眼科医が勧める、フリーランスの職業病「ドライアイ」の克服法

スマホやパソコンといったデバイスが無いと、まともに仕事も出来ない時代。そんな中、今多くの人が悩んでいるのが「ドライアイ」です。

ドライアイってただ目が乾くだけって思っていませんか?実は、それ以外にも視力の低下や集中力欠如の原因になっているかもしれません。

1日を通して、バリバリと仕事を続ける。そんな生産性の高い仕事を長期的に続けたいのであれば、もはや目を労わるのは常識です。

今回は、パソコン仕事の多いフリーランサーなら絶対に抑えておきたい、「アイケア」についてご紹介します。



フリーランスのほとんどは、ドライアイに悩んでいる!

ライターにせよ、イラストレーターにせよ、プログラマーにせよ、フリーランスとして働く人の多くは、多くの時間をパソコンやスマホとともに過ごしています。

場合によっては、1日の半分以上にわたって、スマホ・パソコンと向き合う人もいるのではないでしょうか?

そんなフリーランスの職業病として、近年多くの人が悩んでいる問題。それが「ドライアイ」に関する悩みです。

実は、ドライアイかどうかを確かめる簡単なテストがあります。非常に簡単で、分かりやすいテストなので、まずは一緒にやってみましょう。

ハーバード×MBA×医師の眼科医が教えるドライアイチェックテスト

今回紹介する「ドライアイチェックテスト」は、ハーバード×MBA×医師という特殊な経歴を持つ、猪俣武範先生考案のテストです。

詳しくは、同氏の著書である「ハーバード×MBA×医師 働く人のための最高の休息法」をご覧ください。

ドライテストかどうかを確かめる方法は非常に簡単。目を開けた状態で10秒間、まばたきを我慢できるかどうかを試すだけです。

瞬きを10秒我慢できない人は、まず間違いなく「ドライアイ」だと思ってよいでしょう。

ドライアイによる悪影響

ドライアイは、その名の通り目の渇きが主な症状ですが、実は思っている以上に深刻な影響を私たちに及ぼすことが分かっています。

ここでは、ドライアイによる悪影響について、主な症状を見ていきましょう。

目の渇き

ドライアイという名の通り、目の渇きは主な症状となります。

もう少し具体的に説明をすると、ドライアイになると涙の分泌量が減少します。すると、目の表面を覆っているはずの水分が上手く満たされずに、目が乾きやすくなるのです。

目の水分が失われると、眼球を保護するものが無くなるので、眼球にキズが付きやすくなるという悪影響もあります。

実は目の渇きは単に不快といったものではなく、様々な目の病気の温床にもなっていることを認識しておくべきです。

疲れ目

ドライアイになると、涙の量が減少するという事は前述しました。涙の量が減ると、ピントの合わせにくさなどが原因で、疲れ目になることも分かっています。

視覚は、人の知覚情報の9割を占めるとも言われてします。この目が疲れによって、機能を低下させると、目だけではなく脳も疲れを感じることになります。

つまり、脳が上手く働かなくなり、生産性が著しく低下するのです。生産性はフリーランスにとって、最も重要な要素の1つ。

比喩ではなく、ドライアイによる疲れ目は、あなたの収入を減少させるという事です。

集中力の低下

疲れ目などによって脳のパフォーマンスが低下すると、当然ですが集中力が低下します。

最近の脳科学研究では、脳は疲れないと言われています。脳ではなくて、脳に繋がる神経系などの疲労が「疲れ」を感じさせるというのが正しいのです。

特に、脳に繋がる12本の神経のうち、3本が目と繋がっています。つまり、目の疲れは、ダイレクトに脳の疲れに繋がり集中力を低下させる、脳疲労の主要な原因の1つという事。

