オウンドメディアを運営している人の中には、自分自身にSEOに関する知識があまりなく、記事の外注をしている人もいるのではないでしょうか。
記事を外注するとたくさんの記事を公開できるようになり、一見すると効果的のようにも見えますが、しっかりと検索上位を獲得できていますか?検索エンジンからの流入は獲得できているでしょうか?
記事はただ「執筆→公開」をしていても、ほとんど意味がありません。「執筆→添削→公開」と言う流れを踏むことで、SEO対策において効果的な記事を公開できるようになります。
そこで今回は、検索エンジンからの流入を狙っている人向けに、SEO対策用の記事の添削項目を7つ紹介していきます。
納品してもらった記事は添削したほうがいい?
まず結論から言ってしまうと、外注した記事の添削は行った方がいいでしょう。
こんな風に「誤字脱字のチェックだけ」でいいと考える人もいるかもしれませんが、それだけでは全く意味がありません。
もちろん誤字脱字なく記事を公開することも大切ですが、オウンドメディアを運営して検索エンジンからの流入を目指しているのであれば、”読者“のことも考えた記事の添削が必要になるのです。
誤字脱字以外の添削を行うため確かに面倒ですが、検索エンジンからの流入を獲得したい・増やしたいのであれば、多少の面倒は止むを得ません。
これから紹介する7つの項目を必ず踏まえて、記事の添削を行いましょう。
この記事で紹介する7つの項目を添削すれば、必ず100%検索順位が上がるわけではありません。
あらかじめ読者の性質も把握しておこう
早速記事の添削時にチェックすべき7つの項目を紹介していきたいところなのですが、その前に「読者の性質」についても学んでおきましょう。
あくまでも検索エンジンで上位表示をさせるためには、”読者”のことを考えなければなりません。ですので、読者がどんな性質を持っているのかを学ぶ必要があります。
普段あなた自身がGoogleやYahoo!を利用するときのことを思い出しながら、ご覧ください。
とにかく”読まない”
「読者」は「読む者」と書きますよね。しかし、ほとんどの読者が記事を全く読まないことを覚えておきましょう。検索エンジン上のタイトルをクリックしてくれたとしても、中には記事が始まって3行ほどでページを閉じる人もいます。
答えを早く知りたい読者は、記事の1番下まで先に進み、まとめの部分だけを読む人も存在します。
もちろん全てをしっかりと読んでくれる人もいますよ。しかし、90%近くの人が記事を全て読むわけではないと頭に入れておきましょう。
記事のほとんどが読まれないからと言って、適当に書いていいわけではありません。しっかりと書かなければ検索順位がつかない(圏外のままの)こともありますので、そもそも流入を集めることができなくなります。
タイトルをクリックしてあなたの記事に訪れてくれた読者を掴むためにも、「読まないからこそ、詳しく書く」ことを頭の中に入れておきましょう。
全てをしっかり読むわけではなく、ところどころ掻い摘んで読む人もいますので、その人がどこを読んでも理解できるような内容にしておく必要があります。
すぐに”忘れる”
読者は1分前のことすら忘れてしまいます。あなたもこの記事を読んでいて、1つ前の章に書いてあることすらも忘れてしまってはいませんか?
