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【あなたの県は何位?】都道府県別の不満・悩みランキング調査

都道府県 悩み ランキング
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最近、ネットや雑誌を見ていて、『悩みを抱えている住民が多い都道府県ランキング』というものを見つけました。

最初は興味本位で見ていたのですが、実は同じ日本とはいえ地域によって悩みや社会的な課題の数や内容にはかなり大きな違いがあるんですよね。

あなたの住んでいる都道府県の悩みや満足度のランキングは、果たして何位でしょうか?

この内容を知ったからと言って、人生やビジネスが急にうまくいくなんてことはありませんが、話のネタにはなるのでぜひ最後まで気楽に読んで見てください。

ブランド総合研究所による地域版SDGs調査

ブランド総合研究所http://www.tiiki.jp

ブランド総合研究所は毎年、都道府県の魅力度ランキングなどを発表する研究所として知られています。そのブランド総合研究所が2019年の7月に実施したのが、『地域版SDGs調査』です。

なんだか難しそうな名前ですが、その内容は住民が抱える不満や悩みの項目を抽出して、都道府県別のランキングとして発表するという、目的が非常に明確な調査となっています。

この調査で調査する項目は大きく分けて『住民の不満や悩み』『社会が取り組むべき課題』という2つから成り立っており、それぞれより細かい項目に細分化されています。

この調査を元に作成されたランキングを見ると、それぞれの都道府県が抱える問題や地域性が垣間見えて面白いので、ぜひあなたが住んでいる都道府県の順位もチェックしてみてください。

SDGsとは?

調査名にも含まれている『SDGs』という言葉は、2015年の国際サミットで採択された「持続可能な開発目標」という言葉の略語です。(ここではSDGsの詳細については割愛します。)

SDGs自体は国際的な規模のものですが、それを日本の地域実態を加味した調査へと改良したのが地域版SDGs調査と捉えてください。

難しい言い方をしましたが、俗っぽい言い方をするなら、『悩みの多い住民が多い都道府県ランキング調査』と言えるでしょう。

日本の一番の悩みは『低収入・低賃金』

日本全体で見たときに一番多い悩みは『低収入・低賃金』です。低収入・低賃金を悩みとして挙げた人は調査対象者の35.8%にも上り、約3人に1人が低収入・低賃金に悩んでいることになります。

続いて『ストレス』『貯蓄・投資』『運動不足』『税金・社会保険の負担』と続いています。TOP5に金銭的な悩みが3つもランクインしているのは特徴的ですね。

項目 割合
低収入・低賃金 35.8%
ストレス 28.7%
貯蓄・投資 28.6%
運動不足 23.4%
税金・社会保険の負担 15.6%

(参考:SDGs調査結果リリース

一方で『社会的な課題』として一番数多く挙げられたのは『少子化』という項目でした。こちらは27.5%と約4人に1人が少子化を問題だと捉えている計算です。

続いて、『人口減少・過疎化』『高齢化』『老老介護』『いじめ・校内暴力・学級崩壊』と続きます。上位はほぼ『少子高齢化問題』に関する項目がランクインしていますね。

項目 割合
少子化 27.5%
人口減少・過疎化 27.2%
高齢化 25.3%
老老介護 25.2%
いじめ・校内暴力・学級崩壊 24.1%

(参考:SDGs調査結果リリース

都道府県別、悩みの数ランキング

次に、住民の不満や悩みに関して、都道府県別のランキングを見ていきます。まずはざっと、ランキングを一覧でご紹介します。

順位 都道府県 悩みの数
1 秋田県 4.26
2 茨城県 3.96
3 徳島県 3.95
4 岩手県 3.93
5 山形県 3.93
6 静岡県 3.90
7 福島県 3.80
8 宮崎県 3.75
9 青森県 3.74
10 鳥取県 3.74
11 栃木県 3.63
12 福岡県 3.60
13 長野県 3.58
14 宮城県 3.56
15 大分県 3.54
16 長崎県 3.50
17 山梨県 3.48
18 新潟県 3.47
19 島根県 3.46
20 富山県 3.44
21 高知県 3.43
22 香川県 3.39
23 沖縄県 3.36
24 福井県 3.35
25 鹿児島県 3.29
26 京都府 3.28
27 千葉県 3.26
28 佐賀県 3.25
29 和歌山県 3.23
30 群馬県 3.19
31 岐阜県 3.17
32 北海道 3.16
33 熊本県 3.16
34 広島県 3.13
35 奈良県 3.11
36 岡山県 3.08
37 三重県 3.05
38 愛媛県 3.03
39 滋賀県 3.00
40 石川県 2.99
41 東京都 2.98
42 埼玉県 2.90
43 兵庫県 2.87
44 山口県 2.86
45 大阪府 2.82
46 神奈川県 2.74
47 愛知県 2.51

(参考:SDGs調査結果リリース

各都道府県の中で、悩みを持つ住民が最も多いのは『秋田県』という結果になりました。ついで『茨城県』『徳島県』『岩手県』と続きます。

逆に一番悩みを持つ住民が少ない都道府県は『愛知県』で、『神奈川県』『大阪府』『山口県』がその後に続く形となりました。

さて、あなたの住む都道府県は何位にランクインしていましたか?

