「リサーチの効率を上げたいんだけど、なかなか良いやり方がなくて。何かないかな?」「そもそもリサーチってどうやってやればいいの?」
こんな風に悩んではいませんか?正確な情報を読者に届けるためにリサーチの時間は惜しまないという姿勢は大切ですが、とはいえ時間はなるべく短くしたいですよね。
今回は、実際にリサーチの方法を紹介するために、「仕事 うまくいかない」という記事を執筆すると想定して、僕ならばどのようにリサーチをしていくか紹介します。
具体例があった方がリサーチのやり方がイメージしやすいかと思いますので、記事の中で紹介している通りに実践しながら、ぜひ最後までご覧ください。
STEP.1 まずは自分の頭の中で考えて検索意図の仮説を立ててみる
僕の場合、まずはキーワードをもとにして自分の頭の中で考えて、検索意図の仮説を立てていきます。
ここがポイント!
いきなり検索エンジンを使って調べるのではなくて、まずは自分の頭の中で考える習慣をつけましょう!
検索エンジンだけで調べるときとは違って、検索エンジンユーザーが「どの程度悩んでいるのか」「緊急性がどのくらいあるのか」がわかるので、必ず自分の頭の中で考えるようにしてください。
読者の検索意図
自分の頭の中で検索意図の仮説を立てるときは、必ず「自分がそのキーワードで調べる立場だったら、なぜ調べるのか」を起点にしていきます。
「仕事 うまくいかない」と僕が調べるとしたら、「仕事がうまくいかないことに悩んでいて、仕事ができる人がやっていることを知りたい」「なぜ自分の仕事がうまくいかないのか。その原因を探りたい」と思って検索するだろうと、今回は仮説を立てました。
読者の背景
そして、単純に検索意図の仮説を立てるだけではなく、そのキーワードで調べる読者の背景まで仮説を立ててみます。
読者の背景を仮説立ててみることで、「どんな言葉が読者に響くのか」「そのキーワードで調べることで、読者はどんな理想的な未来を得たいのか」が見えてくるので、選ぶ言葉も読者の運び方も変わってくるのです。
今回「仕事 うまくいかない」と調べている人の背景としては、以下のような要素があると考えました。
- 思うように仕事で結果が出せず、結果を出している人と一緒の場所にいることに引け目を感じている
- 「仕事がうまくいかない」ということで悩んでいるが、転職をしたいとはまだ思っていない
- 今勤めている場所で仕事を頑張っていきたい・結果を出していきたいと思っている
etc…..
これらから推測するに、読者は「仕事がなかなかうまくいっていないが、まだまだ頑張っていきたいという気持ちがある」状態だと考えました。
STEP.2 自分の頭の中で考えた検索意図が、正しいかどうかを確認するために検索エンジンを利用する
自分の頭の中で検索意図の仮説を立てたら、それが正しいのかどうかを確認するために検索エンジンを利用していきます。実際に「仕事 うまくいかない」と調べて上位の5~10記事を確認していきましょう。
僕の場合には記事の全ての内容を読むのではなく、記事冒頭にあるリード文と記事最後のまとめ、見出しの構成のみをチェックします。その要素から読み取れる検索意図と、自身の仮説とに、相違がないかを確認します。
今回、上位表示されている記事をチェックしてみると、どの記事も「転職」に対しての言及がされていたことがわかりました。ただ、検索意図には含まれていない可能性があると判断し、「最終手段として転職も視野に入れよう」と紹介することにします。
このように自身の考えた(主観的な)検索意図と、検索エンジンが出した(客観的な)検索意図を確認して擦り合わせることで、間違っていた箇所や訴求ポイントなどが見えてくるので、必ず行うようにしましょう!
