「自分の記事を振り返ると、どうも文章表現がワンパターンでつまらない。もっと語彙力を増やして、バラエティに富んだ記事を書きたい」という方は、ぜひこの記事を最後まで読んでみてください。
この記事では、筆者自身が実際に試して「本当に語彙力が増えた!」と実感したとっておきの方法をご紹介します。
たとえば、語彙力を増やす定番は「読書」です。でも、知らない単語に出会うたびにいちいち中断して単語の意味を調べるなんて超面倒くさいですよね…。
そこで、この記事ではさらに一歩踏み込んで「その場ですぐ単語の読み方や意味を知る方法」を紹介しています。
その他にも、確実に語彙力が身につく実証済みの方法を全部で5つ紹介しているので、ぜひ最後まで記事を読んで、語彙力を増やす方法を学んでいってください!
【ここがポイント!】語彙力(ごいりょく)を増やすための大前提
語彙力を増やす方法は色々ありますが、語彙力を増やすためには「知らない言葉に出会ったらすぐに調べること」が大前提です。
なぜなら、たとえ新しい言葉に出会っても、その言葉の意味を調べるなどのアクションを取らないと、本当の意味で「自分が使える言葉」にすることはできないからですね。
また、記事を書く際は「自分が知っている言葉」しか使うことができません。よって、語彙力を増やすためにはアウトプットではなく、いかに「インプット量を増やすか」が重要なのです。
そのためには、そもそも知らない言葉に出会う機会を増やす必要があります。つまり、より多くの文章、言葉に触れることでしか、語彙力を増やすことはできないのです。
- 自分の知らない言葉に出会う機会を増やすためにも、インプット量を増やす
- 知らない言葉に出会ったら、必ず意味を調べる
【筆者も実践済み】語彙力を増やす5つのトレーニング法
続いて、語彙力を増やすためのトレーニング方法を5つご紹介します。
- 読書をする
- 他人のブログ、メディア記事を読む
- 「〇〇(単語) 違い」で検索する
- 類語表現を調べる
- 語彙力をテーマにした本を読む
これらの方法はどれも、前述したように「インプット量を増やす」もしくは「知らない言葉に出会ったら、意味を調べる」という大前提を踏まえた方法です。
上記の5つのトレーニング方法について、それぞれ次の見出しで詳しく解説していきますね!
語彙力を増やす方法1:読書をする
語彙力を増やす定番の方法といえば「読書」でしょう。あなたも「語彙力を増やしたければ、読書をしなさい」という話を聞いたことがあるはずです。
正直、既に言い尽くされている内容なので、改めて紹介するのもつまらない話かもしれませんが、なんだかんだ言っても、読書は語彙力を増やすもっとも定番で効果的な方法なのです。
ただ、本を読んでいて、知らない単語が出てくるたびに調べるのは…正直、面倒くさいですよね。そこでおすすめなのが、Kindleで本を読むことです。
実は、Kindleは単語を選択すると、すぐに備え付けの辞書が出てきて、その単語の読み方や意味を表示してくれる機能があるのです。
上記は「忌憚」という言葉の読み方や意味について調べたところをスクリーンショットした画像です。
このように、Kindleの辞書機能を使えば、一度本を閉じてGoogle検索をしなくても、その場ですぐに言葉の読み方や意味を調べることができます。
ちなみに、日本語だけではなく、ビジネス書などにありがちな「カタカナの言葉」の意味についてもバッチリ調べることができます。(下画像参照)
この方法を使えば、いちいち読書を中断せずに、知らない単語の読み方や意味をサクッと調べることができます。
なので「どうしても紙の本じゃないとダメ」という拘りがないのであれば、ぜひKindleで本を読み、知らない単語をどんどん調べて語彙力を増やしましょう。
語彙力を増やす方法2:他人のブログ、メディア記事を読む
続いて紹介する語彙力アップの方法は「他人のブログやメディアの記事を読むこと」です。
本を読む習慣がない人であっても、ライターやブロガーであれば、記事を書くにあたって必ず他の人の記事などをチェックするはずです。
このように他人の記事を読む中で、知らない単語に出会ったらラッキーです。さっそくその言葉を調べて、語彙力を増やしていきましょう。
ブログやメディア記事を読んでいると、そのジャンルの専門用語に出会うことが多いです。僕の体験談を挙げると、仮想通貨に関するリサーチをしている中で「アービトラージ」という言葉を見かけました。
当時の僕はその言葉の意味がわからなかったので、「アービトラージ とは」で検索をして、その言葉の意味を初めて知ったという経験があります。
このような「とあるジャンルの専門用語」は、一般的な読書をしていてもなかなか出てきません。その点、そのジャンルに特化した記事をリサーチしていると、このような専門用語に出会う可能性が高いです。
ちなみに、この記事を読んでいて「アービトラージってなんだ?」と疑問に感じたら、さっそく自分でググってみましょう。
このように知らない言葉に出会った時に「そのまま」にするか「こまめに調べるか」といった意識の差が、結局のところ、語彙力を身につけられるかどうかの一番の差です。
語彙力を増やす方法3:「〇〇(単語) 違い」で検索する
語彙力を増やす3つ目の方法は「〇〇(単語) 違い」で検索をすることです。たとえば「給料」と「給与」で、言葉の意味が違うことは知っていましたか?
