これから、副業としてライター業を考えている人や、駆け出しの時期のライターに向けてWebライターに関係のある内容を中心に、クラウドソーシングのメリットなどを紹介します。
メリット以外にもクラウドソーシングサイトのデメリットや、ライターとして登録をする際に押さえておくべきおすすめの条件等もありますので、僕の独断と偏見で紹介していきます。
クラウドソーシングを利用する場合の4つのメリット
それでは早速、クラウドソーシングを利用する場合のメリットについて4つのポイントを紹介していきます。
評価が積み上がっていく
まず1つ目に挙げられるのは「評価が積み上がっていく」という点です。
クラウドソーシングの場合、仕事を完了すると取引先からの評価が入力されます。
この画像はランサーズにて表示される評価の数値になるのですが、この数値は基本的に誰でも見ることができるため、仕事を依頼する側は誰に依頼するかを、評価も1つの対象に入れながら決定しています。
詳しい内容については後ほど記述しますので、そちらをご覧ください。
お金の支払いが滞ることがない
2つ目に挙げられるのは「お金の支払いが滞ることがない」という点です。
クラウドソーシングは仕事を依頼したい側と受注したい側とを仲介する役割を担っており、お金の管理や仕事受注・発注の管理を行なっています。
クラウドソーシングサイトを介さずに、企業と直接の取引を行う場合によくあるのが「担当者がいないから入金が遅れる。」であったり「報酬の振込を待ってほしい。」のようなお金の問題です。
クラウドソーシングの場合には、お金の流れもきちんと管理しており、仕事を受注した人に確実にお金が支払われる仕組みを用意してくれているので、お金の支払いが滞ることはありません。
採用に関する面接がない
3つ目に挙げられるのは「採用に関する面接がない」という点です。
一般的に仕事をする場合には募集をしたら、企業の指定する場所へ出向き面接をして合否が決定しますよね。クラウドソーシングの場合には面接等がありません。
そのため家事や子育てで家を出られない人でも、仕事が取れるのです。ただ、ライターの場合には「テストライティング」と呼ばれるライティング力のチェックを行う場合がありますので、頭に入れておいてください。
初心者でも仕事が取れる
4つ目に挙げられるのは「初心者でも仕事が取れる」ということです。
ライターとしての経験が全くない人であっても、簡単にライターとしての仕事を取ることができるのです。そのため初心者がライターとして活動していくにあたり、クラウドソーシングを利用するのはおすすめと言えます。
「評価が積み上がる」ことが最大のメリット
僕自身は「評価が積み上がること」がクラウドソーシングサイトを利用する最大のメリットであると考えています。というのも、ライターの「文字単価」に関係があるからです。
収入を増やすためには、文字単価を上げる必要があるのですが、文字単価はそう簡単に上がりません。経験や実績に応じて上がっていくケースが一般的なので、ライターとしての評価を獲得することが必要になるわけです。
基本的に企業との直取引の場合には「この記事を書きました!」と公表することを容認しない場合が多いですし、可視化された状態の評価をもらうこともできないのです。
その点クラウドソーシングは可視化された状態で評価が積み上がっていきますし、ライターとしての力がどのくらいあるのかを示す指標にもなるため、フリーのライターにとっては評価こそが強力な”武器”になります。
クラウドソーシングを利用する3つのデメリット
クラウドソーシングを利用する際のデメリットについてもしっかりと把握しておきましょう。
技術を磨くことができない
まず、クラウドソーシングを利用した場合には、技術を磨くことができないと思った方がいいでしょう。
というのもただ「文章を書く」だけで、「こんなことを書いた方がいい記事になります。」などのアドバイスをしてくれません。恐らく、仕事を依頼する側が指導の流れ等を用意していないのでしょう。