読者は面白い性質を持っていて、自分が調べたいからGoogleやYahoo!を使い始めたのに、記事を読み進める中で「なんのために読んでいるんだっけ?」と目的すら忘れていることがあります。
非常に忘れっぽい性質を持っているんです。だからこそ、読者の記憶に定着させるために同じ言葉を何度も使ったり、同じ意味を表す異なる言葉でも、表記を統一して違和感を抱かないように工夫したりと、頭を使う必要があるんです。
「これ」「それ」のような、いわゆる”こそあど言葉”を極力少なくすることも非常に大切。
例えば記事を読む人のことは、「読者」と言ったり「ユーザー」と言ったりしますが、この記事では「ユーザー」は使っていません。
それは、始めから「読者」を使っているため、記事を読み進める中で「ユーザー」が出現すると違和感が生まれてしまうからです。こうした小さな配慮が、読者にとっては非常に大切なことなんですよ。
ライターと同じ知識量、あるいはそれ以下
読者は記事を書くライターと同じ知識量、あるいはライター以下の知識量の人たちです。
考えてみてください。読者は「知りたい」ことがあるから検索エンジンを利用しますよね?ということは、知らない情報を得たいと思っているわけですので、知識はほとんどないと思った方がいいでしょう。
そんな「知識がほとんどない」人たちに向けて、業界の専門用語などを使っていてはいけません。読者にとってはストレスになるだけです。
「SEOとは」と調べている人が訪れた記事の中に、何も解説がない状態で「YMYL」や「EAT」と書いていても意味がわからないですよね。
「読者はライターよりも知識が少ない」ということを踏まえて、難しい専門用語には解説を入れたり、誰もが理解できる言葉を使うなどして、知識レベルを合わせることを意識しましょう。
読者の性質を学んだところで、次の章からは検索エンジンからの流入を目指している人が、絶対に添削するべき7つの項目を紹介していきます。
「SEO対策用の記事」に特化した添削項目になっていますので、オウンドメディアを運営している人の中でも、検索エンジンからの流入を増やしたいと考えている人は、必ずチェックすることをおすすめします。
SEO対策用の記事はここを添削しろ!①タイトル
まず1つ目は、「タイトル」です。なぜタイトルを添削すべきなのかと言うと、検索エンジンを利用する人=未来の読者が、あなたの記事に触れる最初の部分だからです。
どんな記事でも、基本的に「タイトル」を見て記事を読み始めるかどうかを決めるため、そもそもタイトルを工夫しておかなければ、頑張って書いた記事でも誰にも見てもらえません。
クリックしてもらえないと言うことは、記事の本文が読まれることはないですよね。ですので、読者が本当に読みたいと思えるタイトルになっているか、インパクトのあるタイトルになっているかを見極めましょう。
- 本文を読んでもらうために、まずはタイトルを必ず添削する。
- 思わずクリックしたくなるような、インパクトがあり印象に残るタイトルにするように意識する。
SEO対策用の記事はここを添削しろ!②誤字脱字
2つ目は、「誤字脱字」です。本文中に誤字脱字がないか必ずよく読んでください。全ての誤字脱字をなくすことは大変ですので、多少は止むを得ませんが、極力誤字脱字をなくすように努めることが大切です。
ただ、誤字脱字を添削するのはかなり労力を必要とします。特に自分が書いた記事ではない場合には、予期せぬところでミスをしていることがあるため、しっかりと集中して確認しないと、誤字脱字に気づかないことがあります。
誠実さやしっかりと運営していることを見せることにも繋がりますので、よく確認してくださいね。
- 誤字脱字は誠実さやしっかりと運営していることを裏付ける指標でもある。
- しっかりと集中して読まなければ、見逃すことがある。
SEO対策用の記事はここを添削しろ!③日本語の表現
3つ目は、「日本語の表現」です。時折日本語の表現がおかしくなっている文章が登場することがあります。どのようなものなのか、いくつか例を用意してみました。
- 少ないこともない。
- 「映画A」と「映画B」を演じた。
- 演劇界を総ナメにした。
- メリル・ストリープの晩年の演技は。
※実際に僕が添削した際にあった、おかしいと感じた日本語の例です。
ぱっと見であれば特に違和感を覚えることはないかもしれませんが、よく読んでみると、遠回しな表現であったり日本語的におかしな要素があったりします。
- 少ないこともない。→多い。(あるいは「多少ある」など。)
- 「映画A」と「映画B」を演じた。→「映画A」と「映画B」で〇〇と〇〇を演じた。
