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2つの事例付き!マーケティングコンセプトについて徹底解説します。

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これから自社もしくは自分のサービスの認知・拡大をするためにあなたはマーケティングを組んだり実際に行っていく必要があります。その中で必要不可欠なものがコンセプトです。

ただいきなりマーケティングコンセプトを組む・考えるとなっても何かしたらいいのか全くわからないですよね。

そこで今回はマーケティングコンセプトってそもそも何?という基礎の基礎から、マーケティングコンセプトの事例、そしてマーケティングコンセプトの作り方までを徹底解説していきます。

マーケティングコンセプトとは?

まず初めに、「コンセプト」という言葉と「マーケティングコンセプト」という言葉について説明します。

そもそもコンセプトとは?

まず初めにあまり馴染みがない「コンセプト」とはどんな言葉なのかを簡単に紹介しておきましょう。

日本語で「Concept(コンセプト)」は、「概念」や「企画や広告などで全体を貫く基本的な観点・考え方」という意味です。

マーケティングにおけるコンセプトとは?

マーケティングにおけるコンセプト、いわゆる「マーケティングコンセプト」は、商品そのものよりもその商品の持つ利便性に焦点を当てるマーケティングの概念といえます。

マーケティングコンセプトの変遷

マーケティングコンセプトは、消費行動の流れに応じて様々な変遷を遂げてきました。ここではその変遷について紹介します。

生産志向

この生産志向が主流の時は、需要が供給を上回っていた時代です。高度経済成長期と言えるでしょう。この時代は「とにかくものを作って売る」時代だったため、どのようにすれば大量に生産できるかを考えたのです。安い製品をいかにして大量に生産するかが生産志向の時代を勝ち抜くための術だったと言えます。この時に成長をした企業は主に経済力のあった大企業でした。

製品志向

生産志向の時代に製品が大衆に普及したことによって、消費者は「とにかくものを買う」から「選んでものを買う」に心理が移行していきました。そのため、他社よりも優れた製品を作るにはどうすればいいのか、どの部分の質を高めればいいのか、に尽力しました。

消費者(顧客)志向

企業の質の高い製品を手に入れることはできましたが、消費者はそれよりも自分たちの生活がより豊かになるものを求め始めました。そのためただ質の高い製品は買ってくれなくなったのです。そこで企業は「消費者はどんなものを欲しているのか・ものを通して得られるどんなベネフィットを欲しているのか」を追求するようになってきました。消費者のニーズに答えることのできる製品を開発することがこの時代を勝ち抜くための術でした。

社会的志向

消費者のニーズを満足させられた、だけでは終わりません。今度は、消費者も社会の目を気にするようになったのです。例えば地球温暖化が進んでいる昨今、排気量の多い車よりもEcoカーが注目されていることは周知の事実かもしれませんが、環境に優しかったり社会的に認められた製品を選ぶようになりました。そのため企業は製品が環境・社会に及ぼす肯定的なイメージだけでなく、企業のCSRなど企業のブランドイメージの構築にも力を入れるようになりました。

ここまでくると、「企業の利益」「社会の利益」「消費者の欲求」全てを満たす製品・サービスを提供しなければいけなくなり、非常に複雑化しています。

マーケティングコンセプトの事例

ここからはいくつかのマーケティングコンセプトの事例について話していきます。

UNIQLOのベビー服

今では「低価格で高品質」というイメージのついているUNIQLOですが、一昔前は「品質に問題があるかもしれない」という憶測が飛び交っていました。そこでUNIQLOは、「エコテックス規格100」を取得しました。

エコテックス規格100はベビー服としての取得はUNIQLOが初でした。このベビー服がヒットし、UNIQLOは今のような「低価格で高品質」というイメージがつくようになりました。

QBハウス

QBハウスは駅近や大型商業施設に隣接しているヘアカット専門店ですが、最大の売りは「ヘアカットが10分で1,000円」というところです。

従来のヘアサロンは受付をすると順番が来るのを待ち、シャンプーやヘアカット、セットなどを30分~1時間ほどかけて行い、5000円近くかかりますが、その概念を崩したのがQBハウスと言えます。ヘアカットのみを10分で行い、金額もわずか1,000円。シャンプーやセットなどを必要としない消費者にとっては10分1,000円で髪の毛が切られるのは大きな革命だったでしょう。しっかりとした市場調査が潜在的なニーズを掘り起こした要因と言えるでしょう。

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マーケティングコンセプトの作り方

マーケティングコンセプトを作る時には以下の3つのポイントを意識することが必要です。

  1. ターゲット(ターゲット心理)
  2. ベネフィット
  3. 理由

次から、その各々について紹介します。

ターゲット(ターゲット心理)

誰を対象とし、その対象とするターゲットの心理状況はどんなものか、を考えます。そのターゲットが解決したい悩みとは何か、どんなものを欲しているのか、など心理的な面までも考えます。

ベネフィット

その製品・サービスを使うことで購入者がどんな未来を得られるかを考えます。例えば8人乗りの車。ただ大人数で移動できることがベネフィットではなく「広々空間で快適な移動を提供し、笑顔と会話を生む」というところがベネフィットになります。

考え方としては、「製品を使うことで得られるメリット(恩恵)」→によって「得られるメリット(恩恵)」のことです。

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理由

上記した「ベネフィット」を約束できる理由について考えます。ただなんの根拠もなくベネフィットについて宣伝しても、何も信ぴょう性がありません。そのベネフィットが得られることを裏付けるデータや性能について考えましょう。

コトラーのマーケティング・コンセプト

初心者には非常にわかりやすい本です。80個のコンセプトについて端的にまとめられていて、索引等もついているので、後々読み返すのも容易にできます。

例え話もところどころ盛り込まれていて、なおかつわかりやすいので読者を飽きさせることはありません。220ページほどと、フィリップ・コトラーにしては短めの本ですが、その分コンパクトで要点もわかりやすい一冊です。

まとめ

ここまでマーケティングコンセプトについて話をしてきました。コンセプトというのは企業の根幹となる部分であり、コンセプトに沿ってマーケティングを組んで製品を開発していきますが、その時に一貫性を貫き通すことが非常に重要になってきます。

コンセプトに一貫性がないと、企業全体のイメージを崩す危険性を孕んでいるので、常に頭に入れておくようにしましょう。

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