この記事では、急な雨の日に是非とも使いたい『アイカサ』という傘のシェアリングサービスについてご紹介します。
多くの人は急に雨が降ってきたら、ずぶ濡れになりながらダッシュするか、コンビニなどで一度しか使わないであろう傘を購入するのではないでしょうか?
一方で『アイカサ』は、リーズナブルで簡単に使えるサービスなので、是非ともチェックしておきましょう。
アイカサってどんなサービス?
『アイカサ』は、株式会社Nature Innovation Groupが提供している傘のシェアリングサービスです。
2018年12月3日に渋谷を中心にサービスを開始した『アイカサ』は、1日70円というリーズナブルな料金と便利さから、多くの企業やユーザーから利用を始めています。
現在では、利用ユーザー数も2万人を超え、福岡にもアイカサの設置スポットが置かれるなど、どんどんシェアを拡大している大注目のシェアリングサービスと言えるでしょう。
アイカササービス3つの特徴
以前にも傘のシェアリングを目指したサービスはあったものの、いまいち認知が広がらなかった過去があります。
なぜ、同じような傘のシェアリングサービスである『アイカサ』が成功を続けているのか?その背景となる3つの特徴をご紹介します。
1日70円という安価な利用料
アイカサが多くのユーザーを集める一番の理由は、なんといっても『絶妙な値段設定』です。
多くのコンビニでは、だいたい600円前後でビニール傘が販売されています。
それに比べて、アイカサは1日70円でその日1日使い放題。また、1ヶ月の課金上限が420円に設定されているので、急な雨のたびにコンビニで傘を買うコストに比べたらとてもお得です。
LINEで簡単に借りられる
シェアリングサービスと聞くと、借りるまでに面倒な手続きが必要というイメージがあるかもしれません。
ですが、アイカサなら専用のアプリをインストール必要もなく、『LINE』でQRコードを読み取るだけで、すぐに利用することができます。
雨の中で複雑な操作をするのは億劫なので、シンプルに利用できる点はとても魅力的ですね。
傘を持ち歩く必要がない
天気予報で「午後から雨が降るかも」と言われたとき、傘を持っていくかどうかを考えてしまいますよね。
ですが、雨が降ったらアイカサを使えば良いとなれば、使うかどうかも分からない傘を家から持っていく必要もありません。
特に満員電車で通勤しているサラリーマンにとって、不必要なものは極力持ち歩きたくないですよね。このように手持ちを減らせるという意味でも、アイカサのサービスを使う価値があります。
アイカサの運営実績
アイカサは2010年6月10日現在、以下のような実績となっています。
渋谷を中心に開始したサービスですが2019年5月には福岡、6月には上野にも傘を設置するなど、どんどん利用地域が拡大しています。
アイカサで傘を借りる方法
ここからは実際に『アイカサ』で、傘を借りる方法をご紹介していきます。
STEP1 LINEで『アイカサ』と友達になる
アイカサのサービスは基本的に、LINEを通して提供されます。よって、まず最初にLINEで『アイカサ』と友達になりましょう。
LINEで『アイカサ』と検索をするか、『アイカサ』の公式ページから、LINE友達登録を行なってください。
STEP2 決済情報等の設定
アイカサのサービスを使うためには、決済情報の登録が必要です。『アイカサ』のLINE内メニューから登録ができるので、事前に登録しておきましょう。
ちなみに、アイカサの決済はクレジットカードまたはLINEPay決済が利用可能です。
STEP3 傘の設置場所や本数をチェック
ここからは実際に傘を借りる際の手続きになります。『アイカサ』のLINE内メニューから『スポットの確認』をタップし、近くの傘設置スポットをチェックしましょう。
STEP4 QRコードを読み取る
LINEメニュー内の『傘を借りる/返す』をタップし、借りる傘に記載されているQRコードを読み取ります。
すると、LINEに傘の暗証番号が表示されるので、傘のダイアルをその数字に合わせてください。