- 演劇界を総ナメにした。→演劇界のタイトルを総ナメにした。
- メリル・ストリープの晩年の演技は。→メリル・ストリープの2000年代以降の演技は。(などなど。)
正しい表現と言っても、あくまでも一例ではありますが、言葉の使い方次第では読者にこちらの意図していない解釈をさせてしまったり、違和感を抱かせてしまうことに繋がります。
途中で違和感を抱かせることなく、スムーズに読み進めてもらうためにも、こちらの意図する内容を的確に伝えながら読みやすい日本語の表現にしていくことが大切です。
- 言葉の使い方次第では、こちら(サイト運営者やライター)の意図している内容を伝えられなくなってしまう。
- 違和感なくスムーズに読み進めてもらうためにも、読みやすい表現を使うことが大切。
SEO対策用の記事はここを添削しろ!④見出しの順番
4つ目は、「見出しの順番」です。例えばこの記事であれば、「SEO対策用の記事はここを添削しろ!」や「まとめ」などの見出しが用意されていますが、この見出しの順番にも気を遣うことが大切です。
次の章で紹介する「読者が理解しやすいかどうか」にも関係してくるのですが、基本的に読者は上から下に向かって記事を読み進めていきます。(ごく稀に、最後だけを掻い摘んで読む人もいます。)
そして、読者はなんらかの悩みを解決したかったり、知らないことを知るために検索エンジンを利用して調べ物をしているわけなので、悩みの解決や知らないことを知ってもらうための情報を、僕たちは届けなければなりません。
話の組み立て=見出しの順番によって読者がスッと理解できるかどうかが変わるので、必ず見出しの順番にも気を遣いましょう。
見出しの順番に関しては、読者の今ある顕在的な悩みを解決した後に、潜在的な悩みすらも解決してあげる順番にするといいでしょう。
「ソファの革を自分で修理したい」と思っている人に対して記事を書くのであれば・・・
- 自分で修理するための方法を紹介する。(必要な道具や、修理手順)
- 自分で修理をすることのメリット、デメリットを紹介する。
- 自分で修理をする時のデメリットは、プロに頼めば解決すると紹介する。
- プロに頼むのも、1つの手段として覚えておくべきだと紹介する。
例えば上記のような流れですね。まずは読者の顕在的な悩みを解決した上で、記事を読み進めるにあたり芽生えてくる悩み(潜在的な悩み)を解決するための方法を提示すれば、非常に自然な流れになります。
添削をするときに、「この順番で読者の悩みは解決できるのか」「話があっちこっち飛んでいったりしていないか」を確認してみてください。
しっかりと順序立てて、前後の見出しの関係を必ず持たせることが、読者が理解しやすいかどうかにも繋がりますよ。
- 読者が理解しやすい流れを意識して見出しの順番を用意する。
- 顕在的な悩みだけではなく、潜在的な悩みまで解決できるとGood。
SEO対策用の記事はここを添削しろ!⑤読者が理解しやすいか
5つ目は、「読者が理解しやすいか」です。前章でも紹介した「見出しの順番」が理解しやすいかどうかの1つの指標にもなるのですが、当然それだけではありません。
言葉の使い方や、例を提示したり専門用語の使い方も工夫しなければ、読者に理解してもらいやすい文章を書くことはできません。
冒頭で「読者の性質」を紹介した時にも記しましたが、基本的に読者はライターよりも知識量が同じか少ない状態なので、ライターの目線で書いてしまっていたら、読者には伝わりにくい内容があります。
「SEOとは」と調べている人が訪れた記事の中に、何も解説がない状態で「YMYL」や「EAT」と書いていても意味がわからないですよね。
ライターが「読者でもこのくらいは知っているだろう」ですとか、「これは知っていて当然だ」と思っていることも、読者からすると知らない内容だったり、当然ではないことも十分にあるんです。
ですので「ライター目線」の記事になっている場合には、注意が必要です。書いてもらった記事が、ライター目線ではなく読者目線になっているか、注意深く添削・チェックするようにしましょう。
- 読者目線の文章を書かなければ、読者にとって理解しやすい文章とは言えない。
- 言葉遣いだけではなく、例の出し方や文章の進め方も、理解してもらうことを考えると非常に重要になる。
SEO対策用の記事はここを添削しろ!⑥読者の知りたい情報があるか
6つ目は、「読者の知りたい情報があるか」です。読者はなんらかの目的を持って検索エンジンを使い、あなたの記事を訪れているわけです。その読者が知りたい情報がなかったら、読者は満足してくれるのでしょうか?
