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TOYOTA(トヨタ)から学ぶ5Why分析

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世界で最も売れている自動車メーカーのトヨタ。

変わりゆく流行り廃れに敏感になるため自社の分析を徹底していました。それが『トヨタ式5Why分析』です。

今回は様々な企業で模倣されてきた『5Why分析』について、得られる効果や手順をご紹介します。

フリーランスは自身で分析すべし

「経営の際に用いられた分析法を一個人のフリーランスが使っても…」と思われるかもしれません。

しかし、フリーランスも企業と同じです。

フリーランスの場合、一企業の仕事を一人でやらなければならない分、より大変でしょう。

さらにフリーランスには会社と異なり、自分をマジメントしてくれる上司がいません。

その為、自身の誤りや失敗について、自分で気付かなければならないのです。

自分をより客観的に見て、より良い方向へ進むために分析法を取り入れてみましょう。

分析が持つ2つの力

分析には様々な種類があります。

その中でも分析を行う主な理由として、以下の2つが挙げられます。

客観的に見ることができる

フリーランスとして活動するする上で、自分の現状を客観的に見ることがとても重要です。

何故ならフリーランスは自身の活動に対し、上司のようなフィードバックをくれる人がいません。

失敗した際にも「何故、失敗したのか」を正確に判断できなければ、修正・改善することが出来ないのです。

分析をすることによって、自分でも把握していなかった自身について理解を深めることができます。

データとして保存ができる

分析した後に保存し、蓄積することができるのも分析の大きな強みです。

一度失敗して、それを修正することが出来ても、二度三度、同じような失敗をしては意味がありません。

分析し、データを貯めることによってそれを防ぐことが出来ます。

トヨタ式5Why分析の手順

この分析法は現状の本当の原因を突き止めて、再現化しやすくしたり、二度同じ失敗をする可能性を減らすためにあります。

そして、トヨタ式5Why分析は大手企業からベンチャーまで、様々な企業が真似をしています。

しかし、その手順はとてもシンプルで、一個人でも手軽に模倣することが出来るでしょう。

①現状を言語化する

まず初めに自分の身が置かれている現状を言語化します。

「先月のPV数が9,500PVだった」「今日のアポイントで仕事を受注出来なかった」などですね。

ここでポイント
  • 必ず“事実”を書き出す
  • 数字が分かっていれば書き出す

②現状に対し「何故だ?」と問う

そののちに①で言語化した事柄に対して、「何故、そのような現状が生まれたのか?」と問います。

この問いは何故この現状が起きたのかを明確すると同時に、自身がどのような行動をしていたのかを見返すことが出来ます。

人間は意識的な行動よりも無意識的な行動の方が多いと言われています。

無意識的な行動を意識的な行動に変えることで、より自身のことをコントロールすることが出来るのです。

③原因を言語化する

②の「何故?」の問いに対しての回答が①の現状の原因です。

原因を明確にすることでその現状に再現性を持たせたり、二度起こらない様にとコントロールすることが出来ます。

また、1つの現状において複数の原因が考えられる場合であれば、言語化できるだけ言語化し、よりその現状について理解を深めるようにしましょう。

この時の原因は感情でも構いません。

「このような感情だったからサボってしまった」「このような感情だから頑張れた」なども重要な原因です。

④原因に対し「何故だ?」と問う

基本的には②の『現状に対し「何故だ?」と問う』と同じです。

しかし、違う点として③で挙げた原因の中に感情が含まれる点です。

感情というのは、事実とは異なり、「AだからB」と決まったものではありません。

感情の原因を探るという行為には一歩間違えると現状と全く関係のない原因に行き着いてしまいます。

感情の原因に対して「何故だ?」と問う際には、事実を上げるようにしましょう。

  1. 2,000文字の記事を書くのに4時間かかる(事実)
  2. 何故、2,000文字の記事を書くのに4時間もかかるのか
  3. 執筆している途中で疲れてしまうから(感情)
  4. 何故、疲れてしまうのか
  5. 夜に執筆活動をし始めるから(事実)

⑤繰り返す

この①~④の動作を5回「何故だ?」と問うまで繰り返します。

5回も原因を探すことで、①で出した現状の本当の原因を明確にすることが出来ます。

現状に満足できていない時も5回「何故だ?」を繰り返したのちに分かる原因を改善することで、回避することができるでしょう。

現状の言語化から始めよう

実は、この分析方法の一番の利点は『現状を言語化する』という点にあります。

言語化、つまり文字に書き起こすことによって、現状を客観的に見ることが出来ます。

しかし、自身の現状把握が出来ていなければ、何に問題があるのかにも気付くことが出来ません。

この分析方法はシンプル且つ簡単な分析なので、自身の現状の改善に役立ててみて下さい。

ABOUT ME
藤井亮太
約4年間フリーランスSEOライターを経て、現在はweb+ Media Schoolライティングコースの記事添削・20記事終了後の通話ミーティングを行いながら、webメディア「高級家具.com」の編集長を務める。 フリーランス時代の実体験を活かし、webメディア「web+」にて記事執筆も行っている。