「なぜ初心者Webライターがブログを書くべきなの?」「実際ブログを運営するとして、始め方がわからないんだけど、どうすればいいの?」という疑問を、1度は抱えたことがあるでしょう。
多くのライターが「ブログはやった方がいい」という主張をしています。多くの人が言っている方こそ、そういうものなのだろうとなんとなく察しているかもしれませんね。
とはいえ、その理由やどんなメリットがあるのかがわからなければ、なかなか行動に移せませんよね。
そこで本記事では、Webライターがブログをやった方が良い2つの理由と、ブログの始め方について1から説明していきます。
「なぜ初心者Webライターがブログを書くべきなの?」という疑問を持っている方は、その疑問が払拭されるよう、本記事を最後までご覧ください。
なぜWebライターはブログもやるべきなのか
Webライターがブログも行うことで、稼ぎ口が増え、Webライターの仕事へ繋げることができます。
稼ぎ口が増える
Webライターがブログをやるべき1つ目の理由は、稼ぎ口が増えるからです。
ブログも「記事を執筆する」という労働が伴いますが、ブログの運営を続けることで半不労所得状態を作ることも可能です。
自分が働かなくても稼ぐ基盤を作ることもできるので、Webライターの仕事量を増やしたり、余暇の時間を作ったりすることができるでしょう。
Webライターの仕事に繋がる
2つ目の理由は、Webライターの仕事に繋がるからです。ブログを作成することであなたの記事の質を担保するポートフォリオの代わりになるでしょう。
また、ブログは上位に表示させたいキーワードの選出、SEOの知識、Webマーケティングなど行うことがたくさんあります。
最初はやることが多くて挫折してしまいますが、その分あなたができる仕事の範囲が増えるので仕事を獲得しやすくなるでしょう。
Webライター×ブログの始め方:注意点
Webライターがブログを始めるにあたって3つの注意点があります。「思った様に収益化できない」「自分に才能はない」と後悔しないためにも最初に知っておきましょう。
- 手を抜かない
- 定期的に更新をする
- すぐに収益化できる訳ではない
手を抜かない
検索順位で上位を取るためにも、ブログをポートフォリオ代わりにWebライターの仕事を取るためにも、手を抜かないようにしましょう。
後ほど詳しく説明しますが、ブログはすぐに収益化できる訳ではありません。最初のうちは無収入で働くことになりますが、ここで手を抜くか否かで結果が変わってきます。
将来への投資だと思って、読者が求めているような質の高い記事を執筆するように心がけましょう。
定期的に更新をする
「Webライターの仕事が忙しくてブログの更新ができない」という話をよく聞きますが、定期的に更新するようにしましょう。
理想は2〜3日に1記事のペースですが、難しいのであれば1週間に1記事くらい記事を公開できると良いです。
更新頻度が落ちると「最新情報を更新していないブログ」と判断されてしまうかもしれません。
記事の質を保ったまま高頻度で更新していくのは大変ですが、1週間に1度ブログの日を作るなど工夫して定期的に更新していきましょう。
すぐに収益化できる訳ではない
先ほども述べましたが、ブログを始めたからといってすぐに稼げる訳ではありません。
単月で1000円以上稼ぐためには、1年くらい掛かると言っても良いでしょう。以下の表は初収益と1000円以上稼ぐまでの期間をまとめたものです。
ブログ運営をしているWebライターさんに聞いたものですので、ご参考ください。(収益はアドセンスのみ)
初収益時の金額 | 達成までの期間 | 金額 | 達成までの期間 | |
Aさん | 1円 | 9ヶ月 | 6,000円 | 1年 |
Bさん | 2円 | 4ヶ月 | 80万 | 6ヶ月 |
Cさん | 30円 | 2ヶ月 | 不明 | 不明 |
Dさん | 10円 | 1ヶ月 | 不明 | 不明 |
Eさん | 10円 | 4ヶ月 | 不明 | 不明 |
Fさん | 8円 | 5ヶ月 | 不明 | 不明 |
Gさん | 不明 | 1年半 | 2,300円 | 1年 |
Hさん | 8円 | 2ヶ月 | 不明 | 不明 |
Iさん | 20円 | 1ヶ月 | 不明 | 不明 |
Jさん | 10円 | 1ヶ月 | 不明 | 不明 |
ブログを始めてから初収益が出るまでは平均4.7ヶ月であり、1,000円を超えた人は3人しかいません。
ですが、半年で80万円を稼いでいる人もいるので、ブログで稼ぐことも可能でしょう。
Webライター×ブログの始め方:方向性を決める
