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あなたは自分のことを「運が良い方」だと思いますか?それとも「運が悪い方」という印象でしょうか?
一般的に何か予期せぬ幸運が舞い込んだときに使われる「運が良い」という言葉ですが、そもそも「運」とは一体なんなのでしょうか?
この記事では、偶然の代名詞として使われる「運」の正体を暴き、運を味方につける方法をご紹介します。
この記事を通して、運は”たまたま”ではなく、自分でコントロール可能なスキルであることを理解してもらえたらと思います。
「運が良い」ってつまりどういうこと?
運が良い人というと、「なんの努力もしていなくても、良い結果を手にできる人」というイメージだと思います。
人によっては、スピリチュアルの匂いがする「運」ですが、実は近年、「科学的に運を解明する研究」が盛んに行われています。
一例を挙げると、心理学者のリチャード・ワイズマンが行った実験などが興味深い結果を示しています。
心理学者が行った”運”の実験
ワイズマン教授は行った実験の内容は、いくつかの画像が掲載された新聞を用意し、被験者に「新聞に載っている画像の数を答えてもらう」というものです。
画像は全部で43枚あり、ほとんどの被験者は2〜3分かけて画像の数を答えますが、一部の人たちだけはなんと十数秒で画像の正確な数を答えることができたのです。
その理由は、2ページ目の紙面の半分を使った広告に「ここで数えるのをやめてください。この新聞には全部で43枚の画像があります。」という文章が載っていたからです。
この広告に気がついた人は、もはや数える必要もなく画像の数を把握することができる仕組みになっていたわけです。
ちなみに、この広告に気がついたのは、ほんの数%の人たちだけだったそうです。
一見すれば、広告を見つけた人はただ単に運が良かっただけとも言えるでしょう。しかし見方を変えれば、注意力のある人ほど広告を見つけられる可能性が高く、つまり運が良いとも言えるのではないでしょうか?
運を味方につける2つの要素とは?
結論から言うと、運を良くする方法は以下の2つの要素からなっています。
- 試行回数を重ねる
- 観察力を鍛える
この2つの要素を意識することで、”意識的に”運を良くすることができるようになると言うことが、科学的に多数派の見解となっています。
では、なぜこの2つの要素が、運を良くすることにつながるのでしょうか?それぞれの要素が運に関係する理由を解説して行きましょう。
試行回数を重ねる
運を良くする最もシンプルでわかりやすい方法が、試行回数を増やすことです。
例えば、サイコロを振って1が出たら賞金が出るゲームをするとしましょう。その際、1回しか振れないとしたら確率は当然6分の一です。
ところが、もしサイコロを100回振ってその中で1回でも1が出ればいいと言うルールだったらどうでしょう。運など関係なくほぼ全ての人が賞金を手にできるはずです。
要は、試行回数が少ないと成功する確率は低いですが、試行回数を重ねることで「偶然」は次第に「必然」になると言うわけです。
成功するかどうかで悩む暇があるなら、とりあえずやってみて試行回数を増やすのが「幸運」を呼び寄せる物理的な方法ということですね。
観察力を鍛える
運を良くするもう1つの方法は、観察力を鍛えることです。これについても、例を挙げて説明しましょう。
営業マンの中には、なぜか契約に至るお客さんばかりに会える人と、どんなに人と会っても契約に至らないという人がいます。
一見すると、これも「アプローチする人の運が良かった」ようにも思えます。ですが、もしかしたら前者の営業マンは「相手の関心のあることは何か?」を常に観察し続けていたとしたらどうでしょう?
相手のことを徹底的に観察し、「相手の興味に合わせたオファー」をしているとしたら、当然契約に至る確率も高いはずです。
このように、一見すれば「運の問題」のように思えることでも、実は観察を怠らなかった結果ということもよくあることでしょう。
言い換えると、成功する確率が1%のものでも、観察力を鍛えて成功確率を高める施策を続けていれば、2%、3%と確率を少しづつ増やすこと(=運を良くすること)が可能というわけです。
運の正体は、小さな積み重ねでしかない
ここまでの内容からも分かるように、運というのは決して自分ではどうしようもないものではありません。
もちろん、どれだけ努力を積み重ねても100%全てを自分でコントロールすることはできないでしょう。
それでも、自分の心がけ一つで「良い偶然」が起こる確率を何十倍にも高めることは可能なのです。
運を「ただの偶然」と捉えるのではなく、運を良くするためにいまの自分に何ができるかを考えて実行することで、結果的にあなたにとって都合の良いことが次々と起こり始めるかもしれませんよ!