一般的にはどちらも「会社から貰うお金」という意味で捉えている人が多いでしょう。ですが、厳密には以下のように言葉の意味が微妙に違っているのです。
- 給料:基本給のこと
- 給与:基本給に加え、残業代やボーナスなども含めたもの
つまり、残業代やボーナスも含めた手取りの総額に対して「給料」という言葉を使うのは、実は誤用です。
と、このように一見同じような意味でも、厳密には意味が違う言葉というのは数多く存在するのです。
そこで、ちょっとでも気になる言葉に出会った時は「〇〇 違い」などで検索してみることをおすすめします。
細かい部分ではありますが、このような細かい言葉の意味やニュアンスを正しく使えるかどうかで、ライターとしての格が決まりますよ。
語彙力を増やす方法4:類語表現を調べる
「〇〇 違い」で検索するという内容と似ていますが、一つの単語の「類語を調べる」のも、語彙力を増やす良い方法です。
前の見出しで例として出したので、ここでも「給料」を例に挙げて、類語を調べてみましょう。すると、以下のようなページを見つけました。
このように「〇〇 類語」で調べると、その単語と似たような意味の言葉を一括で見ることができます。
ただし、類語で表示されるのはあくまで「似たような言葉」であって、必ずしも厳密に同じ意味であるとは限りません。その証拠に厳密には意味の違う「給与」が、給料の類語として紹介されていますよね。
なので、まずは類語の言葉をざっくりピックアップした上で、その中でよく使う単語を「〇〇 違い」で検索して、意味の深掘りをする。
このように二段階に分けて学びを深めていくと、正しい意味の語彙を大量にインプットすることができるでしょう。
給料、給与の他の類語でいうと「賃金」という言葉が比較的よく使われますよね。
では、この「給料」「給与」「賃金」は、厳密にはどのような違いがあるのでしょうか?…のように、言葉に対する好奇心を持つことが、語彙力を増やす一番のコツですよ!
語彙力を増やす方法5:語彙力をテーマにした本を読む
最後に紹介する語彙力の増やし方は「語彙力をテーマにした本を読む」という方法です。検索してヒットした本をざっと並べてみますね。
近年は「語彙力の増やし方」が一時期ブームになったこともあり、本屋に行けばこの手の本は必ず置いてあります。
「ビジネス書やブログなどの文章を読むのが面倒くさい」という方は、このように語彙力に絞った本でさまざまな単語に触れるのも良いでしょう。
ライティングに語彙力が必要な『本当の理由』
ここまで、語彙力を増やすためのトレーニング方法を5つ紹介してきましたが、最後に覚えておいて欲しい「一番大事なこと」をお伝えします。
それは、ライティングで大事なのは「語彙力を増やすことではない」という事実です。よく「語彙力があれば、もっとレベルの高い記事が書ける」と思っている人がいますが、実際はそうとは限りません。
ライティングで大事なのは「語彙力」ではなく、あくまで「読者にとって一番伝わりやすい言葉を使うこと」です。
いくら語彙力があっても、読者が理解できないような難しい言葉がずらっと並んでいては、読みやすい記事とは言えないですよね。時にはあえて「簡単な言葉を使うこと」が必要なケースもあります。
つまり、語彙力とは「使える言葉の選択肢を増やすため」に身につけるものであって、決して「難しい言葉を使うこと」が目的ではないということは、常に意識してください。
あくまでイメージ例ですが、語彙力が3しかない人は1〜3の間でしか言葉を使うことができません。一方で語彙力が10あれば1〜10の間で言葉を使えるので、より多くの人にマッチした言葉を使えるという話です。
語彙力が10あっても「10(大学院レベルの難しい言葉)」しか使えないのであれば、それは語彙力があるとは言えません。
大事なのは、語彙力それ自体ではなく、読者の知識レベルにあった言葉を使い分けられる『分別』を持つことなのです。
まとめ:【実証済み】今すぐ語彙力を増やす5つの方法を教えます。
今回は、文章の表現の幅を広げる「語彙力の増やし方」を5つご紹介しました。最後に改めて、内容を整理してみましょう。
- 読書をする
- 他人のブログ、メディア記事を読む
- 「〇〇(単語) 違い」で検索する
- 類語表現を調べる
- 語彙力をテーマにした本を読む
いきなり全ての方法を試すのは大変なので、まずは自分にとってピンときた方法を1つ選んで試してみてください。
ただし、最後にお伝えしたように、やみくもに語彙力を増やせばいいわけではありません。大事なのは、たくさんの言葉を知りつつ、常に「読者の目線に立って言葉を選ぶ分別」を持つことです。
「俺はこんなすごい言葉を知ってるんだぞ!すごいだろ!」という痛いライターにならないためにも、常に「読者目線」を意識した言葉選びをしたいものですね!