あなたは「田舎に住んでるから起業できない」や「田舎は起業に向いてない」と思ったことはないでしょうか?
最近は起業が一昔前より一般的になり、起業を目指す人も増えました。しかし、施設や交通網が田舎・地方では起業に向いてないと思うのも当然ですよね。
そこで、この記事では「田舎で起業するメリット・デメリット」「田舎起業に向いてる職種」についてご紹介します。
今回の記事を読むことで、自分のやりたいことは田舎で起業できるのかがわかり、田舎の良さを存分に活かした起業ができることでしょう。
なぜ田舎起業がいま熱いのか
起業やビジネスとは誰かの問題を解決することが根本にあります。その中で他の人が手を出してない分野・市場(ブルーオーシャン)を狙うことも必要になります。特に個人で起業を考えている方は必須の考え方ですね。
地理的に考えると、都心より田舎の方がブルーオーシャンである可能性が高いです。都会は多くの人が集まりパイの取り合いをしている状態ですので、家賃などの物価が高くなったり、感染症の感染リスクも高くなります。
例えば、都会に出てきても感染症にかかっては起業どころではありません。起業家・フリーランスは身体が資本なので、病気になっては都会に出てきた意味がありません。
そんなブルーオーシャンの田舎での起業には、具体的にどのようなメリットがあるのか、そして当然田舎で起業するデメリットについてもこれから解説していきますので、ぜひご覧ください。
田舎起業のメリット①:費用が安いのに、助成金が豊富!
田舎で起業するメリットの1つ目は、お金面です。お金関係は起業するにあたって切っても切り離せない問題です。
費用がやすい
地方では家賃や人件費などの費用が都会に比べて低いのが特徴です。
家賃や人件費は事業的にみると固定費という部類で、毎月固定でかかる費用なので、この費用はどれだけ削れるかで会社の資産の残り具合が大きく変わってきます。
例えば都会に比べて一月で3万円安いとしたら、一年で36万円削減できます。一年で36万円を捻出するのは簡単ではありません。しかし、田舎で起業をすることでそれが可能になるのです。
助成金が豊富
さらならお金の面でのメリットは「助成金」です。助成金とは条件を満たすことで地方自治体などの行政機関から得られるお金になります。
会社を建てること自体にもお金がかかりますし、事業を拡大する為にはお金をかけることが近道となりますので、このような助成金を活用してくことによって、あなたの起業を早く大きくできることでしょう。
有名な助成金としては「起業支援金」があります。この助成金は、地域の課題に取り組む起業に対して最大200万円まで支援してくれるというものです。
このような助成金はそれぞれの地域によって様々なものがありますので、あなたが住んでる地域、もしくは起業しようとしている地域で調べてみるといいでしょう。
田舎起業のメリット②:あなたのライバルとなる競合が少ない
田舎で起業するメリットの2つ目は「競合の少なさ」です。田舎と都会の差で顕著なものは人口です。人口が少ないということはそれだけライバルとなる競合も比例して少なくなります。
ビジネスにおいて、競合は必ず見ておかなければなりません。競合を観察し、あなたの商品・サービスをどう差別化できるかを考えないと売上を拡大することは難しくなります。
特に資金がない個人での起業となると差別化できない場合、広告費や人件費を多くかけられる大手には勝てません。
そんなあなたののライバルとなる競合が田舎では少なくなります。その分競合がカバーできてないお客さんも多くいるので、そういった人たちに対してサービスを展開することで利益を大きく上げることができます。
田舎起業するメリット③:ストレスなく、快適にビジネスができる
田舎で起業するメリットの3つ目は「快適さ」です。起業するにあたって、周りの環境は非常に重要です。
特に個人で事業を起こす場合、仕事場や休憩時間など自由に決められるのが大きなメリットです。しかし、その仕事場や休憩時間選びを間違えてしまうと当然仕事の成果にも影響してきます。
この面で、田舎だと落ち着いた仕事環境が手に入りやすいです。人口も少ないですから通勤ラッシュなどもないですし、昼休憩で長蛇の列を作る必要もありません。
つまり、田舎はストレスフリーな働き方をするにはうってつけの場所と言えます。
田舎起業するデメリット
