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フリーランスとして仕事を始めたばかりの時期に、生活に困らない収入を得ることのできる人は少ないでしょう。そこで考えられるのが、アルバイトとの掛け持ちです。
ただし、せっかくフリーランスという働き方をしているのに、アルバイトで時間を取られるのはちょっと…と思っている人も多いでしょう。
そこで今回は、フリーランスの人がアルバイトをすることのメリットとデメリット。加えて、アルバイトの選び方や注意点などを解説していきます。
アルバイトを選ぶ際にもひと工夫を加えるだけで、フリーランスの仕事にプラスになる働き方もできるようになるので、この機会にフリーランスとアルバイトの関係について押さえておきましょう。
フリーランスがアルバイトを掛け持ちする目的
まず最初に、フリーランスがアルバイトを考えるタイミングを知っておきましょう。基本的にフリーランスがアルバイトをしようと思う場合、通常は以下のような目的があるはずです。
▪ フリーランスだけでは足りない分の収入を確保
▪ フリーランス業のスキルアップ
ダブルワークで足りない分の収入を確保
冒頭でもお話した通り、特にフリーランス初心者は十分な収入を得ることができない場合が多いもの。そこで、足りない分のお金をアルバイトで稼ごうと考えるのは普通の事です。
この場合は、アルバイトをする目的はあくまでお金を稼ぐことになります。よって、アルバイトでいくら稼げば不足分の生活費を補えるのかを考えておくことが大事です。
よくありがちなのが、フリーランスとして生きていくと言いながらも収入を安定させるために、いつのまにかアルバイトが生活の中心になっているケースです。
本末転倒にならないためにも、あくまでフリーランスで足りない分の収入を得るためというアルバイトへの目的意識を忘れないようにしましょう。
フリーランス業のスキルアップ
フリーランスがアルバイトをするもう1つの理由としては、フリーランスとして仕事をしている分野でのレベルアップを図る目的でアルバイトをすることがあります。
例えば、営業のスキルを学ぶために、一時的に営業代理店のアルバイトをするのがこちらのパターンになります。つまり、スキルの向上がアルバイトの目的となります。
逆に言えば、スキルアップを目的にアルバイトをしている人が収入に意識を取られると、もっと割の良いところがあるのでは?とアルバイトをする目的がすり替わってしまいかねません。
収入が目的の場合、スキルの向上が目的の場合のどちらにしても、アルバイトを何のためにやるのかは常に頭に留めておく必要があるということです。
フリーランスがバイトをする良い面・悪い面
次にフリーランスがアルバイトをすることで得られるメリットとデメリットを見比べてみましょう。これを知ることで、本当に自分がアルバイトをするべきなのかの判断に役立ちます。
アルバイトのメリット
安定した収入源になる
アルバイトはフリーランスと違い、仕事が取れないということはありません。働いた分の給料は必ずもらえるため、安定した収入源となりえます。
また、どの程度の時間をアルバイトに割くのかなども、基本的には自由に決められるため、フリーランス業と並行して安定した収入を得るのに適していると言えるでしょう。
生活リズムを整える
フリーランスは基本的に自由なライフスタイルが遅れてしまうため、生活リズムがくるってしまう人も多いもの。そこで、午前中や日中にアルバイトを入れることで、規則正しい生活リズムを作りやすくなります。
特に、フリーランスとして家から出なくても仕事が出来てしまう種類の仕事をしている人は、運動不足にもなりがちです。アルバイトを気分転換と外出のきっかけと位置付けることで健康的な生活が出来ます。
アルバイトのデメリット
時間が拘束される
当たり前のことですが、アルバイトをしている間はフリーランスとしての仕事をすることはできません。つまり、必然的にフリーランスとして働く時間が削られることになります。
そのため、フリーランスとして仕事をする時間とアルバイトとして仕事をする時間を自分で意識的に管理する必要があります。
フリーランスとしての意欲の低下
