Wi-Fiの新規格であるWifi6。通信速度が速く省エネであり、メリットが大きいWifi6はいつからスタートなのでしょうか。
「Wifi6を利用したい!」という方のために、Wifi6の開始日や対応しているルーター・スマホ・PCの発売状況などを紹介します。WIfi6に興味がある方は、ぜひ読み進めてくださいね。
トップ画像出典:https://pixabay.com/ja/photos/自然-ぼかし-wifi-ロゴ-2564502/#content
Wifi6はいつからスタート?
Wi-Fiの新規格であり従来のものに比べて通信速度が速いWifi6は、BUFFALOによると2020年1月からスタートしているようです。
今までのWi-Fi規格のスタートした時期や簡単な特徴を表にまとめたので、ご覧ください。
規格名 | 新名称 | スタート時期 | 最大通信速度 | 周波数 |
IEEE802.11ax | Wifi6(Wi-Fi6) | 2020年1月 | 9.6Gbps | 2.4GHz帯/5GHz帯 |
IEEE802.11ac | Wifi5(Wi-Fi5) | 2013年12月 | 6.9Gbps | 5GHz帯 |
IEEE802.11n | Wifi4(Wi-Fi4) | 2009年9月 | 600Mbps | 2.4GHz帯/5GHz帯 |
IEEE802.11g | ー | 2003年6月 | 54Mbps | 2.4GHz帯 |
IEEE802.11a | ー | 1999年9月 | 54Mbps | 5GHz帯 |
IEEE802.11b | ー | 1999年9月 | 11Mbps | 2.4GHz帯 |
IEEE802.11 | ー | 1997年6月 | 2Mbps | 2.4GHz帯 |
出典:https://www.buffalo.jp/contents/topics/knowledge/wi-fi6/
Wi-Fi規格の正式名称は「IEEE802.11○」ですが、分かりやすくするために「IEEE802.11n」以降は「Wifi4」などという呼び方になっています。
表からも分かるようにWifi6は、約6年ぶりに改定されたWi-Fi規格です。
Wifi6はすでにサービスが開始されていますが、対応している機器同士(ルーターとスマホなど)でないと利用できないので注意しましょう。利用したい場合は買い替える必要があります。
2.4GHz帯:電波が遠くまで届き、障害物(床や壁)に強い周波数。他の電波と干渉しやすく、通信速度が遅いというデメリットがある。
5GHz帯:他の電波の影響を受けず、通信速度が速い周波数。障害物に弱いというデメリットがある。
Wifi6に対応しているルーターはいつ発売?
Wifi6に対応しているルーターは、すでに発売されています。
しかし、Wifi6は始まったばかりであり対応商品が少ないというのが現状です。また最新技術を採用していることから、Wifi5対応ルーターよりも価格が高いです。
今すぐ通信速度が速いWifi6を利用したい人は、すぐにでも購入した方が良いですが、急いでいない方やスマホなどWifi6に対応している機器を持っていない方は、商品が増え始めてからでも良いでしょう。
Wifi6対応のルーターは外付けアンテナが主流
ルーターと一括りにいっても、外付けアンテナ型、アンテナ内臓型、メッシュ対応ルーター、ハイエンドモデルなど種類は様々です。
中にはまだ、Wifi6に対応しているルーターが少ない種類もあります。その1つが、アンテナ内臓型ルーターです。
現在は多くのルーターがアンテナ外付け型を採用しており、アンテナ内臓型はあまり見かけません。
アンテナ内臓型のルーターは、エレコムの「WRC-X3000GS」などです。アンテナ内臓型のルーターが欲しい方は、もう少し様子を見ても良いでしょう。
Wifi6対応のメッシュWi-Fiが少ない
メッシュWi-Fiも、Wifi6に対応しているルーターが少ない種類の1つです。メッシュ対応しているルーターも中にはありますが、2020年4月現在では多くのルーターが非対応でした。
筆者が調べたところエイエースの「RT-AX88U」や「GT-AX11000」しか発売されていません。エイエース以外の商品が欲しい方は様子を見た方が良いでしょう。
メッシュWi-Fiは、メッシュWi-Fiルーター(本体)とWi-Fiサテライト(補助機器)が対応していないと利用できないので、メッシュWi-Fiルーターだけ先に購入しないようにしましょう。
先にメッシュWi-Fiルーターを購入してしまうと、Wi-Fiサテライトを購入するときにもう1度別の商品を買い直す羽目になりますよ。
Wifi6対応のモバイルルーターはいつ発売されるか不明?
