webライターをやっていると、「自分の文章が幼稚に感じる」「毎回同じ言い回しになって、なんだか嫌だ。。。」と感じることもあるでしょう。であれば、「もっと語彙力を増やさないと。」と考えるのは自然のこと。
そこで、語彙力を増やすために、躍起になって本を読み漁る人も多くいます。
語彙力を増やすために読書をすることは、半分正解であり、半分不正解です。では、実際にどのようなことをすれば語彙力を増やすことができるのでしょうか。この記事で紹介しますので、最後まで読んでみてください。
webライターも語彙力があった方がいいワケ
ライターなら、語彙力があって損はありません。たとえば、観光系の記事で全ての見出しに「見ることができます」と書かれていたらどうでしょう。
各観光地の魅力が伝わらず、くどい印象を受けますよね。もしかしたら、情報を寄せ集めただけの価値のない記事と思われてしまうかもしれません。
上記のように思われないためにも、言い換え力、つまり語彙力が必要になってきます。
語彙力を増やす方法は大きく分けて2通りある!
語彙力を増やす方法は大きく分けて、以下の2通りあります。
- 類語辞典を活用する
- 新しい語彙に触れて、実際に使ってみる
類語辞典を使う方法は、言わば応急措置です。執筆中、もしくは時間がない時にやる分には構いませんが、これだけで語彙力が身に付く訳ではありません。
反対に新しい語彙に触れて、実際に使ってみる方法は、あなたに身に付く方法です。取得するまでに時間はかかりますが、将来的に楽をできるので、語彙力を増やしたい方は後者を実践していきましょう。
手取り早く語彙力を増やすには類語辞典を活用!
記事を執筆中であり、ゆっくり語彙力を増やしている時間がない人には、類語辞典がおすすめです。実際に、「見る」で調べてみてください。
- 観覧
- 拝観
- 視野に入れる
上記のように調べることで、他の言葉に言い換えることが可能です。「同じ言い回しが連発している」と感じるようならば、1度、類語辞典で調べてみましょう。
最近ではネットでサクッと調べられるのでおすすめです。なお、執筆中に調べた言葉は、どこかにメモを取るようにしましょう。
メモに記載された言葉があなたの弱点だからです。何度も見直し、次回は類語辞典をみなくても語彙が出てくるようにしておきましょう。
語彙力を増やすには新しい語彙に触れることが大切!
当たり前のことですが、語彙力を増やすためには新しい語彙に触れることが重要です。この章では、新しい語彙に触れる手段について3つ紹介しますね。
本を読む
本は語彙の倉庫です。以前、小説の編集が「原稿を確認中に知らない言葉が出てきて、調べてみたら本当にある言葉だった」と言っていたように、言葉に携わる仕事をしている人でも知らない語彙が出てきます。
上記の例のように、本を読むことで新しい語彙と出会うことが可能です。実際に読む本は、あなたが得たい語彙力に合わせて選ぶと良いでしょう。
金融や法律系のような堅い文章を書きたいのなら専門書、情緒的な文章を書きたいのなら小説という風に選択していきましょう。
知らない単語を調べる
知らない単語はあらゆる所で見かけます。仕事の資料やテレビなど、媒体は様々です。もし、知らない単語を見かけたら、その場で調べる癖をつけましょう。
上記のような行動を取ることで、知らなかった単語が意味の分かる単語に変化していきます。
言い換えゲームをする
語彙力を増やしたいのなら、言い換えゲームをするのもおすすめです。たとえば、「見ることができます」であれば「大パノラマが広がる」「眼下に広がる」など。
どのように言い換えることができるのか、ノートに書き出してみましょう。あなたの奥底に眠っていた語彙を思い出せるかもしれません。
執筆中は時間との戦いでもあり悠長に考えることができないので、暇な時間を見つけてやってみてくださいね。
また、友人と一緒に言い換えゲームをするのもおすすめです。自分では絶対に考えられない言葉が出てくるかもしれませんよ。
新しい語彙は実際に使わないと定着しない
新しい語彙に触れる方法について紹介しましたが、語彙は実際に使ってみないと定着しません。執筆中に語彙がぽんぽん出てくるような状態にしたいのであれば、訓練をする必要があります。
そこで、私がおすすめする訓練方法を紹介します。それは、新しく得た語彙を使ってコラムを作ってみることです。アウトプットをすることで、記憶に定着しやすくなります。
もしも、時間がない場合は、1文でも良いので文章を書いてみましょう。
また、ひきたよしあきさんの「人が動きたくなる言葉を使っていますか」では、名言を書き写し、自分の言葉にしてからコラムをつけることを勧めています。それほど、アウトプットが大切なのです。
webライターならあえて簡単な言葉で書くことも大切
ここまで、語彙力を増やす方法について説明してきました。語彙力が増えるとつい使いたくなってしまいますが、webライターなら”あえて簡単な言葉で書く”ということも大切です。
日本には、数多くの言葉が存在します。『雨のことば辞典』(倉嶋厚・原田稔編著)では、文庫本サイズの本で233ページにわたって、雨に関する言葉が紹介されているほど。
中には、「雨中吟」「卯の雨」など聴き馴染みのない言葉まであります。このような言葉を書いて、読者に意味が通じるでしょうか?もしかしたら、真逆の意味で捉えられるかもしれません。
意図通りの意味で捉えてもらうためにも、ターゲットの知識量に合った語彙を使うことが大切なのです。
webライターが語彙力を増やすための方法まとめ
語彙力を増やすための方法について紹介しました。大事なことは新しい語彙に触れ、実際に文章を作ってアウトプットすることです。
インプットの状態で終わらせていると、「勉強をしている!」と満足感を得ることはできますが、時間が経てば忘れてしまいます。記憶の定着にはアウトプットが大切ですので、文章を書くところまでセットで行うようにしましょう。
なお、webライターの使命は「誰が読んでも伝わる文章を書く」ことです。新しい語彙を知ったからと言って、無闇矢鱈に難しい語彙を使うのはwebライター失格と言っても過言ではありません。
優秀なwebライターを目指すのであれば、様々な語彙の中からターゲットの知識量に合った適切な語彙を選択するよう心がけましょう。