SEOライティング10days集中講座 Day2
今日もSEOライティング10days集中講座をご覧いただきありがとうございます。
昨日のメルマガでは、「SEOの基本原則」と「記事を書く際の手順」についてご紹介しました。
まだ読んでいない人は、先に以下の記事を読んでから今日の記事を読んでください。
さて本日のテーマは「キーワード選定」です。このキーワード選定は、SEOにおいて最も重要な要素と言っても過言ではありません。
SEO対策の大前提となる内容なので、この記事では特に丁寧に「キーワード選定の仕方」をご紹介します。今日の内容だけでも検索上位を取れる可能性が格段に上がるので、ちょっと長いですがぜひ最後までじっくりとご覧ください。
SEO対策の8割は「キーワード選定」で決まる
検索上位をとるための施策がSEOです。とはいえ、誰も検索しないキーワードで検索上位を取っても意味がないですよね。
逆に、多くの人が検索するキーワードはそれだけ多くのライバル記事があるわけなので、いきなりそんなキーワードを狙っても検索上位をとるのは難しいでしょう。
つまり、しっかりとアクセスを集められるキーワードで上位表示をするためには、「それなりに検索数があり、なおかつライバルの少ないキーワードを狙う」必要があるわけです。
「そんな都合の良いキーワードなんてあるんですか?」と思うかもしれませんが、”探し方”さえ知っていれば、誰にでも理想のキーワードを探すことは可能です。
その方法は本記事の後半で詳しく解説していくので、ぜひ読み進めてみてください。
前述した検索される回数のことを「検索ボリューム」と言います。検索ボリュームは月間に検索された回数で表示されるのが一般的です。
例えば、月に100回検索されるキーワードの検索ボリュームは「100」となります。
前述した内容をを要約すると、この検索ボリュームが少な過ぎず、多過ぎない絶妙なラインのキーワードを狙うべきということです。
検索ボリュームよりも検索順位
先ほど、検索ボリュームが多いキーワードは、ライバルが多いから狙うべきではないという話をしました。
ただ中には「ライバルが多少多くても、検索ボリュームが多いキーワードを狙った方が総合的なアクセス数が多くなるのでは?」と疑問を持つ人もいるでしょう。
そこでここからは、そんな疑問に応えるべくある調査データと、検索ボリュームによるアクセス数のシミュレーションをご覧いただきます。
まずはこちらのデータをご覧ください。
検索順位 | クリック率 |
1位 | 28.5% |
2位 | 15.7% |
3位 | 11.0% |
4位 | 8.0% |
5位 | 7.2% |
6位 | 5.1% |
7位 | 4.0% |
8位 | 3.2% |
9位 | 2.8% |
10位 | 2.5% |
このデータはアメリカにあるSISTRIX社が2020年に発表した、「検索上位10記事のクリック率」のデータです。
このデータを読み解くと、仮に100人が同じキーワードで検索した場合、検索順位1位の記事を見る人は28〜29人、検索順位2位の記事を見る人は約16人となります。
一方で、検索順位10位の記事を見てくれる人は、たったの2〜3人なのです。できる限り検索上位をとることが、どれほど重要かが分かりますね。
ではこれを元に、検索ボリュームと検索順位におけるアクセス数の比較をしてみましょう。
例えば、ファッション系のブログ記事を書くとして、以下の3つのキーワードを候補に挙げて、記事を書いたとしましょう。
キーワード | 検索ボリューム | 獲得した検索順位(クリック率) |
冬服 レディース | 1,000 | 5位(7.2%) |
冬服 通販 | 300 | 1位(28.5%) |
冬服 安い | 100 | 1位(28.5%) |
このとき、前述した調査データのクリック率を踏まえると、各記事へのアクセス数は以下の通りとなります。
キーワード | クリック数(アクセス数) |
冬服 レディース | 72(1,000×7.2%) |
冬服 通販 | 86(300×28.5%) |
冬服 安い | 29(100×28.5%) |
この例の「冬服 レディース」を見ると分かるように、検索ボリュームが多くても検索順位が低いと、思ったよりアクセスが集まらないですね。