また、仕事を依頼する側は「記事を書いてもらえればいい」と思っている場合がほとんどなので、ライターの技術力アップの手伝いをしてくれることは、まずありません。
稼ぎにくい
クラウドソーシングの場合、稼ぎにくいというのが正直なところです。
なぜかというと、クラウドソーシング側が吸い取る手数料が関係してきます。というのも、クラウドソーシング側は仕事の依頼主から手数料を取り、仕事の受注者からも手数料をとってきます。
仕事の受注者側から吸い取る手数料はだいたい20%前後なので、仮に¥100,000稼いでも報酬は¥80,000ということになるわけです。
手数料が取られる分、クラウドソーシングはなかなか稼ぎにくいというデメリットが存在します。
継続的に案件が受注できないこともある
クラウドソーシングサイトの場合には、継続的に案件を発注できないケースもよくあります。要は「1記事書いたら終わり」のような、単発での仕事が多いのです。
企業と直接の取引の場合には、相手も長く関わってほしいと思っているからこそ契約を結ぶため、継続的に案件を受注することが可能です。
しかしながらクラウドソーシングサイトの場合は、調べてみるとわかるのですが単発で終わってしまう仕事もあるため毎月のライターとしての稼ぎが安定してきません。
単発の仕事を受注しても、終わったらまたすぐに次の仕事先を探さなければならない手間もあり、精神的にもストレスが溜まります。
クラウドソーシングを介さずに直取引をする場合の2つのメリット
先ほどから何度か「直接の取引」「直取引」という言葉が登場していますが、ライターとしての仕事の中にはクラウドソーシングを介さずに、企業とライターが直接契約を結ぶ形の働き方も存在します。
全く知らない人のために、その「直取引」の場合のメリットについて2つ紹介します。
比較的稼ぎやすい
まず、クラウドソーシングに比べて直取引の場合には稼ぎやすい傾向にあります。
というのも、仕事の依頼側も受注側もクラウドソーシングなどの仲介先に取られる手数料がないのです。依頼側は手数料の分だけ少しライターに還元することもでき、ライターは稼いだ報酬分が確実に支払われます。
同じ文字単価・同じ記事数を書いたとしても、クラウドソーシングを使う場合に比べて直取引の方が比較的稼ぎやすいでしょう。
継続的に案件をもらえる場合が多い
企業との直取引は、企業側が「長期的に付き合っていきたいライターを囲うため」に結ぶ契約です。長期の付き合いを希望しない場合には、クラウドソーシングで単発の仕事を依頼した方が費用も抑えられますからね。
ですので、直取引によってライターの仕事を依頼してもらえるということは、継続的に案件をもらえるということにもなります。
向こう数ヶ月のある程度の収入予測もできますし、ある程度ライターとしての収入が安定してきます。
直取引の場合の3つのデメリット
直取引でライターの仕事をする場合のデメリットについてもいくつか紹介します。
初心者は仕事が獲得できない
クラウドソーシングとは違い、直取引の場合には企業との直接の契約になるため、ライターとしての力がなかったり営業力がない場合には、契約を結べない・仕事を獲得することができません。
直取引は中長期的な付き合いになりますので、企業側としてもライターの選定などで慎重にならざるを得ません。ですので、実力や実績がないライターは、声がかからないですし提案をしても跳ね返されます。
お金の支払いが滞ることがある
大きなデメリットとしては、クラウドソーシングサイトを介しているわけでもないので、お金の支払いが滞る場合があるという点です。
直取引の場合には、基本的に月末締めの翌月支払いということになりますが、何らかの理由をつけて支払いを遅らせてくる場合があります。最悪の場合、お金を払ってくれないなんてことも有り得るのです。
もちろんしっかりと支払い期日を守って支払ってくれる相手もいます。支払いを滞らせてくる・遅らせてくるのは一部ですが、お金が払われないという危険性があることも頭に入れておきましょう。
納期に追われる
中長期的な付き合いをすることができる直取引ですが、納品すべき記事数もそれなりの量になってきます。僕の知っているライターだと、1ヶ月に50記事を納品するという契約だったようです。
