この記事は、ライターを始めたいと考えている初心者に向けて、何をすればいいのか・どんな心構えが必要なのかを紹介します。
僕自身ライターとして3年以上活動をしていますが、当然初心者の時期がありました。当時を振り返ると「しないほうがいいこと」をたくさんしてしまい、「やったほうがいいこと」をしてこなかったなと感じています。
そこで今回は、僕と同じ失敗を繰り返さないでほしいという思いも込めて、ライター初心者は何をすべきなのかを書き記していきます。
「初心者」だからと言ってブログで練習する必要なし
まず初心者がライターの仕事を始めるときにやってしまいがちなのが「ブログでの練習」です。正直なことを言うと、ブログで練習をしてもあまり意味はありません。
初心者の中には練習しなければ仕事をしてはいけないと考えている人もいるようですが、そんなことはありません。練習を1週間2週間したところでいきなり文章が上手くなることもほとんどないです。
1番良いのは「ライターを始める」と決めた次の瞬間から、すぐに仕事を実際に請け負ってみると言うことです。もちろん仕事を探すところから始まりますが、練習をする時間があればすぐに仕事に取り組んでみましょう。
ライターの仕事をすぐに始める2つのメリット
なぜブログで練習をせずに、すぐにライターとしての仕事を始めるのかと言うと、実際に仕事をするメリットが2つあるからです。
お金を稼ぎながら勉強できる
まず、実際にお金をもらいながらライターの勉強ができると言うのが、非常に大きなメリットです。ブログは、文章を書いたところでお金はもらえません。
ライターとしての仕事をすると言うのは、お金を稼ぎたいと言う思いが当然あるでしょう。それなのにお金を稼げない「練習期間」を設けてしまうのは時間の無駄使いです。
いきなり初月から5万円を稼ぐと言うのは難しいかもしれませんが、それでもお金を稼ぐと言う感覚とライターとしての勉強をすることができるのは、大きな大きなメリットです。
ライター業界の現状を把握できる
ライターという仕事は確かに月に50万円以上を稼ぐ事も可能な仕事ですが、正直に言って初月はせいぜい2万円稼ぐことができれば良い方でしょう。
何が言いたいかというと、すぐにライターの仕事を始めることでライター業界の現状を感じることができるわけです。仮に自分にライターが合っていないと早い段階でわかれば、すぐに他の副業に移る事もできます。
勉強を1ヶ月ほどしてライターの仕事を請け負ってみたものの、すぐに「自分には合っていないから辞める」となってしまうと、勉強にかけた1ヶ月は無駄な時間となってしまいます。
ライター業が合っていないとすぐに気づけば、他の副業を探す時間も確保できますし、ライター業が合っていればさらにライターとしての仕事を頑張ろうと言うモチベーションにも繋がるんです。
クラウドソーシングを利用する際の初心者の心構え3ポイント
基本的に初心者の場合には、クラウドソーシングにて仕事を請け負うことになるでしょう。最も安全で、なおかつ最も確実に仕事を受注することができるため、クラウドソーシングの利用をおすすめします。
ではここからは、クラウドソーシングを利用する際に覚えておいてほしい、3つの心構えを紹介します。
低い単価の仕事も請け負う
まず初心者は欲張ることなく、低い単価の仕事でも良いので請け負ってみましょう。
「稼ぎたい」と言う気持ちはわかりますが、いきなり高単価の仕事を受けたとしても難しすぎて、ライター業自体が嫌になってしまうかもしれません。