Wifi6に対応しているモバイルルーター(ポケットWi-Fi)は、まだ発売されていませんが、SHARPやNetgearなどで商品化が決定しています。
2020年4月現在、発売日はまだ発表されていないので公式の発表をもう少し待ちましょう。(SHARPは今春以降に発売予定)
一人暮らしの人はモバイルルーターを使用していることが多いので、Wifi6対応のモバイルルーターが発売されるのは嬉しいですね。
モバイルルーターの多くは、「2年契約」や「3年契約」があります。違約金が発生することなく解約できる期間は、契約期間が終了した当月または翌月なので注意しましょう。
Wifi6対応のスマホはいつ発売される?
Wifi6に対応しているスマホは、既に発売されています。今回は人気スマホであるiPhoneとGalaxyの対応機種を紹介しますね。
iPhone | ・iPhone11:74,800円〜
・iPhone11 Pro:106,800円〜 ・iPhone11 Pro Max:119,800円〜 ・iPhoneSE(第2世代):44,800円〜 |
Galaxy | ・Galaxy S10:80,819円〜
・Galaxy S10+:販売終了 ・Galaxy S20:102,960円〜 ・Galaxy S20+:記載なし |
上記の機種を持っている方は、わざわざWifi6に対応しているスマホへ替える必要はありません。Wifi6の環境下にいれば、いつでも利用することができますよ。
Wifi6対応のPCはいつ発売?
Wifi6に対応しているPCはすでに発売されています。対応PCの一部を表にまとめたので、ご覧ください。
ヒューレッドパッカード(hp) | ・Elite Dragonfly |
ASUS | ・UX334FAC-A4113T
・ROG Mothership Gz700GX |
Microsoft | ・Surface Laptop3 |
今回紹介したのは、対応PCの一部ですので自分の持っているPCや購入を検討しているPCが対応しているのか、1度確認してみると良いでしょう。
ちなみに2020年4月現在、MacはWifi6に対応していませんでした。
Wifi6と5Gは別物!
2020年にサービスが開始される高速モバイル通信規格「5G」。サービス開始年や通信速度の速さをウリにしていることから、Wifi6と同じものと考えている方もいますが、別物なので注意しましょう。
Wifi6は限定されたエリアで使用され、5Gは基地局を経由して広範囲で使用されます。Wifi6と5Gは使用されるエリアが異なり、それぞれが弱点を補完しあう関係と覚えておくと良いですね。
Wifi6は、オフィスや観光施設など一定のエリアに多くの人が集まるときにより活躍します。もちろん、通信速度が速いなどの特徴があるので、家の中でも活躍してくれますよ。
5Gはいつからスタート?
話題に出たので5Gについても軽く紹介しますね。5Gは、2020年3月からスタートした高速モバイル通信規格です。
先ほど述べたように、5Gは広範囲で使用するときに活躍します。今後普及が予想されるドローンを利用した荷物の配達など、屋外で長距離の移動をするときに活躍します。
5Gに対応しているスマホやPCのみ、利用することが可能ですよ。対応商品が気になる方は、1度スマホやPCの公式サイトでスペックを確認すると良いでしょう。
まとめ
Wifi6は、2020年1月にスタートしたWi-Fiの新規格です。1つ前の規格であるWifi5から、約6年ぶりに改定されました。
Wifi6を利用できるのは、対応している機器同士(ルーターとスマホなど)のみとなっているので注意してくださいね。どちらかが非対応だと、Wifi6を利用できません。
Wifi6に対応しているスマホやPCはすでに販売されているので、いつでも買い替えることができます。ルーターも販売されていますが、まだ種類が少ないのが現状です。
特に、アンテナ内臓型ルーターとメッシュ対応したルーターが少ないので、この2点を求めている人はもう少し様子を見た方が良いでしょう。