いきなりブログの運営を始めるのではなく、まずは方向性を決めていきましょう。ブログには「特化ブログ」と「雑記ブログ」があります。
それぞれの特徴を知った上で選択し、その後に執筆するジャンルを考えるのがおすすめです。
特化ブログ
特化ブログは、1つのジャンルに特化したブログのことです。たとえば、旅行系・VOD系・Webライターの体験記のうち1つだけを執筆していきます。
ジャンルを絞るのでネタがつきやすいというデメリットがありますが、専門性を高めやすいのでブログの成長が早い傾向にあります。
収益化目的でブログを運営するなら、特化ブログがおすすめです。
雑記ブログ
雑記ブログは、複数のジャンルを執筆しているブログのことです。
たとえば、旅行系・VOD系・Webライターの体験記など関連性の低いジャンルを1つのブログで執筆している状態です。
自分が好きなものを執筆できるメリットがありますが、記事同士の関連性が低いため記事から記事へと飛んでもらうこと(内部回遊)が難しいでしょう。
その結果、ブログの成長が遅くなりがちです。収益化を狙うなら、「読者をどのように誘導していくのか」などブログ設計を考えながら運営していきましょう。
ジャンルの決め方
特化ブログと雑記ブログどちらで進めるのか決めたら、次はジャンルを決めていきましょう。3つのポイントを意識しながら、自分にあったジャンルを考えてみてください。
- 専門性があるか?
- 継続していけるか?
- 市場があるか?
専門性があるか?
Googleが記事を評価する基準に「E-A-T」というものがあり、「専門性」「権威性」「信頼性」の高い記事・ブログが評価されます。
権威性・信頼性を高めるためにも、まずは専門性を高める必要があります。どのジャンルで専門性があるのか分からない方は以下の質問に答えてみてください。
- 今までに多くの時間を使っていたものは?
- これから時間を使いたいことは?
- 友人の中で、1番お金を使っているものは?
なお、この質問をすると「周りの人に比べて私はまだまだなので……」と見ず知らずの人と比べる方がいますが、友人10人の中でトップになるレベルのもので大丈夫です。
まずはジャンルを挙げていくことが大切なので、気負わずに行ってみてください。専門性が高いジャンルがない場合は「〇〇×△△」とジャンル同士を組み合わせても大丈夫です。
継続していけるか?
先ほども述べたように、収益化するまでには時間がかかります。ブログで稼いでいくとなると、中長期的にそのジャンルと向き合っていかなくてはいけません。
調べたり勉強したりするのが苦痛であるジャンルではなく、「調べていて楽しい」「これから勉強したい」といったようなジャンルを選びましょう。
市場があるか
ジャンルがある程度絞れてきたら、市場があるのか確認しましょう。そのジャンルの規模が小さいと頭打ちになるのが早いからです。
市場の規模を調べるときは、検索ボリュームやアフィリイトを確認すると良いでしょう。
検索ボリュームは「特定のキーワードがどれほど検索されたか」を表す指標であり、Googleが提供するキーワードプランナーで調べることができます。
数字が大きいほど、たくさん調べられている需要のあるジャンルと言えるでしょう。
また、成功報酬型広告であるアフィリエイトに、どれほど広告掲載が載っているのかも1つの指標になります。A8.netなどのアフィリエイトを取り扱っているサイトで調べてみましょう。
Webライター×ブログの始め方:サーバーを選ぶ
ジャンルを決めたらブログを立ち上げてみましょう。まずはサーバー選びからです。
サーバーを簡単に説明すると、保存した文章や画像をブラウザで閲覧できる形式に変換するものです。家で例えると土地にあたります。
レンタルサーバーを選ぶときは、料金・サイトの表示速度・機能やサポート・セキュリティ対策を比較すると良いでしょう。
- エックスサーバー
- コノハウィング
- お名前.com
エックスサーバー
エックスサーバーは国内シェアNO.1で、迷ったらコレというくらい定番です。別途料金はかかりますが、設定代行もあるので自信がない方は利用すると良いでしょう。
後ほど紹介するドメインの取得も可能であり、1個目の取得なら1円(更新は1,298円)というものもあり初期費用を抑えることも可能です。
料金(1ヶ月分) | ・1,320円〜5,280円(3ヶ月) ・990円〜3,960円(36ヶ月) |
表示速度 | 36,864MB/s |
機能・サポート | ・メールや電話サポート ・WordPress簡単インストール ・メーリングリスト ・ドメイン取得可能(別途料金) |
セキュリティ対策 | ・セコムセキュリティ診断 ・FTPセキュリティ |