この他にも低い単価の仕事を請け負うべきな理由があるので、その内容については後述します。
どんなジャンルでもいいから挑戦する
できれば自分自身の好きなジャンルの記事を書いた方が良いのですが、必ずしも好きなジャンルの記事を書いてほしいと言う依頼が掲載されているわけではありません。
このように考えるかもしれませんが、案件が掲載されるまで待っている時間が勿体無いです。また、興味がなかったり得意ではないジャンルの記事であっても、書けるようになっておくと後々あなたの武器になります。
ライターという仕事は、様々なジャンルの記事を書ける力が要求されます。(もちろん何かのジャンルに特化する事も大切ですが・・・。)
複数ジャンルの執筆経験がある場合、発注する側は仕事を依頼しやすくもなりますし、あなたも「このジャンルの記事が書けるので仕事をさせてください。」という風に営業しやすくなります。
「初心者だから・・・」というのは通用しない
初心者だから高単価の案件の仕事を請け負ってはだめだと言うルールはないですし、欲張る事も悪いことではありません。もちろん高単価の案件の中で請け負える仕事がある場合には、挑戦してみても良いでしょう。
「初心者だから」と言うのは言い訳にならないですし、稼ぎたいと言う気持ちがあるならば、貪欲にならなければなりません。
ライター初心者のうちは低い単価の仕事に挑戦しよう
先ほど少し記しましたが、ライター初心者のうちは低い単価の仕事に積極的に挑戦するようにしましょう。
高単価の仕事の中で、自分が請け負える内容だと思った場合にはそちらに挑戦してみても良いのですが、高単価の案件の場合は受注先からの要求も多くなり1記事の文字数も多くなる傾向にあります。
低い単価の仕事の場合、書き方に関する要求はそこまで多くないですし、文字数も1,000文字程度に設定されていることが多いため、比較的取り組みやすいでしょう。
また、低い単価の仕事をたくさんこなし評価・実績を集めることで、後々高単価の案件を依頼してもらう事も可能です。実績の多さはあなたの信頼度を示す指標にもなるため、仕事が獲得しやすくなります。
ライター初心者は継続的に仕事を依頼してくれる取引先を選ぼう
ライター初心者の場合、クラウドソーシングにて仕事を探すことになります。その際には、できれば「継続的に仕事を依頼してくれる取引先」を選ぶようにしましょう。
掲載されている案件の詳細を見てみると「継続案件あり」と表記されていることがありますので、出来るだけ長い付き合いができる取引先を選ぶようにしてください。
なぜ長い付き合いのできる取引先を選ぶのが良いかと言うと、この次の章で紹介する「文字単価アップ」に大きく関係してくるからなんです。
ライターは文字単価のアップが収入アップに欠かせない
ライターは、収入をアップさせたいのであれば文字単価のアップが必須条件です。文字単価というのは、1文字当たりの単価のことで、相場は文字単価¥1と言われています。
文字単価をアップさせるためには、取引先との交渉がほぼ確実に必要となってきます。そこで大事になってくるのが、取引先との関係性なわけです。
前章で記したように「継続的に仕事を依頼してくれる取引先」と言うのは、あなたを信頼していますしライティングの力を評価しています。今後もあなたとの関係を継続させていきたいと思っているでしょう。
そこで、文字単価アップの交渉をするのです。文字単価が上がればあなたの収入も増えますよ。
文字単価アップの交渉をするのはいけないことじゃない?
