近年、副業としてWebライターになる人が増え、さらには「Webライターの仕事を本業にしたい!」という人も多く見受けられます。
しかし、「今の収入よりも減らしたくない…」「毎月安定した記事案件の数も確保できるのかな…」と不安な面は多くあるでしょう。
今回はそんな不安を解消する助けになる「フリーランスの本業Webライターになるためにはどうすれば良いのか」についてお話しします。
フリーランスのWebライターを4年続けた筆者がお話ししますので、ぜひ最後まで読んでくださいね。
フリーランスのWebライターの収入ってぶっちゃけどうなの?
ライターの報酬は自身が書いた記事、又は書いた文字数によって支払われます。つまり、記事案件があれば安定して収入を得ることが可能です。
恐らくフリーランスのライターになって、まず課題になるのは、「記事を完成させるスピード」と「文字単価」でしょう。ライターの収入は以下のような式で計算できます。
- 記事数×1記事の文字数×文字単価=収入
- (例)50記事×3000文字×1.0円=150,000円
- 作業時間×1時間当たりの執筆可能文字数×文字単価=収入
- (例)200時間×750文字×1.0円=150,000円
つまり、自身の『1時間当たりの執筆可能文字数』と『文字単価』によって収入の変化があるのです。
月3万円までは副業としてWebライターをすべき
月3万円を稼ぐためには、60,000文字~90,000文字を書く必要があります。この文字数はライティングの未経験者としては、少しばかりハードルが高いです。
月3万円を稼ぐくらいの執筆スピードであれば、いきなりフリーランスになり本業としてライターになるのではなく、副業として取り組むことをオススメします。
月に90,000文字を書くことが出来るようになれば、自分の『時間当たりの執筆可能文字数』も把握でき、「本業ライターとしてやっていけるのか。」という判断材料も整うでしょう。
そののちに、「自身が望む報酬分の記事を書くことが出来るのか」を検討することをオススメします。
フリーランスでやるなら副業で6万円分は書けるようにしよう
月に6万円を稼ぐためには、大体100,000文字~150,000文字の執筆が必要になります。
例えば、以下のような時間で作業し、月6万円分の記事を納品できれば、本業としてフリーランスのライターになれるでしょう。
- 平日…2時間×5日
- 休日…5時間×2日
- ⇒週の作業時間20時間×4週=80時間(150,000文字)
- ⇒月収60,000円
- 平日…8時間×5日
- 休日…0時間×2日
- ⇒週の作業時間40時間×4週=160時間(300,000文字)
- ⇒月収120,000円
上記の「副業のスケジュール」「本業のスケジュール」の計算は「文字単価0.4円」で計算しています。
本業ライターとなり、執筆本数も安定して書けるようになり、クライアントからの信頼を得られれば、文字単価も上げる交渉もしやすくなるため、さらに高い報酬が見込めるでしょう。
副業Webライターからフリーランスになるには
副業のライターから本業ライターに代わる際に特別なことは全くありません。業務内容も基本的には同じです。
中には、本業の人の方がより多くの時間をライティングに当て易くなるため、「既存記事の編集」や「納品された記事のチェック」など、業務内容が広がることもあります。
しかし、前述した通り文字単価を上げていかなければ中々収入は伸びていきません。
フリーランスになるためにはライティング力の他に『交渉の際に用いる実績や信頼』が必要になります。
フリーランスがクラウドソーシングサービスに頼るのは間違い
副業のライターが仕事の案件を獲得する際にクラウドソーシングサービスを利用するという声を度々耳にしますが、本業をライターとする方であれば、あまり好ましくありません。
確かに、クラウドソーシングサービスでは、多くの案件数が掲載されているため仕事に困ることはないかと思います。
しかし、仲介手数料が取られてしまうので報酬の低くなるのが難点です。
フリーランスのライターになるためには、仲介を入れずメディアから直接案件を獲得することに越したことはありません。
クラウドソーシングサービスとは、不特定多数の人の寄与を募り、必要とするサービス、アイデア、またはコンテンツを取得するプロセスのこと。
収入を安定させるようになるには直取引の案件を獲得する
クラウドソーシングサービスでは、多くの記事案件がありますが、固定のクライアントから長期的に多くの記事案件を受けることは難しいです。
しかし、メディアでは継続的に記事を更新しなければなりません。クライアントから直接案件を獲得することが出来れば、長期的に仕事を受けやすくなります。
さらに、直取引で記事案件を獲得することができれば、仲介手数料がが間に入らないため、今までと同じ文字単価であっても、手取りの収入は高くなります。
仮に報酬設定が低く見積もられていても、直接クライアント企業と契約しているので、報酬交渉をすることも可能です。
フリーランスとして高単価案件を抱えられるようになるには
世の中に高単価の記事案件は数多く存在していますが、やはりクライアント側もしっかりとしたライターに高い報酬を渡したいと考えています。
もちろん、記事のクオリティなども判断基準になりますが、ライターが一番意識すべきなのはクライアントの期待に1.5倍で応えるという事です。
1記事に求められている情報量や文字数を1.5倍でこなしていくことで、クライアントからの信用を獲得することができ、他のライターさんと比べても頭一つ抜けて、良い印象を付けることが出来ます。
周りと差を付けられるWebライターになるには+αのスキルが必要
一つのメディアでライターを何人も抱えるのが普通です。そんな中、他のライターと差別化するためには、ライティングのスキル以外にも特化したスキルを持つと良いでしょう。
その中で近年、最も注目されているのがSEOの知識を持っているライターです。
どのメディアでもSEOの対策はしています。そんな中、記事を0から生産するライターの中にSEOの知識がある人がいるととても重宝されています。
記事メディアを用いて集客する企業も増えていく中で、SEOライターはとても需要のある人材です。近年では文字単価の相場が0.3円程のところ、2.0円以上の案件も増えてきています。
フリーランスライターは孤独…継続的に活動できるようになるには
フリーランスは基本的には同僚や上司、部下がいません。仕事で上手くいかなかった時や仕事が大変で疲れた時に励まし合う人たちも、成長した時に褒めてくれる人たちもいません。
特にフリーランスとして仕事を始めたての場合、スキルや経験が蓄積される感覚がなく、さらに報酬が上がらないことによってよりモチベーションが下がってしまい、フリーランスを諦めてしまう人も数多くいます。
フリーランスと言っても、一人で記事を書かなければいけないというわけではありません。チームや団体に参加し仕事を受けるのも一つの手です。
お互いに褒め合い、アドバイスし合える環境はライターにとって貴重な場所になります。
まとめ
副業から本業ライターになる、執筆スピードや文字単価、そしてクライアントからのライターとして信頼が必要という事が分かって頂けたでしょうか。
クライアントもより良い記事を納品してほしいと思っているので、分からないことは質問をし、クライアントの期待には1.5倍で応えることにも意識しましょう。
ライターのメリットは、場所の制限が少ないこと。自身のお気に入りのカフェや会議室でストレス無く執筆活動に励んでください。