方法、対策方法などを紹介しました。カニバリゼーションはブログを長期運営してコンテンツが増加するほど避けては通れなくなってくる問題です。

しかし気にしすぎても動けなくなってしまいますので、今回紹介した対策を踏まえつつ、どんどんコンテンツは増やしていただければと思います。

まずはブログに訪れる読者のペルソナを設定し、スプレッドシートにブログ内に用意するキーワードをまとめてみましょう。最後までご覧いただき、ありがとうございました。

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