ここまで田舎で起業するメリットについて解説してきましたが、そのような田舎にもデメリットが存在します。
人口が少ないため、集客が困難
田舎の大きな特徴の一つである人口の少なさ。これはビジネスをする上では必ず気にしなければならないポイントです。
ビジネスとはターゲットの問題を解決するものなので、そのターゲットとなる人口が少ないと売上も大きくなりません。なので、田舎では大きな集客を見込めないという点が一つ目のデメリットです。
薄利多売のビジネスモデルが向かない
上述のデメリットとも関係ありますが、多くの人を集めることに向いてない田舎でのビジネスにおいて、薄利多売も同じく向かないでしょう。
薄利多売とは、文字通り少ない利益で多くの商品を売るビジネスモデルです。このビジネスモデルは商品を大量に開発できる設備と多くのお客さんを集められる集客力が必要になります。
このビジネスモデルは人口密度が高い首都圏などに適しているモデルです。田舎では明確な利益が見込める場合を除いてはおすすめしません。
車などの移動手段が必要
これらは田舎特有の問題ですので、都会出身の方は必ずチェックしましょう。
田舎のデメリットとして「交通手段が整っていない」という問題があります。職場だけでなく、近くのコンビニ・スーパーやカフェなどに行くのにも車を使わなければいけない地方も数多く存在します。
なので、引っ越しした後に車を買わなければいけなくなってしまったというケースも考えられますので、注意しましょう。
具体的に田舎で起業するためには
ここまで田舎で起業する上でのメリット・デメリットについて解説してきましたので、ここからは具体的に田舎で起業する上でのポイントを解説していきたいと思います。
田舎で起業する上での重要なポイントは「業種を選ぶ」ということです。
上で述べたような田舎で起業するにあたってのメリットを最大限活かしてデメリットを最小限にする必要があります。その条件に見合う業種を選ぶことが田舎で起業を成功させる上でのポイントとなります。
田舎起業オススメ職種①:農業
田舎の仕事として多くの人がイメージするのがこの「農業」ではないでしょうか?農業とは、土地を使っての植物などの栽培や飼育業を指します。
農業をやりたいという方にとっては、田舎での起業が適しています。都会で農業をすることも可能ですが、農場や倉庫の土地に空きがなく、あったとしても費用が多くかかってしまいます。
ただし、田舎で農業をするには土地の所有などに加え、地域コミュニティでのコミュニケーションが必要になる場合があるので、注意しましょう。
田舎起業オススメ職種②:クリエイティブ
クリエイティブとは、陶芸家や画家などの芸術作品を作って稼ぐ職種です。なぜこの職種が田舎起業に適しているかというと、クリエイティブな職種は多くの場合「厚利少売なビジネスモデル」になるからです。
厚利少売なビジネスモデルとは、田舎起業のデメリットで紹介した「薄利多売なビジネスモデル」の逆で、利益が大きく売る商品数が少ないビジネスモデルです。
このビジネスモデルの場合、多くの顧客を集める必要はないですし、田舎特有の落ち着いた仕事環境が適しています。
田舎で起業するならコレ!
ここまで田舎で起業に適した職種について解説してきましたが、「正直、農業とか芸術家は向いてないだろうし、やりたくないんだよな」と感じてる方も多いのではないでしょうか?
そのような方たちにもできる職種を最後にご紹介したいと思います。それは「Webマーケティング」です。
Webマーケティングと言われると抽象的でイメージつきにくいと思います。よくある例としては、ネット上でのコンテンツ販売やコンサルティング業が一般的です。
そのようなWebマーケティングであれば、ネットでの集客のため田舎起業のデメリットである集客の問題が解決され、薄利多売なビジネスモデルでも可能になります。
自分で起業できる力をつけよう!
前章で紹介したWebマーケティングのスキルはWebマーケティング専門の職種でなくとも、今の時代では必要となるスキルです。
Webマーケティングを使って個人で利益を上げることができれば、田舎に限らず場所を選ばずに仕事をすることが可能になります。
そのために、個人でWebマーケティングのスキルを身に着け、一人で起業する力を身に着けましょう。この記事で最後に伝えたいことは、「Webマーケティングのスキル=個人で起業できるスキル」ということです。