最近、インフルエンサーと呼ばれる人が増えてきており、個人で物凄い影響力を持つインフルエンサーを起用し、マーケティングを行う企業も増えてきました。
若い世代の人の中にも、インフルエンサーになりたいと思っている人は多く、企業も様々なジャンルのインフルエンサーを起用したいと考えています。
今回は、インフルエンサーという職種について、そして企業が行うインフルエンサーマーケティングについてご紹介します。
インフルエンサーは「ある業界である程度影響力を持っている人」
世の中で知られているほとんどのインフルエンサーは元々は一般人です。
SNSなどを用いて個人でネット上に活動を掲載することが容易となり、それを閲覧した人に影響を与えることから「インフルエンサー」と呼ばれています。
このインフルエンサーという職業は、ジャンルによって知名度がある世代や性別が異なります。小・中・高校生に人気のインフルエンサーも40~50代の方にはあまり認知されていないというのが現状です。
インフルエンサーの一番の仕事は「影響力の維持」
インフルエンサーの主な仕事は、自身の活動をネット上に掲載することです。
SNSを閲覧するファン達に覚え続けてもらうため、そして新しい閲覧者を獲得するために、日々目に止まるようなコンテンツを発信しています。
そのため、インフルエンサーが一番気にかけているのは『影響力を維持する事』です。
似たようなジャンルで活動するインフルエンサーは増えてきているため、より話題性のあるコンテンツを発信することに注力しています。
インフルエンサーマーケティングの概要
そんなインフルエンサーを用いて、企業はどのようなマーケティングを行っているのでしょうか。
完結に紹介すると、「芸能人を起用したテレビCMと同じ」です。企業がターゲットとしている消費者が関心を持っている人物に自社の商品を紹介してもらい、認知してもらうということです。
インフルエンサーはそれぞれ様々なSNS(Instagram・Twitter・YouTube・ブログ・などなど)を用いて活動をしています。
それぞれ、企業がターゲティングしている消費者が利用しているSNSに合わせて、インフルエンサーを起用し、宣伝を代行してもらっています。
Instagramを用いたインフルエンサーマーケティング
企業が行うインフルエンサーマーケティングはそれぞれSNSの特徴や特性を上手く活かしています。
一般人が運用している個人のアカウントでもInstagramに掲載する画像を選ぶのに100枚ほど撮影すると言われています。
投稿のジャンルとしてはファッションや芸術などと言ったInstagramの特性である画像を活かしたものが多く投稿されています。
ファッションブランドの企業はその特性を活かし、影響力のあるアカウントに対し、自社の商品をInstagramに投稿するように依頼し、その報酬としてインフルエンサーは報酬を受けとっているのです。
Twitterを用いたインフルエンサーマーケティング
TwitterのSNSとしての特徴は簡易性です。一投稿140文字という短い文章を1日に何投稿もするため、ユーザーの動向がフォロワーにはより細かく分かります。
企業の中には、フォロワーの多いTwitterアカウントに対して、「140文字の投稿を〇円」という形で購入する場合もあるようです。
他にも、Twitterは他のサイトへ流入することにも長けているため、イベントの申し込みページへの集客や自社商品の告知なども行っています。
YouTubeを用いたインフルエンサーマーケティング
YouTubeでは、他のSNSの特性とは大きく異なり、動画での投稿が主流です。
つまり、YouTubeでは画像や文章では表現しづらい、「楽しさ、面白さ、賑やかさ」を音声と映像で伝えることができます。
今では、YouTuberという職種まで認められてきていますが、日々新しいことや皆がやらない検証などを行い、視聴者を楽しませているのです。
企業はそんなYouTuberに対し、おもちゃやゲームなど、体験してその良さが分かるような商品を送ったり、サービスに触れてもらい、YouTube上で宣伝しています。
インフルエンサーマーケティングを取り入れている企業
インフルエンサーを用いて企業が自社の商品の宣伝をした例をご紹介します。
UNIQLO×Instagram
大手洋服メーカーのUNIQLOは、Instagramで7万5千フォロワーを抱える藤井明子さんを起用し、見事大きく反響を得るました。
撮影の機会も容易し、藤井さん本人と商品がキレイに撮影し、フォロワーからも反応を得た投稿となりました。
mouse computer×YouTube
https://www.youtube.com/watch?v=IXZaAn3TDKQ
若者から人気を集める乃木坂46の齋藤飛鳥さんがドラムのパフォーマンスを披露した動画が人気を集めています。
2019年4月30日現在では、約27万6千回再生され反響を呼びました。
また、他の乃木坂46のメンバーの動画も関連動画として上がり、メンバーについているそれぞれのファンにも視聴されるような戦略を取っています。
マーケティング的にインフルエンサーは多い方が良い
インフルエンサーとなり、多くの人へ影響を与えられるだけの影響力を獲得したとしても、企業に起用されない限りは、お金に換えることは難しいです。
インフルエンサーマーケティングという手法も、近年主流になってきたマーケティングであるため、企業としても様々なジャンルで活躍するインフルエンサーを抱えておきたいというのが本音でしょう。
しかし、インフルエンサーとして仕事を獲得できている人は少なく、またインフルエンサーという活動を本業としている方も少なく、中々仕事を受けることができていないのが現状です。
企業から直接キャスティングされる
インフルエンサーとして影響力を持っていたとしても、「その影響力を使いたい」と思ってくれる企業に見つからなければ意味がありません。
例えば、過激な発信ばかりしているインフルエンサーは閲覧されるファンが多くても、企業は起用しようとは思いません。自社のブランドイメージなどを阻害する恐れがあるからです。
インフルエンサーとして収入が欲しいのであれば、企業が起用しやすいイメージを意識することが重要になります。
これからはインフルエンサーがコンテンツを保持する時代
先ほども記しましたが、ただ影響力があるインフルエンサーは企業に使われない限り、マネタイズすることができません。
これからはインフルエンサー自身がコンテンツを保持し、販売などをすることで、企業の力を借りずに収入を得ることになるかと思われます。
つまり、これからは企業の商品を「ただ宣伝をする」のではなく、個人と企業が『提携する』形を取るインフルエンサーが増えてくるでしょう。