ライターの中には、文字単価のアップの交渉をすることが「いけないこと」だと考える人もいるでしょう。
しかし考えてみてください。あなたは長期間に渡ってライターとして、同じ取引先との関係が続いています。取引が続いている間、あなたのライティングのスキルは日々向上していきます。
要は、あなたのライターの価値は日々向上しているわけです。それなのに、長期間に渡って同じ単価で仕事を請け負うのはどうでしょう?ライターの価値が向上しているのに、報酬が変わらないのはおかしいですよね。
もちろん経験や実績、取引先との関係にもよりますが、ライターの価値が向上し続けている限り文字単価アップの交渉をするのは当然のことなのです。
「ライター初心者」を脱したいならとにかく文章を書きまくる
ここまで「ライター初心者」がすべきことや、仕事を探す際のポイントを紹介してきましたが、結局のところ「ライター初心者」を脱するためにはとにかく文章を書きまくることが必要です。
「初心者だ」と思っているから、文字単価アップの交渉が怖かったり高単価の案件を請け負うことが怖いと感じてしまいます。要は、「初心者だ」と思わないくらいの自信をつければ、それらの不安は解消されるわけです。
自分に自信をつけるためには、とにかく文章を書いてライターとしての経験を積んでいきましょう。
文章を書き続けることで、あなたは自信を身につけるだけではなく、ライティングのスキルも自ずと身についていますよ。
ライターが初心者のうちから身につけておくべき2つのスキル
前章で「ライター初心者を脱するためには文章を書きまくることが大切」だと伝えたのですが、初心者のうちから身につけておくべき2つのスキルを紹介します。
この2つのスキルは、文章を書いていく中で身につけていきましょう。
SEO対策に関するスキル
まず、SEO対策に関するスキルを身につけておくのは、非常に非常に有効です。ほとんどの初心者ライターや副業程度にライターをしている人は、ただ文章を書くだけでSEO対策に関する知識を持っていません。
SEO対策に関する知識を持っていると、取引先に「こんなことができます。」「SEOに関する知識を持っています。」と証明することができますし、実は文字単価のアップにも繋がります。
web+では初心者だけではなく、ライターの収入を増やしたい人には全力でSEOに関する知識を身につけておくことをおすすめしているのですが、その内容は以下でも紹介しているので併せてご覧ください。
読者を行動させる文章を書くスキル
「読者を行動させる文章を書くスキル」を身につけておくと、仕事を発注しているWebサイト運営者からすると、非常に心強いビジネスパートナーになります。
少し考えてみるとわかるのですが、ライターに仕事を依頼している人はその記事やWebサイトを通して、読者に購入をしてもらったり他の記事を読んでもらったりと、何らかのアクションを起こしてほしいわけです。
文章だけで読者に何らかのアクションを促すことができるスキルというのは、そう簡単に身に付くものではなく、誰もが持ち合わせているわけではありません。
だからこそ「文章で人を行動させられる力」を持っている人は、非常に重宝するんです。
ライターという仕事は今後も廃れることはない
ここまではライター初心者に向けたアドバイスなどをしてきましたが、なぜここまで「ライター」という仕事をおすすめするかというと、今後も廃れる仕事ではないと感じているからです。
「AIの導入で仕事がなくなる」と言われていますが、文章は人間だからこそ書けるものです。いくらAIが発達して文章を書けるようになったとしても、人間ほど表現力豊かに個性に溢れる記事を書けるとは思えません。
人間が書く文章だからこそ、読者のことを第一に考えた文章に仕上がるのです。プログラミングやデザインなどの副業は、機械が何とでもしてくれます。
しかし「文章」というのは、機械でも作ることができない特殊なモノなのです。ライターという仕事・副業を選んだあなたはセンスがあります。ライターの可能性を信じ、努力を続けてください。
まとめ
最後にこの記事の要点をまとめていきます。少なくとも、以下の内容は頭に必ず入れておいてください。
- 「練習」しないですぐに仕事を請け負う。
- 文字単価の低い案件でもいいからとにかく仕事をこなす。
- 継続的に仕事を依頼してくれる取引先を選ぶ。
- 収入アップのために文字単価アップ交渉を行う。
- 初心者を脱するために文章を書きまくる。
- ライターは廃れることがないからこそ、努力を続けるべきである。
ライターの仕事は誰でも始められる仕事ですが、誰でも簡単に月10万円を稼げるとは限りません。しかし、他の副業と比べても、毎月安定した収入を作るには、非常に再現性が高く努力次第で誰でもチャンスがあります。
毎月安定した収入を作るためには、ライターを始めたばかりの「初心者」期間の努力や継続力が鍵を握ってきます。
この記事に書いてある内容は初心者期間を乗り切り、毎月安定した収入を作るために実践すべき内容を書き記してきたので、ぜひ今後のライター活動の参考にしてください。