逆に検索順位1位の「冬服 安い」は、検索ボリュームが少ないが故に、思ったよりアクセスが集まらないことが分かります。
このことから言えるのは、検索ボリュームが多くても検索順位が低いとアクセスが集まらないということ。また、検索順位が高くても検索ボリュームが少ないと、アクセスが集まらないということです。
このことからも、前述したように「ある程度の検索ボリュームがあり、検索上位を取れるキーワード」を狙うべきということが分かります。
ここまでの話をまとめると、「自分が検索上位を取れるであろう範囲で、検索ボリュームの多いキーワードを狙っていく」のが賢い戦略ということになります。
※上記はあくまで一例です。実際は検索順位5位でも十分「検索上位」と言えますし、検索ボリュームが100のキーワードはそれなりに「検索ボリュームがある」と言えます。
検索上位をとるためのキーワード選定3つのポイント
狙うキーワードの重要性を理解したところで、ここからは実際に検索上位をとるためのキーワード選びのポイントを3つご紹介します。
- 10〜100の検索ボリュームであること
- インデックス数100万件以下であること
- 英語表記の場合は、ひらがな・カタカナも調べる
この3つのポイントを押さえるべき理由を一つ一つ解説していきます。
10〜100の検索ボリュームであること
結論から言うと、初めのうちは「検索ボリュームが10〜100のキーワード」を狙いましょう。(検索ボリュームの調べ方は後述します。)
基本的な傾向として、検索ボリュームが多いキーワードほど、検索順位をあげるのが難しくなります。需要の多いキーワードにはライバルも多く集まるので当然の結果と言えますね。
そのため、SEOライティングをマスターするまでは、検索ボリュームの少ない(でも調べる人もいる)キーワードで、コツコツと検索上位を確保していくのが賢い戦略となります。
もちろん、自分のライティングスキルに自信がある人は、いきなり検索ボリューム100以上のキーワードに狙いを定めてもOKです。
検索ボリュームは「キーワードプランナー」や「ahrefs」などのツールを使って調べます。基本的には無料で使える「キーワードプランナー」を使うのが良いでしょう。
例えば、キーワードプランナーに「SEO キーワード」というキーワードを入れると、以下のように関連キーワードの検索ボリュームが表示されます。(数字は撮影当時のものなので、現在の数字とは変わっている可能があります。)
ざっくりと狙うキーワードを挙げてから、キーワードプランナーを使って検索ボリューム10〜100のキーワードの記事を書くという手順で執筆すると良いでしょう。
インデックス数100万件以下であること
狙うべきキーワードを選ぶ2つ目のポイントは「インデックス数100万件以下」のキーワードを攻めることです。
またあまり聞かない名前が出てきましたね…。インデックス数というのは、あるキーワードで検索したときに表示されるページ数のことです。
インデックス数が多いということは、それだけライバルの記事も多いということです。なので、インデックス数が多すぎるキーワードは避けた方が、検索上位を取れる可能性が高くなります。
実はこのインデックス数に注目すべき理由がもう一つあります。以下の2つの画像を見比べてみてください。
どちらもキーワード選定のコツを調べるキーワードですが、インデックス数に大きな差がありますよね。
- キーワード 選定 コツ:約100万件
- キーワード 選び コツ:約2,200万件
どうせ同じような記事内容になるのであれば、「キーワード 選定 コツ」というキーワードを狙った方が、圧倒的に検索上位をとりやすくなります。
このように、似たようなキーワードでも少し表現を変えるだけで、ライバルがぐっと少なくなることもあります。
なので、狙うキーワードを選ぶ際は、検索ボリュームだけではなく、インデックス数にも注目すると、より攻略しやすいキーワードを見つ蹴ることができるでしょう。
インデックス数にも注目した方が良いですが、絶対に100万件以下出ないといけないわけではありません。この100万件以下という数字は、あくまで私たちweb+が勝手に決めたラインです。
もっと言えば、web+もインデックス数100万件以上のキーワードを狙うこともよくあります。
実際に100万インデックス以下のキーワードだけを狙おうとすると、場合によっては狙えるキーワードが無いなんてこともあり得るでしょう。