都道府県別の悩みランキングから考察

悩み 問題https://pixabay.com/photos/woman-board-empty-school-teaching-3169680/

上記のランキングを見ると、東北地方の件が上位に数多くランクインしていることがわかります。

特に1位の秋田県では、『低収入・低賃金』の悩みを持つ人の割合が46.0%と約半数にものぼり、それに続く『貯蓄・投資』『ストレス』の項目もそれぞれ30%を超えているのです。

一見して便利さゆえに悩みの多そうな大都市圏の都道府県は、全体的に悩みの個数が少ないという結果になりました。

推測の域は出ませんが、都市部と地方での賃金などの差が、このランキングにも反映されている可能性は高いと言えそうです。

都道府県別、社会課題の数ランキング

続いて、今回の調査のもう一つの焦点である『社会課題』の視点で、都道府県のランキングを見ていきましょう。まずは以下の一覧をご覧ください。

順位 都道府県 悩みの数
1 静岡県 6.24
2 岩手県 6.14
3 大阪府 5.96
4 高知県 5.93
5 沖縄県 5.85
6 新潟県 5.76
7 福岡県 5.62
8 千葉県 5.61
9 三重県 5.60
10 秋田県 5.59
11 京都府 5.59
12 大分県 5.59
13 宮城県 5.58
14 山形県 5.58
15 鳥取県 5.55
16 鹿児島県 5.47
17 熊本県 5.47
18 東京都 5.46
19 奈良県 5.45
20 広島県 5.45
21 北海道 5.45
22 宮崎県 5.42
23 徳島県 5.40
24 福島県 5.28
25 神奈川県 5.27
26 長野県 5.24
27 茨城県 5.19
28 愛知県 5.18
29 福井県 5.18
30 佐賀県 5.15
31 島根県 5.12
32 山梨県 5.09
33 長崎県 5.06
34 青森県 5.05
35 栃木県 5.02
36 兵庫県 5.01
37 滋賀県 4.88
38 埼玉県 4.86
39 香川県 4.86
40 岡山県 4.84
41 群馬県 4.81
42 富山県 4.74
43 和歌山県 4.71
44 岐阜県 4.62
45 石川県 4.62
46 山口県 4.61
47 愛媛県 4.61

(参考:週刊ダイヤモンド 第107巻35号)

社会課題のランキングに関しては、一番課題が多いのが『静岡県』で、社会課題が一番少ないのが『愛媛県』という結果になっています。

悩みや心配事に関するランキングでも、社会的な課題なのか個人的な問題なのかで順位が大きく入れ替わっているのがわかりますね。

都道府県別、社会課題ランキングから考察

社会課題 人手不足https://pixabay.com/photos/agriculture-asia-conical-leaf-hat-3051666/

静岡県民が一番多く挙げた項目は『自然災害』でした。やはり前々から噂されている南海トラフ地震や津波を心配する人が多いとのこと。

一方で2位にランクインした岩手県民の懸念点は『人口減少・過疎化』や『少子化』といった項目に集中していて、それぞれ30%以上の人が課題として挙げています。

それぞれ都道府県によって注目している社会課題には差があるものの、これらの課題については都道府県だけではなく国全体で対策を考えていく必要がありそうですね。

悩みが少ない!満足度の高い都道府県ランキング

満足 都道府県https://pixabay.com/photos/children-sisters-cute-fun-girls-1869265/

ここまでは悩みがある、社会課題といったネガティブなランキングをご紹介しましたが、次は満足度の高い都道府県についてお伝えしていきます。

このランキングについても、47都道府県全てを紹介すると記事が長くなりすぎてしまうので、トップとワーストのそれぞれ5位ずつをご紹介します。

満足度:現在の生活にどれくらい満足しているかを4つの項目から測る指標。

「とても満足」「少し満足」「あまり満足していない」「全く満足していない」という項目を元に点数を計測。

順位 都道府県 満足度(点)
1 千葉県 66.4
2 兵庫県 65.9
3 埼玉県 65.5
3 愛知県 65.5
5 滋賀県 65.0
5 福岡県 65.0
43 新潟県 57.4
44 岩手県 56.9
45 島根県 56.1
46 青森県 54.2
47 秋田県 51.4