単純に計算すると1日当たり1.6記事ほどになるわけですが、納期が近くにつれ焦ってしまったりストレスが溜まったりします。在宅で好きなライターをしているとしても、徐々に嫌になってきてしまうかもしれません。
納期に間に合わせることは当然なのですが、納品数が多く納期にも追われるというきつさがあります。
クラウドソーシングを介さない直取引はなかなかできない
直取引は「稼げる」「長期的な案件をもらえる」というように、クラウドソーシングに比べて少し魅力的に見えるかもしれません。
しかしながら、直取引はなかなか結べるものではないということを頭に入れておいてください。特に初心者の場合、かけあったとしてもまず直接契約をしてくれる相手は出てこないでしょう。
また、いくつかデメリットも存在しますし、直取引がいいわけでもありません。条件によってはクラウドソーシングの方がいい場合もありますので、しっかりと考え見極めましょう。
初心者向けなメリットが多いのがクラウドソーシング
ここまでクラウドソーシングのメリットについて主に紹介してきましたが、僕個人としてはクラウドソーシングは初心者向けとなるメリットが多い印象です。
例えば「面接がない」や「初心者でも仕事が取れる」という点では、自分の裁量で仕事をする・しないを選べますし、好きなジャンルの記事を書くだけできちんとお金も支払われます。
ライターとしての経験を積みたい人や、しっかりと評価を作っていきたい人にはクラウドソーシングがおすすめです。
上級者向けなメリットが多いのが直取引
一方で企業と契約を直接結ぶやり方は、中級・上級者にとってのメリットが多い印象です。
1記事当たりの報酬もクラウドソーシングを利用していた時と比べると高くなる可能性がありますし、しっかりと安定した収入を作ることが可能となる、継続的な案件の受注ももらえるようになります。
納品数も多くなりますが、ライター経験の長い人の場合には執筆スピードも早くなっているはずですし、自分の形も出来上がっているため記事が書きやすくなるでしょう。
誰もが直取引を結べるわけではありませんが、目標の1つとして「直取引を結ぶ」ことを視野に入れるのはとてもいいことでしょう。
クラウドソーシングでなくても条件次第でライターになるべし!
ここまで見てみると、クラウドソーシングと企業との直取引とを比べた時に、お互いに相反するメリット・デメリットが存在するとわかっていただけたはずです。
クラウドソーシングには「評価が積み上がる」「初心者でも仕事が取りやすい」などのメリットがあり、直取引の場合には「比較的稼ぎやすい」「継続的に案件を依頼してもらえる」といったメリットがありましたね。
双方のメリットを備え、なおかつ双方のデメリットの部分までをカバーしている企業やサービスがあれば、そこに登録することを僕はおすすめします。
- 評価が積み上がる。
- 文字単価が上がる。
- 文字単価が上がる条件が公表されている。
- 初心者でも仕事がもらえる。
- ライティング能力を鍛えられる環境が整っている。(アドバイスをくれる、など)
- 継続的に案件をもらうことができる。
まとめ
ライターとして働き始める人が真っ先に考えるべき仕事の獲得場所として「クラウドソーシング」がありますよね。
今回はそんなクラウドソーシングのメリットを主に紹介してきました。クラウドソーシングは画期的なサービスではありますが、一方でデメリットも存在することもわかりましたね。
また、最後には「こんな条件が揃っていたらライターとして登録をすべき」という、おすすめしたいサービスの条件も紹介しました。
- 評価が積み上がる。
- 文字単価が上がる。
- 文字単価が上がる条件が公表されている。
- 初心者でも仕事がもらえる。
- ライティング能力を鍛えられる環境が整っている。(アドバイスをくれる、など)
- 継続的に案件をもらうことができる。
これらの内容を踏まえた上で、どんなフィールドでライター業を行なっていくのか考えてみてください。