集中力が続かないと悩んでいる人も、実は集中力が問題なのではなく、ドライアイが原因なのかもしれません。

視力の低下

ドライアイは、目の渇きや疲れ目だけでなく、実際にモノが見えづらくなる事もあります。

ドライアイになると、涙の量が減ることによって、物がかすんで見えてしまう場合があるのです。

これは、涙によるピント調節機能が正常に働かないことが原因で起こります。視界がかすんでしまっては、仕事どころではありません。

また、視界がかすむことで、物を見る際の距離が近くなってしまい、本格的に視力が落ちてしまう可能性もあります。

ドライアイの予防習慣を身に付ける

ドライアイの具体的な予防習慣についてご紹介します。

ドライアイになる前にこれらの対策を行うのが最善ですが、ドライアイになってからでも多少の改善効果は期待できます。

スマホ、パソコンは適宜休息を入れる

前述した猪俣武範先生によると、スマホやパソコンなどのデジタルモニターを使う場合は、1時間に15分程度の休憩をはさむことが推奨されています。

言うまでもないことですが、休憩時間にスマホゲームなどで目を使っては、全く意味がありません。

出来れば、目を瞑るなどして、視覚情報をシャットアウトし、しっかりと目を休ませてあげることが必要です。

そんな時間はもったいないと思うかもしれません。しかし、長い目で見ると、定期的に目を休ませた方が全体的な生産性は間違いなく向上します。

意識的にまばたきを行う

ドライアイを防ぐためには、涙で目のうるおいを維持することが大切です。そのためには、意識的にまばたきを行って、眼球の水分を保持する必要があります。

とくに、パソコンやスマホなどに集中しているときは、まばたきの回数が激減します。だからこそ、より意識的にまばたきを行うようにしなければなりません。

どうしても、まばたきを意識的に行うのが難しい場合は、部屋が乾燥しないように加湿をするなどして、目の乾燥を防ぐ手段を講じましょう。

目薬を使う

フリーランスの必需品ともいえる目薬もドライアイの予防には効果的です。

市販の目薬を使うのであれば、出来るだけ涙液タイプで防腐剤の入っていないものを選ぶと良いでしょう。

また、効き目を重視するのであれば、「第一類医薬品」に指定されている目薬がおすすめです。

ただし、使用期限が切れた目薬などを使うと、眼球に菌が繁殖し危険な病気にかかる可能性が高いです。使用法や期限は絶対守って使ってください。

ファンも多いであろう「クールタイプ」の目薬について

普段から目薬を使う人の中には、挿すとスーッとするクールタイプの目薬を愛用している人も多いでしょう。

あの爽快感は、目薬がとても効いているように関して気持ちがいいですよね。しかし残念ながら、あのスーッとした感じ自体に、特別な眼精疲労改善効果はありません。

挿したときに気持ちがいいかどうかといった程度の差なので、自分の好みに合わせて選んで構いません。

画面は目線より下に置く

スマホやパソコンの画面を見るときは、出来るだけ目線より下にモニターを配置するとドライアイ対策になります。

人は視線を下に向けると、眼球がまぶたに隠れる面積が多くなります。ドライアイの原因の1つは、目の表面の乾燥によるもの。よって、目線を下げて露出しない表面積を増やすことで、乾燥を防ぐことが出来ます。

ただし、あまりにも目線を下げ過ぎると、今度は首や肩への負担が大きくなる場合があります。自分にとって仕事をしやすい目線とモニターの位置を調節してください。

目を休めて、生産性を高めよう

今回紹介したドライアイケアを行うだけでも、仕事効率が上がり、肩こりや頭痛といった不健康を防ぐことも出来ます。

普段何気なく酷使している「目」という器官ですが、少し意識してアイケアをすることで様々な恩恵を得ることが出来ます。

重度のドライアイなどでもない限りは、手間を掛けずにちょっとした工夫で対策が出来るので、今日から意識してみてはいかがでしょうか?

参考文献

働く人のための最強の休息法

今回のドライアイケアを始め、働く人が知っておくべき「休息法」が6つの章に渡って紹介されています。

アイケア以外にも、睡眠や運動、食事やメンタルマネジメント。さらには、最新のIT技術を使った休息法「IOMT」など、すぐに実践できる内容が盛りだくさんです。

仕事の生産性を高めるために大事なのは、正しい休息法を学ぶこと。この1冊でその全てを学ぶことが出来ます。

特に生産性が収入に直結するフリーランスの人は、絶対に一度は読んでおくべき本です。