(参考:SDGs調査結果リリース 都道府県満足度ランキング

まず注目すべきは、悩みの多いランキングで1位だった秋田県が、満足度ランキングで最下位という点でしょう。

満足度の低い新潟県や島根県は、悩みの多い都道府県ランキングでは18、19位と中くらいの順位ですが、岩手県、青森県は悩みランキングの順位も高く、満足度と悩みはある程度の負の相関があると予想できます。

満足度ランキングのワースト5のうち、3県が東北ということもあり、このランキングを見る限り東北地域はやや問題や悩みが多いのかなという印象です。

ここで紹介しなかった都道府県に関しては、本調査を公式にまとめた『SDGs調査結果リリース 都道府県満足度ランキング』で全都道府県が公開されているのであわせてチェックしてみてください。

定住意欲度の高い都道府県ランキング

定住意欲度https://pixabay.com/photos/road-forest-season-autumn-fall-1072823/

地域版SDGs調査では、悩みや満足度ランキングとともに『定住意欲度の高い都道府県ランキング』も公開されています。

定住意欲度:どれくらいその地域に住み続けたいと思うかを測る指標。

「ぜひ住み続けたい」「できれば住み続けたい」「移住したい」といった項目を元に点数を計測。

順位 都道府県 定住意欲度(点)
1 北海道 84.2
2 福岡県 80.6
3 大阪府 78.3
4 沖縄県 78.0
5 神奈川県 77.8
42 栃木県 68.1
42 山梨県 68.1
44 徳島県 67.8
45 島根県 67.1
46 青森県 64.9
47 秋田県 63.9

(参考:SDGs調査結果リリース 都道府県満足度ランキング

定住意欲度1位に輝いた北海道では、住民の60.3%が「ぜひ住み続けたい」と回答し、「できれば住み続けたい」と答えた人を合わせると、合計86%の住民が住み続けたいと答えたことになります。

一方で、これまた最下位にランクインした秋田県を中心とした東北圏では、全体的に定住意欲度が低い傾向にあります。

語弊を恐れずにいうと、今回の調査によるランキングを見る限り、東北地域に不満や問題を抱えている人が多いと言えるでしょう。

特に『電車やバスの路線廃止・減便』『病院・医療機関の不足』が、東北圏の住みにくさに関連していることも今回の調査で明らかになりました。

都道府県別の悩みランキングを作成した地域版SDGsの調査概要

この記事では、冒頭でお伝えしたブランド総合研究所の地域版SDGs調査の結果を元に内容をお伝えしてきました。そこで最後に、地域版SDGs調査の調査概要をまとめてご紹介します。

調査方法 インターネット調査
調査対象 登録調査モニター(15歳以上)から、居住している都道府県別に抽出
回収数 16,250人(各都道府県から約350人を回収。)
有効回答数 15,925人 (不完全回答および非居住者を除いた)
各都道府県は約340人(一部で有効回答数が少ない県がある)
調査時期 2019年7月12日~7月29日
調査項目 基本指標 : 幸福度、満足度、愛着度、定住意欲度、SDGs認知度、金融商品への投資経験などの6項目
質問内容
  • 住民の悩み:「低収入・低賃金」など50項目
  • 社会として取り組むべき課題:「農林水産業の衰退」など50項目
  • 回答者属性: 年齢や性別、婚姻、子供の有無、世帯年収、居住形態など

今回紹介したような都道府県魅力度ランキングを毎年公開している調査会社なので、興味がある方はブランド総合研究所のHPをのぞいて見てはいかがでしょうか?

都道府県別の不満・悩みランキング まとめ

今回は、ブランド総合研究所が実施した都道府県別の不満・悩みランキング調査の結果についてご紹介しました。

恥ずかしい話ですが、実は僕自身もネットでたまたま今回の調査の話を目にして、「こんな調査をしているところがあるんだ」と初めて知りました。

なんだかんだ言っても、やはり自分が住んでいる都道府県には大なり小なり愛着が湧きますよね。あなたの住んでいる都道府県の結果はどうでしたか?

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伊津大輝(イヅダイキ)
活動歴4年のSEOライター。検索上位記事を多数執筆。自社が運営する2つのメディアの編集長として活動しつつ、web+に参加されたライターへSEOライティングの指導、添削などを行っています。実はSEOライティングよりもセールスコピーライティングが得意で、コピーライター歴は約6年。大学では心理学を専攻していました。