※定期的にキャンペーンを行っていますので、公式サイトをチェックしてみてください。(2022年10には最大50%オフキャンペーン)
コノハウィング
コノハウィングは、使いたいレンタルサーバー・利用者満足度・サポート対応満足度ともにNO.1の会社です。
利用金額が安めでありながら、サービスの質が高いコスパ最強のレンタルサーバーともいえるでしょう。
また、ドメインとセットで契約すると、最大62%割りになります。(料金はセットの金額)
料金(1ヶ月分) | ・1,210円〜5,060円(3ヶ月) ・493円〜3,850円(36ヶ月) |
表示速度 | 未記載(国内最速とのこと) |
機能・サポート | ・アクセス解析 ・電話サポート ・WordPress簡単インストール ・ドメイン取得可能 |
セキュリティ対策 | ・無料独自SSL ・WAF |
シン・レンタルサーバー
シン・レンタルサーバーは、先ほど紹介したエックスサーバーのシステムをベースにしたレンタルサーバーです。
新機能の導入に慎重なエックスサーバーとは違い、新機能の実装が早いのが特徴です。新機能を早く使用したい方におすすめです。
料金(1ヶ月分) | ・990円〜7,920円(3ヶ月) ・770円〜3,080円(36ヶ月) |
表示速度 | 36,864MB/s |
機能・サポート | ・メールや電話サポート ・無料ドメイン取得可能(契約中のみ) |
セキュリティ対策 | ・セコムセキュリティ診断 ・WAF |
※定期的にキャンペーンを行っていますので、公式サイトをチェックしてみてください。(2022年10には最大50%オフキャンペーン)
Webライター×ブログの始め方:ドメインを選ぶ
サーバーの次はドメインを選んでいきます。ドメインを簡単に説明すると、Webサイトの場所を判別するもので、家で例えると住所にあたります。
弊社のメディアの場合「https://webtasu.com」のうち、「https://」がスキーム、「webtasu.com」がドメインです。
ドメインを取得する
ドメインを提供しているサービスを選ぶときは、長期的に見た料金で比較するようにしましょう。サービスによっては最初だけ安く、更新時に高くなるところもあります。
また、会社が倒産するとドメインが使えなくなってしまうので、規模が小さすぎる会社は避けた方が良いでしょう。
ドメイン名を決める
ドメインには「jp」「com」「.net」などがあり、迷ったら例に挙げた3つのようによく見かけるものがおすすめです。
そのほか、ドラマ系のブログなら「tv」など、ブログと関連したものでも良いでしょう。
弊社の「webtasu」部分は自由に決めることができるので、「ブログ・ジャンル関連」「長すぎない」ことを意識して決めるのがおすすめです。
ドメインは1度決めたら変えることができないので、しっかりと考えて決めましょう。
Webライター×ブログの始め方:開設する
ここまで来たら、ついにブログの開設です。家で例えると建物部分になります。
ブログには有料と無料のサイトがあり、どちらにもメリット・デメリットがあります。ブログの運営目的を考えながら決めていきましょう。
有料ブログ
有料ブログにはWordPress・はてなブログProなどがあり、Googleが提供している広告プログラム「アドセンス」を貼り付けることができます。
維持費がかかるというデメリットがありますが、SEO対策がしやすく検索表示の上位に上がりやすいメリットがあります。
有料ブログで迷ったらWordPressで行うのがおすすめです。
他の有料ブログに比べてデザインのカスタム範囲が広く、Webライターの案件でも利用することが多いので仕事に役立てることもできます。
無料ブログ
無料ブログははてなブログやアメーバブログなど、様々なものがあります。
デザインカスタム・広告の貼り付けなど、できないものも多いため収益化目的で行うのであればおすすめしません。
ですが、名前の通り無料で利用することができるので、収益化目的ではなくポートフォリオ的な利用であればおすすめです。
無料ブログは数多くあるので、デザイン性や利用規約を読んで選んでいくと良いでしょう。
Webライター×ブログの始め方:執筆する
公開記事数が少ない間は網羅的に情報を提供できていない状態ですので、Googleからの評価が低い状態です。
記事数を増やすためにも2・3日に1度、難しければ週1や月2くらいのペースで公開していくと良いでしょう。もちろん、質の高い記事であることが前提です。
記事の内容は検索順位の上位10位の内容を入れ、読者が求めている情報を網羅するつもりで執筆してみましょう。
