あなたは「商品を一言で表現したいんだけど、コンセプトの作り方わからないなぁ」と悩んではいませんか?街やCMで見かける有名企業のコンセプトのような、一発で覚えられる気持ちのいい表現って中々難しいですよね。
そこで今回はこの記事を読み終わった頃には誰でもコンセプトが作り上げられているように、コンセプトの作り方を解説します。
営業や集客の際に「私たちの商品は〇〇です」と自信満々に一言で言えるようなコンセプトをサクッと作り上げてしまいましょう。必ず最後まで読んで、実際に自分でコンセプトを作るようにしましょう。
コンセプトとは
「結果にコミットする」と言われたら、何を想像しますか?ほぼ99%の人があのサービスを想像するはずです。それだけ、この文章はあなたの頭の中に残っていますよね。
コンセプトとは、一言でお客様にその商品・サービスの魅力が伝えるモノことです。結果にコミットして痩せたい方には「絶対痩せられそう!!」という気持ちになりますよね。
長々と商品の説明をせずに一言でズバッとお客様の心に刺さるものがコンセプトです。これがしっかり作りこまれているのといないのとでは、ビジネスの成功率が全然変わってきます。
USPとコンセプトの違い

別記事で解説したUSPとコンセプトの違いを確認しておきましょう。USPはUnique Selling Propositionの略で「あなたの商品の独自の強み・売り」のことです。
競合他社とは違う独自の強みをUSPといいます。このUSPがどれだけ魅力的かでその商品・サービスが売れるかどうかはほぼ決まると思います。
そしてその独自の強みを一言で伝わるように表現したものが「コンセプト」になります。つまり、USPが出来上がっていなければ到底コンセプトは作ることが出来ません。原料であるUSPをまだ作っていない場合はまずそちらを完了させましょう。
身近なコンセプトの例
コンセプトの作り方の話をしていく前に、あなたが一度は耳にしたことがあるコンセプトを紹介していきます。このコンセプトは大大大成功のものなので、このクオリティにしなくてはいけないわけではありません。あくまでも理想ぐらいにしておきましょう。
ダイソン
ダイソンのコンセプトは「吸引力の変わらないただ一つの掃除機」です。CMのかっこいいお姉さんの声で脳内再生されてしまいますね。ダイソンの掃除機は、吸引力が変らずにずっと使い続ける事ができるということが、この一言で伝わってきますよね。
モーニングショット
缶コーヒーのモーニングショットのコンセプトといえば「朝専用缶コーヒー」です。もう朝飲むしかないですよね。しっかりUSPが表現されていてお見事です。僕も時々、朝に買ってしまいます。
ディズニーランド
みんな大好きディズニーランドのコンセプトは「魔法の国」です。言うまでもありませんね。日常から抜け出して、非日常体験ができる一日だけの魔法の国。もうコンセプトを通り越して、僕は真実だと思っています(笑)
アスクル
ビジネスマンであれば知っている事務用品などのECサービスアスクル。ここのコンセプトは「事務用品が明日届く」です。とてもわかりやすいですね。事務用品が欲しい人、明日にでも欲しい人にとっては完璧なコンセプトです。
コンセプトの作り方①商品サービスの強みを見直す

商品・サービスを作る過程で様々なことを調べてきましたよね。例えばペルソナ設定、ニーズ、お客様が求めているベネフィットなど。それぞれに対応した要素を商品に組み込んできたと思います。
まずはそれらを一度整理するところから始めましょう。お勧めは以下の5つの観点で整理する事です。
- Target:誰の為のものなのか
- Method:どんな方法なのか
- Benefit :どんな未来が得られるのか
- New :どう新しいのか
- Why:なぜあなたが行うのか
この5つの観点で自分の商品・サービスを見直してみてください。あまり難しく考えずに、各項目の答えを思いつく限り挙げていきましょう。その際に、今それを考えるのではなくこれまで考えてきたものを整理するという意識を持ちましょう。
コンセプトの作り方②要素をまとめる
①で出した要素をまとめればコンセプトが見えてきます。コンセプトに一番大事なものは「問題+その解決策」です。要素の中からこの「問題+解決策」を表現できるものを考えていきましょう。
例えば、ipodのコンセプトは「1000曲をポケットに」です。これは「大量の曲を外では聞くことが出来ない」という問題を「小さな機器で多くの曲を持ち運ぶことが出来る」という、解決策と一緒に提示しています。
もっと大量の曲を外で気軽に簡単に聞きたいなと思っていた人には、ぴったりのコンセプトですね。なので「誰のどんな問題か」と「どんなメリットがある解決策なのか」という2点は必須として考えてみましょう。
コンセプトを作る時の注意点

コンセプトを作り始めると、ついつい時間を大量に使ってより良いモノを目指そうとする人がいます。より良いモノを作るのはとてもいい姿勢なのですが、いくら自分で良いものだと思って作ってもそれが本当に売れるかどうかはまだわかりません。
コンセプトに正解はありません。市場に出して、売れて初めて正解に近いものになります。なので、コンセプトにこだわりすぎて時間を無くすよりもまずはある程度のモノを作ってみるぐらいのスタンスにしましょう。
デザインやコピーライティング同様に、素人がすぐに出来るものでもありません。自分で作る場合はこだわりすぎずに、こだわりたい場合はプロに外注等を検討してみましょう。
コンセプトの作り方まとめ
コンセプトの作り方はイメージできたでしょうか?ぜひ、読みながら一緒にコンセプトを作っていけたらと思います。コンセプトの作り方をまとめておきます!
①商品・サービスを以下の5つの観点から整理する
- Target:誰の為のものなのか
- Method:どんな方法なのか
- Benefit :どんな未来が得られるのか
- New :どう新しいのか
- Why:なぜあなたが行うのか
②「問題+解決策」を意識し、①の要素をまとめる
考え始めて一発でしっくりくるコンセプトを作り出せる人はほとんどいません。どんなに作り慣れている人でも、一発では無理です。必ずまずは大量に案・候補を出していきます。
良し悪しを出した瞬間には判断せず、とにかく数多く案を出していきます。その後から、それぞれを組み合わせたり、良し悪しを判断していきます。いきなり正解を狙うとアイデアが狭まるので注意しましょう!!