これで傘を借りる準備ができたので、QRコードを読み込んだ傘を利用することが出来ます。
STEP5 傘の返却を行う
傘を利用したら、最後は必ず返却を行なってください。その際、アイカサの設置スポットであれば傘を借りた場所と返す場所が違っていても大丈夫です。
傘の返却の際にもQRコードを読み込む必要があり、これを忘れると追加料金(70円/日。月上限420円。)が発生するので、使い終わったら早めに返却を行いましょう。
アイカサの設置スポット
この記事を執筆している時点(2019年6月)で、アイカサの主な設置スポットは『渋谷』『東京23区』『福岡』『上野』となっています。
より細かい設置スポットは、アイカサのLINE内メニュー『スポットを確認』から探すことができます。
残念ながら、サービス開始からまだ約半年ということもあり、東京以外のアイカサの設置スポットはまだ少ないのが現状です。
2020年のオリンピックまでに傘のシェアリング数30,000本を目指しているとのことなので、今後の拡大に期待をしたいところですね。
アイカサの利用料について
『アイカサ』の基本利用料金は1日70円です。また、1ヶ月の上限が420円となっているため、月6日以上に関しては実質使い放題となっています。
ただし、例えば借りた傘を返さずに3日間放置していた場合は、3日分の料金(=210円)が請求されてしまいます。
基本的に雨の日に傘を借りる事になると思いますが、翌日の晴れた日に返すのを忘れないようにしましょう。
ちなみに、借りた傘を紛失した場合などには、傘買取料金として864円がかかります。
アイカサの傘返却率はほぼ100%、その理由は?
『アイカサ』というサービスに注目すべき点は多いですが、僕が特に驚いたのが『傘の返却率がほぼ100%』という点です。
アイカサ以前にも、このような傘のシェアリングサービスはありましたが、それらが上手くいかなかった一番の原因は『返却率』が低いことです。
それらのサービスは基本的に『無料』を売りにしていたのに対して、アイカサでは安価ではあるものの『有料』のサービスであることが決定的な違いです。
事前に決済情報(=個人と紐づく情報)の入力が必要なことや、返却をしないと追加料金がかかることなどが、返却率100%を支えているのでしょう。これは他のビジネスにも応用できる貴重なビジネス戦略ですね。
アイカサの運営会社情報
この記事で紹介してきた傘のシェアリングサービス『アイカサ』運営元の会社概要は以下の通りです。
会社名 | 株式会社Nature Innovation Group |
住所 | 東京都渋谷区渋谷3-26-16第五叶ビル5階 |
資本金 | 4,751,500円 |
代表取締役 | 丸川照司 |
『あるべき姿を求め挑戦し続ける』を理念に、この記事でも紹介している『アイカサ』サービスを中心に事業を行なっているようです。
『アイカサ』の協力企業、掲載メディア
『アイカサ』はユーザーの利便性だけではなく、使い捨てられたビニール傘の廃棄量を減らすこともできるため、社会的意義の大きいビジネスです。
最近では、JR東日本スタートアップ、三井住友海上キャピタルを引受先とする第三者割当増資によって3000万円を調達したことがニュースとなっています。
また、『アイカサ』のサービスは、以下のようにフジテレビ、テレビ東京、日経などでも取り上げられています。
ユーザーとして傘のシェアリングサービスを応援することはもちろん、将来性のあるビジネスモデルとしても注目していきたいところです。
アイカサの詳細はこちら
今回は今後、ますます注目を集めるであろう傘のシェアリングサービス『アイカサ』についてご紹介しました。
考えてみれば、様々なテクノロジーが発達している今でも、傘って昔のままですよね。傘をもっと便利に使えるという意味で『アイカサ』で雨の日をもっと便利に過ごせるようになりそうですね。
なお、今回紹介した『アイカサ』に関するお問い合わせや詳細の確認については、運営元である株式会社Nature Innovation Groupの公式HPへお願いいたします。