フリーランスとして仕事を始めたばかりであれば、収入の柱がむしろアルバイトから得た収入であることも多いでしょう。
そうなると、フリーランスとして努力を必要とする仕事をこなすよりも、簡単である程度の収入を確保できるバイトに熱意が傾いてしまう場合があります。
結果として、アルバイトがメインになってしまい、フリーランスとしての意欲を失うことにもなりかねません。
掛け持ちバイトを選ぶ際の注意点
フリーランスが収入の補助やスキルアップのためにアルバイトをするのは、全く問題ありません。ただし、将来的にフリーランス一本で自立していきたいなら意識しておくべき3つの注意点があります。
▪ アルバイトをする目的を明確にする
▪ アルバイトをする期限を設ける
▪ フリーランス業に影響の少ないバイトを選ぶ
アルバイトをする目的を明確にする
フリーランスがアルバイトをするうえで、一番大切なのがアルバイトを何のためにやるのかという目的を忘れないことです。
この目的が曖昧になってしまうと、仕事の中心がアルバイトになってしまったり、ストレスを抱えながらアルバイトをすることになってしまい、本末転倒です。
そしてこの目的をより明確にするために効果的なのが、次に紹介するアルバイトの期限を設けるという方法です。
アルバイトをする期限を設ける
フリーランスがアルバイトをする以上、どちらにせよフリーランサーとして収入が安定するまでのつなぎという役割があるはずです。
そこで、例えばフリーランス業で収入が何十万稼げたらアルバイトを辞める。今年いっぱいでアルバイトを辞める。といった期限を設けることをオススメします。
この方法を行うことで、いつまでもだらだらとアルバイト生活をつづけることなく、危機意識をもってフリーランス業とアルバイトの両立をすることが可能になります。
いつのまにアルバイト中心の生活にならないために、絶対に期限は決めて置かなければなりません。
フリーランス業に影響の少ないバイトを選ぶ
アルバイトはあくまでもフリーランスとして仕事をする際の補助です。ですが、中にはアルバイトで長時間働いてへとへとになり、フリーランス業が疎かになる人もいます。
このような事態に陥らないためにも、アルバイトは出来るだけフリーランス業に影響のない範囲で行うようにしましょう。
例えば、家から近いバイト先を探したり、短時間からのシフトを受け付けているバイトを探すことで、上手くフリーランスとアルバイトのバランスを保つことが出来るようになります。
フリーランサーにとって、バイトはあくまでも補助的なものでなくてはなりません。あなたが本当にフリーランスとして仕事をしたいのであれば。
確定申告のことを意識する
フリーランサーがアルバイトをする際に重要であるにもかかわらず、意外と意識していない人が多いのが税金や経費の問題です。
例えば、アルバイトに行ってその帰りにカフェでフリーランスとしての仕事をした場合の交通費は経費として落とせるのか?といったことを考える必要があります。
(ちなみにこの場合、交通費がアルバイト先から支給されているにもかかわらず、経費として請求すると私的流用になる可能性があります。)
また、フリーランスとしての収入が少なくても、アルバイトでがっつり稼いでいる場合は、納める税金もグッと増える可能性があります。
加えて、フリーランスとアルバイトでは控除や保険料、国民年金など支払うべき税金などが変わってくることも多いため、事前にしっかりと調べて無駄な出費を抑えることも意識しておきましょう。
自分の目的を忘れないこと
ここまでの内容をしっかり読んでくれたあなたには耳にタコが出来ている頃かもしれませんが、もう一度繰り返しお伝えしておきます。
フリーランスの人にとってアルバイトは、収入やスキルを増やすための補助的な役割であるべきです。
つまり、フリーランスとしての自分とアルバイトとしての自分の力関係が逆転するといったことは絶対に避けなければなりません。(アルバイトでその日暮らしに満足する人であれば別ですが…)
手軽に稼げるアルバイトに意識を奪われずに、フリーランスとしてのアイデンティティを保つことが、フリーランサーがアルバイトをするうえで最も大切な心構えなのです。