先ほども少し登場しましたが、例えば「ソファの革を自分で修理したい」と考えている人が訪れた記事の中で、自分でできる修理の方法が書かれていなかったら、読者は絶対に満足できないですよね。
「読者の知りたいことを書くのは当然」だと思い”がち”ですが、意外と多いんですよ。読者の知りたい情報が書かれていない記事は。
特にライター初心者の記事や、ブロガー歴の長い人の場合には、自分の主観を元に記事を書く傾向にあるため、場合によっては読者目線に立てていない内容になっていることがよくあります。
「絶対に大丈夫!」と思って読むのではなく、「この記事は読者の知りたい情報が書かれているのかな?」と疑いながら添削することも大事ですよ。
- 「読者の知りたい内容」が入っていない記事もよくあるので、疑いながらも記事を添削することが大事。
- ライターが読者目線に立って記事を書けているか確認する。
SEO対策用の記事はここを添削しろ!⑦見やすさ
最後の7つ目は、「見やすさ」です。言葉の通りで記事全体が見やすくなっているかどうか、です。例えば画像が1枚もない記事や、色文字などもなくただ真っ黒な記事だったら、とにかく読みにくいですよね。
中には「画像を入れたり文字の色を変えたりしない」と言う運営方針の人もいるかもしれませんが、それははっきり言って間違いです。
画像を入れることで読者の理解を助けたり、色文字を使うことで強調したい箇所を目立たせることができたりと、与える影響はとても大きいんですよ。
もちろん画像ばかりが入っている記事や、色文字ばかりの記事はかえって見にくく読みにくい記事になってしまうので、適度にバランスを保つことが大切となってきます。
確かに後回しにしたくなる気持ちもわかりますが、見やすさや読みやすさが後々SEOに対して影響を与えてきます。
面倒かもしれませんが、記事を見やすくすることにも気を遣いましょう。
- 画像や色文字の挿入で、記事が格段に読みやすくなり、読者の理解も手助けしてくれる。
- 後々SEO対策に影響を与えることになるので、面倒でも取り組む姿勢が大事。
記事の外注を依頼するなら添削までしてくれるサービスがベスト!
ここまで、SEO対策用の記事を添削する際に、絶対にチェックすべき項目として7つを紹介してきました。7つの内容をしっかりと読んできた人であれば、添削をすることの大変さに気づいたのではないでしょうか?
7つの添削項目には、それぞれ目的や意図があるわけですが、これらを毎回毎回チェックするのは骨の折れる作業ですよね。いくら記事を外注してライティングの手間が減ったとしても、添削も大きな労力です。
そんなあなたには、記事の添削までをしてくれる外注サービスをおすすめします。SEOライティングのノウハウがあるからこそ、上記7つの項目を含め記事の添削ができるわけなので、信頼度は抜群!
添削の手間も必要ないので、非常に楽チンになりますよ。
ちなみにですが、基本的にクラウドソーシングの場合にはライター個人との付き合いになるため、添削をしてくれる人はいません。
安価ではありますが、クラウドソーシングを利用した記事の外注は、はっきり言っておすすめできません。
まとめ
オウンドメディアを運営することになると、SEOに関する知識がない人は新しく勉強をしたり、0からサイトを立ち上げて記事を書いたりと、やることが盛りだくさんになります。
その中でも特に「記事のライティング」が最も大きな労力ですよね。
記事のライティングは外注も1つの手段ですが、検索エンジンからの流入を狙っているのであれば、依頼した人に記事を納品してもらって「はい公開!」としていたら、検索順位も獲得できないかもしれません。
ですので、しっかりと今回紹介してきた7つの添削項目を”最低限”意識して、記事の添削をしてみてください。もしも添削が大変になるのであれば、添削までも請け負ってくれる外注サービスがおすすめですよ。