ですが、上位の記事に書いてある内容をまとめているだけのコピーコンテンツではオリジナルに勝てません。他の記事には掲載されていない+αの情報を載せることを心がけていきましょう。
Webライター×ブログの始め方:実績にする
ブログで記事を執筆したら、実績として使用することも可能です。特に上位を取れている記事は、Webライターの仕事を取る時に積極的に使っていきましょう。
実績として提示する際は、記事をピックアップして提案文に載せるか、ポートフォリオサイトにまとめて相手に渡す方法があります。
提案文に載せる時は3記事ほどピックアップして渡し、ポートフォリオをクラウドソーシングサービスの自己紹介の欄に載せるのも良いでしょう。
ポートフォリオに掲載する内容に困ったら、以下の情報を入れてみましょう。
- 自信のある記事の掲載
- 保有している資格・経歴
- 執筆実績
- 対応可能な業務の範囲
- 参考報酬・納品期間
- 連絡先
ポートフォリオを作成するにあたっておすすめなサイトを紹介しますのでご参考ください。
WordPress
WordPressでは「固定ページ」という、どのカテゴリにも属さないページを作成することができます。
WordPressでブログをやっている人なら誰でも使える機能です。追加料金や複数のサイトを管理する手間がないので1番おすすめです。
edireco
ポートフォリオ機能のみを求めているならedirecoがおすすめです。
物書きならではのスキルを細かく設定できる、ライター特化型のポートフォリオと言っても良いでしょう。
デザインのテンプレートが複数用意されているので、専門知識がなくても好みのデザインにカスタマイズすることができます。
note
ブログ以外の記事やエッセイなども書きたい人におすすめなのがnoteです。
テーマごとに記事をまとめられる「マガジン」や「仕事依頼」など機能がたくさんあります。
noteから仕事の動線を作れるだけでなく、記事やマガジンごとに有料設定が可能なので稼ぎ口を増やすことも可能です。
ブログを始めるうえで持っておくべき知識
ブログを始めるにあたって、SEOやWebマーケティングの知識を持っておくことが大切です。
知らずにブログを運営していると、検索上位に入ることができず稼ぐことができないでしょう。ですので、運営しながら勉強を怠らないようにしましょう。
Webライターの仕事とブログ運営をしながら勉強するのは大変ですが、学んだことが仕事に繋がっていきます。
SEO
SEOとは「Search Engine Optimization」の略で、日本語では「検索エンジン最適化」といいます。
SEO対策を行なっているサイトは、上位表示に乗りやすくなり集客力がアップします。
SEO対策はたくさんありますが、1番大切なのは「読者のためになる記事を執筆する」ことです。「読者は何を求めているのか?」「読みやすくするには?」と考えながら執筆していきましょう。
SEO対策のテクニックについて詳しく知りたい方は、以下の記事もあわせてお読みください。
Webマーケティング
Webマーケティングとは、簡単に言うと消費者を集客し、インターネット上で紹介した商品やサービスの購入を促す活動です。
収益化のためにも、以下のものは特に勉強していきましょう。
- 競合リサーチ
- アクセス解析・改善
- 顧客の心理を理解する
- ブランティング
外部で執筆した記事はブログに載せられる?
最後にWebライターとして外部で執筆した記事をブログに掲載できるのかについて紹介します。
まず、自分が執筆したと明記できる「記名記事」ではない場合、ブログに記載することはできません。
記名記事であっても、ブログに載せられるかはクライアントにより異なるので1度確認してみましょう。
ちなみに、私の過去の案件で「SNSやブログに掲載してください」と言われたこともあるので、掲載可能な案件は0ではないでしょう。
まとめ
Webライターがブログを運営すると、執筆記事数が増えてしまうので大変です。ですが、稼ぎ口が増えたり、Webライターの仕事に繋げたりすることができます。
収益化できれば半不労所得が発生し、余暇やWebライターの仕事に時間を割けるのでぜひ行なってみてはいかがでしょうか。
まずはブログの方向性を決め、どんなジャンルでブログを行うか考えてみましょう。紙とペンを取り出して、以下の問いに答えてみてください。
- 今までに多くの時間を使っていたものは?
- これから時間を使いたいことは?
- 友人の中で、1番お金を使っているものは?
書き出していくことで、あなたに合ったジャンルが見つかることでしょう。