STEP.3 見えてきた読者の検索意図を見える形で残しておく
自身の考えた(主観的な)検索意図と、検索エンジンが出した(客観的な)検索意図の擦り合わせが終わったら、検索意図を忘れないようにどこかにメモをして見える形で残しておきましょう。
書く内容としては、「読者の検索意図」と「読者の現在地点」と「読者の読了後の地点」です。
「読者の現在地点」は、記事を読みにきた読者の状態のことを指し、「読者の読了後の地点」は記事を読み終わった読者の状態のことを指しています。
今回の「仕事 うまくいかない」をもとにして、これら3つの要素を書き出してみます。
- 読者の検索意図 :自分の仕事がうまくいっておらず、原因を探りたい。仕事ができる人のやっている工夫などを知りたい。
- 読者の現在地点 :自分自身の仕事が思うようにうまくいっていない。ただ、転職するつもりは今のところないので、今の職場で頑張っていこうと思っている。
- 読者の読了後の地点:自分の仕事がうまくいっていない原因を突き止めて、それに対しての改善策を打った。転職も1つの選択肢であることを認識した。
僕は、以上のように考えました。
検索意図や読者の現在地点は客観的な内容をもとに書き出す必要がありますが、「読者の読了後の地点」については、主観的な書き手側の考えでOKです!自分が誘導したい方向へ読者を誘ってあげましょう。
というのも、きっと読者は記事を読む前までは「何かを知りたい」と思っているはずですが、「記事を読み終わった時に、こんな風になっていたい」とは考えていないはずだからです。
そして、あなたが書く記事は読者に対して何らかの行動を促すものであるはずなので、こちらが意図して「読了後の地点」を設定し、そこへ誘導していくべきなのです。
STEP.4 現在地点と読了後の地点をもとに記事の構成を作る
先ほど書き出した「読者の現在地点」と「読者の読了後の地点」は、言ってしまえば記事のスタートとゴールです。
ですので、スタートからゴールまで自然な形で運べるように、記事の構成を作っていきます。
僕の場合には、自身の考えた(主観的な)検索意図と検索エンジンが出した(客観的な)検索意図の擦り合わせをしている最中に、大方上位記事の見出し構成もチェックをしておき、ざっくりとした流れについて考えておきます。
この時に大事なことは、あくまでも「ざっくりと」で考えること。細かく考えてしまうと上位記事とほぼ同じような流れになったり、上位記事を真似するだけになったりするので、ざっくりと考えておきます。
実際に記事構成を作るタイミングになってから、本格的に「どうやったら読者を自然な形でゴールまで運ぶことができるのか」を考えます。
この記事では記事構成の例は割愛しますが、「スタートからゴールに運ぶため」という基本軸があるので、基本的にはスラスラといつも考えることができているんですよね!
記事構成を作る時に手間取ってしまうという人は、スタートとゴールを意識してみるだけでも変わるかもしれません。
STEP.5 本文を書くためにリサーチを実施
記事構成を作り終えたら上から順に本文を書いていくのですが、用意した見出しを完成させるためにも、本文のリサーチをしていきます。
とはいえ、「仕事 うまくいかない」の検索意図に対して明確な答えはありませんから、リサーチをする時には切り口や例の出し方を真似する程度に抑えます。
というのも、「仕事が上手くいかない原因」は人それぞれですし、「仕事ができる人のやっている工夫」も人それぞれです。
例えばVODであったりクレジットカードであったり、明確な「これ!」という答えがある場合には公式サイトを見ながら正確な情報を集めにいきますが、答えがない場合には書き手の主観的な話も十分に織り交ぜていく必要が出てきます。
ですから、上位記事の切り口や例の出し方を参考にしたら、あとは自分が思う内容を文字に起こしていくだけです。
番外編
基本的には、リサーチは以上の通りに進めていきます。執筆中に追加で情報を得たい時には都度都度公式サイトを開いたり、Twitterに訪れたりもしますが、以上の内容を終えることで大方のリサーチは終了です。
今回、具体例として「仕事 うまくいかない」をもとにして考えてみましたが、読者の検索意図に対する明確な答えがない記事なので、記事を書いているときはあまり追加でリサーチをすることはありません。
そして、僕の場合には記事を書きながら「こっちの方がもっといいかも!」と思った場合には記事構成を入れ替えたり本文を丸々書き換えたりしていますが、簡単な作業ではないのであまりおすすめしません。
最初に記事構成を作る段階で、「これでOK!」といえるようにしておいて、あとはリサーチをして文章を書くだけの状態にしておくといいですね!
まとめ
「リサーチのコツは何ですか?」「リサーチの効率を上げるためには何をしたらいいですか?」と聞かれたら、僕ならば「量をこなすこと!経験!」と答えます。
自分にとって最も良いやり方は自分でしか見つけられないので、まずは見様見真似で誰かのやり方を真似して何度も何度もリサーチをしてみましょう。そして、徐々にあなた自身に合う形にしていけば良いのです。
ただ、量をこなすと言っても、そもそも「やり方」を何か1つでも知っていないと、実際に行動に移すことはできません。
ですから、今回紹介した僕のやり方を1つの参考として実践してみてください。リサーチをより効率的にしていくためには、とにかくリサーチを数こなしていくほかないのです!