なので検索インデックスに関しては、絶対のルールというよりは、あくまで「サブ」の手段として捉えてください。
英語表記の場合は、ひらがな・カタカナも調べる
キーワード選びの最後のポイントは、「英語表記の場合に『ひらがな』『カタカナ』も併せて調べる」です。
たとえば、あなたが「YouTube」を検索するとして、検索窓に「YouTube」としっかり英語表記で打ち込みますか?多くの人は「ユーチューブ」と日本語で検索するのではないでしょうか。
もっと面倒くさがりな人は変換の手間も惜しんで「ゆーちゅーぶ」とひらがなで検索するかもしれません。(実際、私もよくやります。)
検索ボリュームやインデックス数を調べる際に、複数の表記について調べることで、検索ボリュームが多いのにライバルが少ないキーワードを見つけられる可能性も高くなるでしょう。
ちなみにこの方法は、変換が難しい漢字のキーワードでも使えるテクニックなので、ぜひ覚えておいてください。
狙うのは「複合キーワード」
狙うべきキーワードの3つのポイントをご紹介してきましたが、これらのポイントを踏まえると、狙うべきキーワードは基本的に「複合キーワード」になるはずです。
文字通り、複数の単語を組み合わせたキーワードのことで、「SEO ライティング 勉強法」のようなキーワードのことを言います。(ちなみに「SEO」のような一単語のキーワードを「シングルキーワード」と言います。)
当たり前ですが、「SEO」と「SEO ライティング 勉強法」のキーワードを比べた場合、検索ボリュームは必ずシングルキーワード(「SEO」)の方が多くなります。
ということは、複合キーワードの方が検索ボリュームが少ない=検索上位を取りやすいということになりますね。
また、複合キーワードはシングルキーワードに比べて、商品の成約がしやすいという特徴もあります。
たとえば、あなたが「web+フィットネス」というトレーニングジムのアフィリエイトをしているとして、以下のどちらのキーワードの方が申し込みをしてもらいやすいでしょうか?
- web+フィットネス
- web+フィットネス 評判
答えは、2の「web+フィットネス 評判」です。
なぜなら、評判を調べているということは、「評判が良かったら入会してみようかな」と思っている可能性が高いからです。
1の「web+フィットネス」というキーワードで調べている人は、「とりあえずどんなジムかを調べている」だけで、入会はまだ考えていない可能性も高いでしょう。
このようにサービスへの申し込みを考えている人ほど、より細かいキーワードで検索をかける傾向にあります。
そういう意味でも、ブログからの収益化を考えているのであれば、複合キーワードから攻略していくのが王道なのです。
キーワード選定 まとめ
以上が、記事を書く際に最も重要なキーワード選定に関する具体的なノウハウです。
このキーワード選定を徹底すれば、そこそこのライティングスキルでも十分に検索上位を狙うことができます。逆に、キーワード選定をないがしろにしてしまうと、プロのライターでも検索上位をとるのは難しいのです。
もしこれまで「適当にキーワードを決めていた」もしくは「キーワードなんて考えていなかった」という人は、ぜひこの機会に検索上位を狙えるキーワード選びに挑戦してみてください。
明日のメルマガの内容は?
今日も「SEOライティング10days集中講座」を最後まで読んでくれてありがとうございました。
明日の21時にお送りする集中講座は、選んだキーワードを元に「どんな内容を書けばいいのか」を調査する「リサーチ」の具体的な方法をお伝えします。
時間をかけてキーワード選定をしたのは、検索上位を獲得するためです。ですが、いくら狙ったキーワードが良くても、肝心の記事の内容が残念なものだったら意味がないですよね。
ライティングは「文章を書くこと」だと思われがちですが、一流のライターは口を揃えて「ライティングはリサーチが8割」と言い切ります。
正直にいうと、リサーチのスキルは、文章力の100倍重要です。それだけ重要なリサーチ力を身につける方法を紹介するので、ぜひ明日お送りするメルマガも絶対に読んでくださいね。
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